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S23 最終939位 雨orクエス壁バンギ

少しでも初手を誤認させるような狡い配置順

レンタルはしばらく残っていると思います。


結果

メイン: TN レイ R1834 最終1614位
サブ: TN トラコ R1903 最終939位

コンセプト

  • ギミック寄りの構築 ≒ 試合時間を短く、試合数を多く

  • 多少の柔軟性をもたせる ≒ プレイングでまくる余地がある構築

  • 選出は表と裏の2極化になってもいい

構築経緯

前期1900チャレまで行けた雨パをベースにスタート。
きっと中盤以降雨パは減り、対策は薄くなるだろうという目論見もあった。

最低限のサイクル戦ができるように雨始動約は蜻蛉返りを覚えるペリッパーを採用。
雨を活かせてキャラパワーも高いためイダイトウ(オス)ブリジュラスの採用は確定とした。(型は後述の個体紹介にて)
表選出: ペリッパー + ブリジュラス + イダイトウ(オス)

続いて、前期は裏選出を用意したが練度の都合で選出をほとんどしなかったため、構築記事から良さげな裏選出を探した。

↓からは雨パが誘うアローラキュウコンやミミッキュに強い「アローラキュウコン + 竜舞バンギラス」の並びを参考にして採用。

↓で紹介されている「イダイトウで悪を誘ってけたぐりで狩る」という動きを組み込みたかったのでけたぐりを覚えるバンギラスを裏エースに据えるのは都合が良かった。

相変わらず多いブリジュラスとS23から一気に増えた初手の鉢巻or襷マスカーニャに強めな初手要因を探していたところ、格闘テラスクエスパトラがいけそうな気配を感じたので採用。ルミコリ→格闘テラバでブリジュラスを、守る→格闘テラバで鉢巻マスカーニャを大量に屠ってくれたので大正解だった。
↓の記事で「クエスパトラ + アローラキュウコン」の相性がいいことが紹介されていたことを思い出したのもクエスパトラの採用の後押しとなった。

(各リンクは無断転載なので問題があればすぐに削除します)

裏選出: クエスパトラ + キュウコン(アローラ) + バンギラス

なお、この時点で表選出と裏選出を混ぜた選出はまったく考慮しないものとして割り切った。
一般的に構築を組む場合は、どのように組み合わせても「パワーの高い選出」ができるシナジーを多く含んだ構築が良いものとされている。ここに異論は無い。
ただ、これを中途半端に目指してよくあるスタン系統になってメタに引っかかるよりも、尖った「パワーの高い選出」を2つだけ用意し練度を高め調整していく方が勝てるのでは?という実験の意図もあった。

1体見れば裏がバレやすいとい弱点はあるが、ブリジュラス、クエスパトラという型の豊富さから初手要因か後発か読みにくいポケモンを採用しつつ、裏がバレてもそこまでディスアドにならない展開寄りの構築なのが良かったのかもしれない。

構築

ペリッパー @ しめったいわ

テラスタイプ: じめん
特性: あめふらし
性格: ひかえめ
146(84)-63-120-161(252+)-90-107(172)
ウェザーボール / ぼうふう / テラバースト / とんぼがえり

調整意図
H: 残り
C: ぶっぱ
S: 4振りブリジュラス抜き

技は安定高火力のウェザーボール、必中と混乱でのワンチャンが残るぼうふう、持久力ブリジュラスで詰まないための地面テラバースト、対面操作の蜻蛉返りを採用した。
初手で頑丈ブリジュラスのエレビを地面テラスで透かしたあとに電光石火が欲しい場面が何度かあったので暴風を変えてもいいかもしれない。

持ち物は雨ターンを伸ばす湿った岩。W雨エース体制なのでターン延長は必須だった。

Bがまあまあ高いのでHに多少ふるだけで鉢巻意地マスカーニャのはたき落とすを耐えるのが偉かった。

選出率は4位タイ(44/142)

ブリジュラス @ とつげきチョッキ

テラスタイプ: フェアリー
特性: じきゅうりょく
性格: ずぶとい
191(204)-x-166(4+)-164(148)-94(68)-116(84)
エレクトロビーム / ラスターカノン / りゅうのはどう / ボディプレス

調整意図
S: 最速暁ガチグマ抜き
参考: https://yakkun.com/bbs/party/n5930
(無断転載なので問題があればすぐに削除します)

