海外在住なのに客引きについて行ってみたら新たな気づきがあった。
海外生活も4ヶ月目に入った。
仕事で来ているので観光地もほとんど巡らずここまで来てしまった。
そんな中、日本からパートナーが遊びに来てくれた。
とりあえず観光なら三大寺院だということで、暑い暑いという噂に怯えながら向かった。
最寄駅から徒歩でワットプラケオを目指すと、1人だったら完全スルーのおじさんの話を彼が聞き出した。「絶対にこれトゥクトゥク乗せられるな」と思いながら見守っているとやはり日本語を交えて話してくる。
英語での話で完全に同じ意味で受け取れたか自信はないものの、「今日は土曜で現地の人が11:30まで祈ってるからそれまでは寺院に行っても入れない」的なことを言われ、そんなわけないだろと思いながら聞くと、
🛺「お寺に入れるまでのまでの1時間(時刻は10時)船で寺院見たり水上マーケット見なよ!」
🧒🏻うーん
🛺仕事はしてる?
🧒🏻うん
🛺no!留学生って言ったら安く乗れるから!交換留学でここにいるって言いな!
とユーモアと優しさを兼ねた巧みな技を見せてくる。それでも1人1800bは高すぎる、と思って渋るものの、船乗り場までのトゥクトゥクは20→10bでいいからと彼も何故か乗り気なので船乗り場まで行った。
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船乗り場でも私は怪しいし魅力を感じなかったけど、日本人と言うと1500b/perと言われ、聞いていた留学生価格より安いやん、となるものの決して安くない!
断ろうと話す、話の流れでここで働いてると伝えると、私の断りそうな顔も相まってか2人で2000bでいいと言い出した。
はい、彼が完全に乗り気なので乗りました。
連れは所持金不足で支払いは私でした笑
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正直相場は分からないし相対価値があったかと言われると微妙だ。
1時間のうちそんなに景色が変わらなかったし(自分の感性の問題もあると思う)、移動距離も時間の割に短く、川の上なのに暑かった笑
しかし、少なくとも1人でいたら船に乗って汚い水の水飛沫を浴びたり、そんな川でも生活を営む人たちを見たり、寺院を船から見たり、という経験はできてなかった。
怪しいとかぼったくられるとかそう言う意識は大事だし海外生活で身に付いてるけど、なんでも悪いものと捉えがちであると気づいた。
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先日も市場でマッサージの客引きが多く無意識に全て断っていたけど、日曜日だったので朝から市場の帰りにマッサージを受けてもいいなと考えていたことを、駅に着いて足が疲れていると自覚した時に思い出した。
つまり客引きに乗ってマッサージを受けてもよかったのだ。
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最近の二つの経験からの気づきは危機意識が働きすぎるとチャンスを逃す事もあるということだ。
そしてぼったくられたとしても思いがけない良い出会いとなったとしても全て経験で、勉強代と捉えることができる。
また、客引きの人たちだって必死に生活費を稼いでいるのだ、と思うと彼らの生活のサポートにもなっている。(タイの格差は大きい)
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対人関係については海外で生活を始めてから、警戒しすぎて心を開かないと交友関係は広がらないな、と考えて・オープンマインド・その人の文化でジャッジしないことを意識して来たが、これからは社交の場だけでなく日常生活の中でも意識していきたい感覚である。
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何かを無駄にしたり、悔しい思いをすることが大半でまた、危険孕む可能性もある。
客引きについて行くことを全肯定する訳ではなく、私がこれまで「ついて行くなんて、、」と客引きする人やついて行く人に対して大きなマイナスイメージを持っていたので、今回の気づきでそこの価値観を少し緩めようと思った。