聖地海老名とスタァライトの湯|diary:2024-06-02
レヴュースタァライトの再上映を観に神奈川は海老名に行く。一都三県跨いでひーこらさっさ。
ただ前日も観ているのである、隣県の友人が一度は劇場でスタァライトを観たいというので、二人で行ける近隣の市のイオンシネマにて。この映画館は昨年の再上映でもがっかりさせられたのだが、音は小さく、シネマスコープでないスクリーンでやるので、劇場体験をしたとはもっぱら言い難い。友人の使える時間の都合やむを得なかったのだが、ここを選ばねばならなかったのは誠に残念である。だがそれでも私の冷え込み気味だったスタァライト熱は再燃し、本物を味わわねば居ても立ってもいられなくなった次第。故の、海老名!
イオンシネマ海老名は初公開当時も最後の最後までロングラン上映を続け、リバイバルでは総集編との二本立て上映など意欲的な、貪欲で獰猛な企画で走り続けた聖地だ。その時のスタッフのTwitterの熱量はよく覚えているし、大手シネコンの一地方店舗がここまで独自独善の突っ走りを魅せられるのかと舌を巻いたものだ。彼はその後この店舗を離れたそうなのだが、以降イオンシネマ単独かつ、全国規模でのレビュースタァライト再上映というのが定期的に企画されているあたり、栄転本社勤めとなって変わらぬ熱量で今や全国規模にぶちまけているのではないかと睨んでいる。
しかしあらかたの店舗でははた迷惑な企画と思われ、渋々一番奥のシアターを潰し、ゴジラだのコナンだのの稼ぎ頭の上映に響かぬよう、神妙に絞られた音量で再上映は消化されているという具合ではなかろうか。嘆かわしや〜。皆さんのお近くのイオンシネマはどうでしたか?
そこいくと海老名は後を受け継いだスタッフがしっかりと灯火を絶やさず、当時のまま最大最上のスクリーンを用いて再上映してくれるのだから、頭が下がる。普通に考えれば盤石の評価を得たとはいえ、何年も前のカルトなポジションのアニメを流すにはあまりにも大きいスクリーンだ。
海老名のイオンという土地、建物がそうさせるのかもしれない。今どき見ないサティとかジャスコの面影がそのまま残る、タイムスリップしたような店構えながらそこから一歩シネマに入るとズドンと弩級のスクリーンが出現する超空間だ。負けじとアバンギャルドなことをやったれ、という風が、力場が働いている。来る度にどこから入るのか迷うのだ
そしてラミネートの手作りポジションゼロも健在!懐かしい!隙あれば貼り出さんと捨てずに店の奥にしまってあるわけだ。微笑ましい。
上映は一番前の席で鑑賞。良かったですね。友人も連れてきたかった。上映終了で満場の拍手喝采はさすが聖地。みんな分かって来ているのだ。讃えよ海老名を、当時のスタッフを、今のスタッフを。
この日は他に横浜トリエンナーレを見たり、唐十郎の本を読みながら電車に揺られいていたのですが、それはまた次の機会に〜 前回から1ヶ月も開いちゃいましたね。
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