雨下でエレビ打ち放題で持久力でBもあがってとつげきチョッキでDも確保したら最強のブリジュラスじゃね?の発想で採用したエース。

技構成は雨下なら破格の性能のエレビ、一致安定打点のラスカ、居座り性能を重視しつつテラスしない舐めたカイリューを殴るための竜の波動、持久力を活かし特殊受けを大きく削れるボディプとした。

テラスは虫・妖・飛で迷ったが総合的に耐性が優秀な妖にした。
中盤以降に飛行テラスカイリューを見なくなったので虫も良かったかもしれない。(S22で飛行テラバに貫かれまくったので以後ビビってフェアリーにしてた)

初手のステロ要因という案もあったが、ステロ後に出す雨始動役のパワーが低いため、イダイトウ1体では押しきれない場面が多いのでWエース構成とした。
相手の雨タダ乗りブリジュラスに後投げできそうな顔をしているが、実際にはこちらの妖テラスと相手のボディプや流星群が択になっててあまり安定しなかったのが残念な点。

相手の対策も厚かったがポテンシャルがやばいのでわりと活躍した。
こいつがあっさり死ぬ試合はほぼ負けた。

選出率は4位タイ(44/142)

イダイトウ(オス) @ いのちのたま

テラスタイプ: ステラ
特性: てきおうりょく
性格: いじっぱり
195-180(252+)-86(4)-x-95-130(252)
ウェーブタックル / おはかまいり / アクアジェット / クイックターン

調整意図
AS: ぶっぱ
B: あまり

定番雨エース。

技構成は定番のものにクイックターンを加えたもの。
状態異常や不意打ち択用の身代わりが定番だが、クイックターンも優秀でペリッパーの蜻蛉やそこそこの耐久から中盤に受け出し、相手を大きく削りつつブリの持久力で受けるといった柔軟な動きが選択できるようになった。

テラスは水も霊も火力を上げられつつ、優秀な先制技耐性を失わないステラで採用。

持ち物は鉢巻も試したが、火力が過剰なので撃ち分けできる命の珠とした。

ノマテラカイリューや貯水・呼び水勢、ヘイラッシャなど対策が有名すぎて簡単に止まってしまうのが難しい点だった。
ただ、相手が選出を誤ってしまうと容易に3タテする性能は持っているのでなんだかんだ強いと思う。

選出率は4位タイ(44/142)

クエスパトラ @ きあいのタスキ

テラスタイプ: かくとう
特性: かそく
性格: ひかえめ
171(4)-x-81(4)-165(228+)-83(20)-157(252)
ルミナコリジョン / シャドーボール / テラバースト / まもる

調整意図
C: 11n
S: ミラー意識で準速
HBD: H奇数にしつつDL調整

なんだかんだSVで一番使ってる鳥。
襷で対面を突破し、裏にまでルミコリが入ればほぼ勝てる。
なんならバンギラスと3タテの数を争うほど活躍した。

技構成は専用技のルミコリ、多くのトップメタに刺さる格闘テラバースト、格闘との補完に優れたシャドボ、初手の加速orテラス様子見用の守るとした。
炎テラバ + マジシャという技構成も過去はよく見たが、現在の環境は格闘テラバーストの方が刺さってると思う。

初手に出し、襷を活かして1匹持って行くのが仕事。
先制技が乏しいPT相手なら平均1.5対はもっていけるのが偉い。

ブリジュラス相手ならルミコリ→格闘テラバでHD特化でも確定で持っていける。(テラスとチョッキは無理だけど、格闘テラバ読みテラスとかほぼ見なかったし)
マスカーニャ相手も初手守る→格闘テラバで鉢巻などの耐久無振りなら確1で飛ばせる。
ただ、終盤は蜻蛉で逃げられたり守るタイミングで毒菱を撒かれたりとディスアドをとることも増えてきたが、初手守る以外の動きをする勇気は出なかった。

中盤くらいでクエスパトラとサイコパの対策としていろんなポケモンの悪テラスが流行ったときは流石に厳しかった。
あと、耐久調整鋼テラスマスカーニャが死ぬほどきつかった。流行らないでください。
DL調整は地味に生きたので、環境に合わせた調整の大事さを改めて実感した。

選出率は1位タイ(98/142)

キュウコン(アローラ) @ とけないこおり

テラスタイプ: みず
特性: ゆきふらし
性格: おくびょう
149(4)-x-95-133(252)-120-177(252+)
ふぶき / フリーズドライ / アンコール / オーロラベール

