今年の10月からの最低賃金大幅アップの所感
ついに決まりましたねえ!全国最低賃金の大幅アップが!
去年はコロナ渦で賃金アップでできないという〝雰囲気〟で現状維持でしたが、本年は思い切って上がりましたねえ!
今回の賃金アップのニュースの報道というかなんか違うという気持ちがありますので、零細企業の社長の戯言をつらつら書き留めます。
暇つぶしにどうぞ!
最低賃金が上がっていくのは資本主義では当たり前
確かに昨年のコロナ渦、今年の緊急事態宣言とまんぼうのコンボは本当に経営には逆風です。
政府の後手後手の対応、ニワトリ並みの目先の対応の連発。最近では緊急事態宣言発令の東京で違反している飲食店への酒卸への商品供給を止めるよう指導したり金融機関にも融資を断るよう指導といい、中学で習った資本主義ってものをわかってねえんじゃないの??って情けなくなりましたわ。
ただこれが現実と冷静にとらえている経営者の方も、実は少ないんじゃって昨年からのコロナ渦で感じてます。
私も起業して16年ですが、昨年はきつかった!売上も影響ありました!
飲食ではありませんが影響をもろに受ける業種です。ですので、国からの支援も大してございません。。。(これが現実)
起業して16年ですから私もええオッサンの年齢ですので、1年1年を有意義にできるだけ悔いなく過ごす事が売上以上の目標であります。
ですから、時間はたっぷりございますんで、今まで全く踏み入れたことのないSNSマーケティングを始め、広告動画を作りそれをクライアント様にシナジー効果のご提案をさせていただいている最中です。輸出も始めました。他社へコンテンツの作成を提案し商品化して、私どものほうで独占売買契約を結びストック型売上の裾野が広がりました。(これが現実)
これってコロナ渦で暇になったから新しく始めた事です。
私の会社は正社員はいません。パート社員さんで回しています。
もう親は80才を過ぎてます。何かあった場合にパート社員さんだけで回せるしくみは急を要してます(これが現実)
そのパートさんの潜在的な能力を高めて実務をこなしてもらうという結構難しい課題に私のすべき事は報酬を上げる事です。売上は良くないと覚悟はしてましたが、報酬を上げるしかない。(これが現実)
その為に儲からない仕事やイレギュラが起こりがちな仕事を徐々に断り、仕事をマニュアル化を始めました。
簡単なワンドライブを使ったマニュアルを全員参加で作業標準を作る。しかし大して難しくない事でも新しい取り組みをやると提案するとできない!って意見がでるんですよ。これが(これが現実)
粗利向上と固い売上確保は忍耐とやっぱチャレンジしかない
しかし能力を高めて実務をこなしてもらうのはつどつど行うミーテイングで嫌がられてもロジカルに説明するしかないと考えてます。
多分第3者が見てもずいぶん変わったなと言われるくらい、私は日常業務はしてません。私の仕事は、従業員から依頼を受けた仕入れを行い、営業と在庫確認程度です。(これが現実)
昨年から、従業員全員に雇用契約書を交わし、その人にやってもらいたい業務を話しさらにできるというなら報酬をさらにアップするという能力型の査定を昨年より始めました。
TVで見る最低賃金アップの事業者の反応ってマジですか
我々零細事業者は利益がでないとマジで飯が喰えません。(これが現実)
ですから赤字の年でもちゃんと要因分析をして対策を打てるか勝算があるかを一番重要視します。勝算があれば頑張れます。やり方も修正が効きます。
ただコロナ渦とは言え、1年以上自粛が続いている現状、影響を受けている事業所も新しいコンテンツを考える時間はたっぷりあったはずです。
資本主義は年々経済規模が大きくしていくのが資本主義のポイントですので、頭の中には人件費を大きくするためにどうするか?って経営者はみんな考えてるもんだと思っていましたが、「これじゃ商売やってけないよ」「国は現実が見えてないよ」っていう反応が本当なのかと疑ってしまいます。
数年後には厚生年金の負担が従業員50人以上の事業所に施行されます。インボイスも段階を踏んで確実に始まります。(これが現実)
今の税金の使い方、政府や官僚のコントのような仕事ぶりを見れば、今後厚生年金の負担もどんどん事業所へのハードルは低くなり我々零細事業者は商売が難しくなりだろうと馬鹿でもなければ予測できますよね(これが現実)
我々零細事業者は規模の大きい会社にはポテンシャル的に負けます。しかし目標を定めゲリラ戦を挑めばなんとか生き残れますしひと財産も稼げます。
ですから、零細事業のみなさん!勉強しましょう!今やってる商売にフィットするブラッシュアップは必ずあるはずです。商売のダウンサイジングもありです。もし世間体がとか(多分居ないでしょうが)しょうもないことで進めないのは、貴重な人生の無駄です。
生き残るためにはクライアントにも喧嘩をすべき時もあり、仕入先の選別、つらいですが従業員の選別もやらなければなりません。そうしないと頑張ってる従業員から不満がでます。(これが現実)
いろいろ、能書きを垂れて反感を持たれた方もいらっしゃるかとは思いますが、人口減少社会の日本で商売をすることは内需で飯を喰うことは緩やかな椅子取りゲームに参加するという事でありそれを打開する方策が必要です。
私も常に肝に銘じている事は打開策や勝算が見いだせなければとっとと商売を畳むという事です。
だらだらと自分の人生を負け試合に付き合うのだけは勘弁だからです。
今の政府のことですから、反響が大きくなればまた助成金なんかでばら撒きをやる可能性があるんじゃないかと思ってますが、その際はしたたかに助成金をもらいつつ、従業員のスキルを高め、生産性を上げて従業員の報酬をたっぷり上げるというみんまウィンウィンを目指しましょう!