日本百名山の一つ筑波山に登ってきました。
実はうちの夫、昨日退院しました。
2ヶ月前、急性胆管炎 による敗血症とDICで血圧低下し緊急入院。あまりにも急激な経過でした。3日前には普通に元気だったのに。
訪問診療の先生から「白血球が25000ある。在宅で診られる状態ではない。手配しておいたから、救急車を呼んですぐ入院するように」という電話をもらい、面食らいました。
入院した病院の医師には「相当な重症なので万が一のことも覚悟しておいてください」なんて、ものすごく深刻そうな顔で言われたので、一瞬頭が真っ白になりました。
同時に「うわっ、ドラマの中にいるみたい・・」もう一人の自分が、冷静に観察していました。「ALSって言われた時と比べると、どっちが応えてるかな?」とか。
「きっと大丈夫だろうな、こんなことじゃくたばらないでしょ」とも思っていました。
で、始まった入院生活。
重症だっただけに病状が落ち着くのに時間がかかったり、胆嚢摘出の開腹手術をしたり、今まで10年お世話になった訪問診療の先生に、これ以上責任を持ちきれないからと断られてしまったり、新しい主治医がなかなか見つからなかったりで、入院が長引きました。
そして晴れて退院。
再出発となったのです。
退院が決まって、山に登りたくなって
先日、友人が高尾山に登ったと、山頂から望む富士山の写真を送ってくれました。
そっちは筑波山が近いね、というメッセージ付きで。
それがきっかけで「お、行きたい、登ってみたい!」となり、夫が退院する前に筑波山に登ることにしたわけです。
私、別に登山が好きなわけではありません。
どちらかというと、かったるいし興味ありません。
実際、子どもの頃に遠足で登った以来だと思います。
なのに、急に、山の上から写真ではない本物の雄大な景色を見てみたくなってしまったのです。
荘厳な空気を感じてみたいというか、自然のエネルギーを分けてもらいたいというか、うまく言葉では説明できないけど。
筑波山は近くて、低くて、美しくて、最高でした。
男体山と女体山からなっており、私が登ったのは、女体山です。
帰りはロープウェイでラクラク下山をしちゃいました!(これでも登山て言っていいですか?いいですよねー笑)
初めてのおひとりさま登山、楽しかったなぁ。
元気をたんまりもらいました。
そして、昨日夫が退院し、再出発の生活が始まりました。
これからに不安もなく、どちらかというと、待ってました!という感じ。
ふと思いついて、夫の部屋の隅に小さな自分の机をおいてみました。
文章を綴ったり、本を読んだりしようと思ってます。
なんだか楽しそうでしょ?
筑波山は私でも1時間半程度で登れて、しかもとってもパワーがもらえる素晴らしい山でした。
紅葉もこれから本番ですし、みなさんもいかが?