調整意図
CS: ぶっぱ
H: あまり

クエスパトラのルミコリDダウンを受け継ぎつつ、壁を貼ってバンギラスをサポートする役割。
Bに厚くして殴り勝ちたい相手があまり浮かばなかったので、前期上位で流行ったCSぶっぱの溶けない氷型にしたがかなり活躍してくれた。

技構成は溶けない氷を活かしつつ範囲をある程度確保する吹雪 + フリーズドライ、詰めや竜舞の起点作成に使えるアンコール、代名詞のオーロラベールとした。

光の粘土ではないので壁ターンは少ないが、バンギラスは1舞さえできれば基本勝てるので、バンギラスが苦手なブリジュラスを大きく削る火力アイテムで正解だった。
火力が無い and 壁貼りを予測して後投げされた多くのブリジュラスを吹雪で葬った。

テラスはワンパンしてくる鋼への耐性 + 他の耐性も優秀な水とした。
途中までは炎テラス + テラバーストで使っていたが、キュウコンで炎テラスを切ることで勝てる試合よりもアンコールでバンギラスの起点を作った方が勝てる試合が多いと判断したため、耐性が優秀な水にした。(炎は地震抜群が厳しい)

選出率は1位タイ(98/142)

バンギラス @ いかさまダイス

テラスタイプ: ひこう
特性: すなおこし
性格: ようき
177(12)-186(252)-131(4)-x-121(4)-122(236+)
ロックブラスト / はたきおとす / けたぐり / りゅうのまい

裏選出のエース。
古のバンギランド愛好家なので採用した節は否めない。
が、流石600属なだけあってエースたる活躍を見せてくれた。
雨パが相手の天候に弱いので、自身はそこまで天候に依存せず、相手の天候を上書きできるバンギラスは補完に適任だった。

調整意図
HBD: 残り
A: ぶっぱ
S: 1舞でジャローダ抜き

技構成は雨パが誘うミミッキュやカイリューに強いロックブラスト、最強技の一つに数えられるはたき落とす、イダイトウが誘う悪タイプへの打点のけたぐり、壁を活かす竜舞とした。
この構成だとオオニューラや体力満タンのブリジュラスがきついが、抜ける技が無いので周りでカバーすることにしていた。

命中不安は採用したくないタイプの人間なのだが、ミミッキュとカイリューを考えると他を採用できないので、構築段階からバンギラスを出す(正確には出してロクブラを1回打つ)試合の勝率は0.9掛けされるものと意識した。結果、ここぞで外しても穏やかな心を保つことができた。

テラスは弱点の地面・格闘・草に耐性をつける飛行を採用。
天敵のマスカーニャ・オオニューラあたりを考えると虫テラスも悪くないのかもしれない。

陽気でも1舞で最速マスカーニャは抜けないのが厳しいと感じるシーンはいくつかあった。ただ、初手のマスカーニャのクエスへの蜻蛉のダメージから意地か陽気か判別し、必要な竜舞の回数を判断するよう心がけることで拾えた試合が何試合かあった。

選出率は1位タイ(98/142)

選出・立ち回り

選出パターンは2つのみ、初手も固定
雨: ペリッパー + ブリジュラス + イダイトウ(オス)
裏: クエスパトラ + キュウコン(アローラ) + バンギラス

以下のいずれかに該当すれば裏選出、その他には雨選出をしていた。

  • 相手に天候要因がいる

  • 相手にイダイトウが止まりそうな悪タイプやミミッキュがいる

  • 相手にイエッサンがいる

  • 初手キラフロルが来そう

気分で「んー、雨刺さってそう!」とか思って投げてもあんまり刺さっていないことが多かったので、自分の中でフローを決めておくのがいいかもしれない。

雨選出

基本は初手ペリッパーで殴るか蜻蛉して、ブリジュラスかイダイトウの通る方を投げていく。ただ、この動きは相手目線初手ペリッパーを見た段階でほぼ予測できるので、ペリッパーを初手で切らずに残して雨の再展開も行えるようにしておくと勝率が高かった。Wエースなので雨ターンが長く必要だし、雨を枯らす動きで勝とうとしてくる相手も一定数存在したためこの動きが刺さったのだと思う。

ステロじゃなさそうなブリジュラスはだいたいタダ乗りエレビを撃ちに来てるので、ペリッパーの地面テラスをあわせて有利をとっていく。
「xxxにテラスを残しておかないと勝てない」と早い段階で判断するのは難しいので、大きくアドバンテージを取れるシーン(ペリッパーの地面テラスでエレビを受ける、ブリジュラスの妖テラスで弱点技を受ける、イダイトウのステラで確1に変わる)では積極的にテラス切っていく方針にしていた。

ブリジュラスの後投げやテラスで耐性を変えて持久力を上手いタイミングで発動させると、それだけで相手を詰ませる試合がいくつかあったので意識していた。

ブリジュラスはエレビ、ボディプと積み段階に応じて的確に技を撃ち分ける必要がある技構成なので、ダメ計は必須だった。(何回か感覚でやってそれが原因で負けた)

裏選出

理想の動き: 初手のクエスパトラで襷と加速で1体倒す → 2体目にルミコリ当てて倒れる → キュウコンで上から吹雪でDが下がった2体目を倒す → 3体目を殴る/アンコ/壁を駆使してバンギラスと詰める

初手のブリジュラスやマスカーニャには積極的にクエスパトラの格闘テラスをきっていく。
相手の先制技もちの数次第ではクエスパトラを残しておくとスイーパーとして役にたつこともあるので、相手次第では残すようにしていた。
相手のアローラキュウコンのオーロラベールとイエッサンのワイドフォースにはバンギラスを後投げすることを意識していた。

きつい相手

  • 鋼テラスマスカーニャ

  • 裏から出てくる鉢巻マスカーニャ

    • クエスパトラにテラスを切ってしまっていると、トリフラでキュウコンとバンギがやられる

  • ヘイラッシャ

    • 雨ならブリジュラスのエレビ、裏選出ならクエスのルミコリ + キュウコンのフリドラを駆使しないと倒せない

  • キョジオーン

    • 雨選出なら弱点つけるが塩漬けがみんな1/4はいってしまう

    • 裏選出だとセットでいる毒菱マスカーニャが重く不利をとってしまう

  • ジャローダ

    • 後投げまで考えるとクエスパトラでルミコリを撃てなくなる

    • 雨選出でブリジュラスで倒さないと厳しい

終わりに

(以下敬体)

ポケモン対戦自体は4世代のバトレボのころからちょこちょこやっていました。SVから順位・レートを意識するようになり、レギュEくらいまではR1800前後・4桁前半でなんとなく対戦を楽しんでいました。
レギュF・Gをスルーした後、楽しそうなレギュHではR1900と最終3桁を目標に、少しいままでと取り組み方を変え、結果を意識して対戦してみました。
結果、レギュH1シーズン目ではR1900チャレまで到達し、2シーズン目にして目標であったR1900と最終3桁を達成することができました。

以降はコンスタントにR1900、最終3桁を維持することを目指しつつ、その先はR2000を次の目標に取り組んでいこうと思います。

取り組み方

最近SNSやYouTubeやブログ等でも「ポケモン対戦を強くなるためには?」という話題を見かけますので、私が取り組んだ内容も記載しておこうかと思います。誰かの何かに役にたてば幸いです。
主にR1800前後でなんとなく遊んでいた時代と、R1900前後をとれたレギュHでの取り組みでの違いになります。(1800→1900じゃ大差ないって意見は大いにあると思いますが)

  • 心がけたこと・やったこと

    • 対戦中のダメージ計算

    • 選出と勝率の記録(神アプリのバトメモ様に感謝)

    • 試合の振り返り(選出はあってたか?勝ち筋はあったのか?)

    • 環境の変化の把握と推測(バトルデータベース、SNSの検索)

    • 悩むシーンの方針をあらかじめ決めておく

    • 対戦数を稼ぎつつできるだけ毎日もぐる(1日5戦〜程度、月で200〜300戦)

    • 家族・猫が寝た後の集中できる時間帯のみ対戦する

  • やらなかったこと

    • 他プレイヤーとの交流

      • やったほうが明らかに上達は早いしモチベになるのは理解している

      • ただ、他者と関わるのは面倒なのでやらない

    • 構築相談

      • 同上 + 無対価は申し訳ない

    • 生放送での環境情報収集

      • ランク帯によって流行りが変わるので微妙だと思った

      • 自身で対戦した方がタイパは良さそうと思った

      • 生放送で出た相手の順位と構築のまとめを簡単に閲覧できるサイトとかあれば見たいかも(でもそれって型共有…みたいな問題起こりそう)

Special Thanks

  • 現在まで読んできた全ての構築記事

  • TNの由来、かつ、対戦中(ほとんど)邪魔をしてこなかった飼い猫のとらこ

#ポケモン #ポケモンSV #構築記事 #シングル #レギュH #S23


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