Interview:欧州サッカーへの挑戦とJへの想い【No.41 後藤京介】
今年もやります!「新加入選手に新スタッフがインタビュー!」第一弾は、大学卒業後にJリーグを経由せずにプロサッカー選手になった後藤京介選手!
ラインメール加入後の話、あの日本代表選手とのエピソード!お手本にする選手は銀河系軍団・レアルマドリードの天才的プレイヤー!?など様々なことを語ってくれました!
〈選手プロフィール〉
後藤 京介(ごとう きょうすけ)
■背番号:41
■ポジション:MF
■1992年7月29日生まれ
■178cm 73㎏
■出身:東京都
■前所属:いわてグルージャ盛岡
(ヴァンフォーレ甲府からの期限付き移籍)
■Twitter:kyosuke_goto Instagram:kyosuke.goto
<聞き手=山際(フロントスタッフ)>
一緒にラインメールで
●チームには馴染めていますか?
「知っている選手も多かったので、すんなりと馴染めました。」
●チームで1番初めに話した選手は誰でしたか?
「差波選手ですかね。差波のことはずっと前から知っていて、年末年始も一緒にサッカーをしたり食事をするくらいの仲なので、差波には青森に行くことも事前に言っていました。移籍先を探しているときも差波は気にかけてくれて、「一緒にラインメール青森でやりましょう」ということも言ってくれていました。」
●ほかの新加入選手と話すこともありますか?
「ジェフユナイテッドに仲の良い選手がいて、彼は本田功輝選手とも親交がある選手なので、功輝のことは知っていました。その選手からは功輝が青森に行くから気にかけておいてくださいと言われていて、話すこともありますね。」
●チームの雰囲気はどうですか?
「第一印象は若手がにぎやかだなという印象です(笑)」
●元気が良いという感じですか?(笑)
「元気がよくて、バスの中もとてもにぎやかです(笑)」
宮崎キャンプにて
亮さんがいなかったら
●安達亮監督に対する印象はどうですか?
「まず、このチームに移籍してきた理由で最も大きかったのが、亮さんが監督ということでした。亮さんがいなかったらプレーするカテゴリーを下げてまで青森に来ようとは思っていませんでした。以前から、亮さんのもとでサッカーをやってみたいと思っていて、将来的にサッカーを辞めたときのことを考えると、亮さんのもとでサッカーをやれなかったら後悔するだろうなと思って、青森に来る決断をしました。」
●安達監督のもとでサッカーをしたいと思うようになった一番の理由はなんですか?
「監督が目指すサッカーと自分のやりたいスタイルがリンクするところです。戦術的な話をしているときも理解できる部分も多くて、細かい部分までしっかりと教えてくれています。あとは選手全員が同じイメージを持てるチームになれば、必ず良いサッカーができると思いますし、勝てるチームになると思います。監督のそういった部分を尊敬できます。」
テルの時代
専修大学時代の写真
●専修大学時代には2019年にJリーグMVPを獲得した横浜F・マリノスの仲川輝人選手とチームメイトでしたが、彼の活躍についてどう思いますか?
「テルは元々ユースのときから知っていました。彼はサッカーに対して本当にストイックです。ああいう見た目だから、ちょっとヤンチャそうに見えるとは思うんですが、彼が人一倍の努力をしてきたことを知っています。専修大学時代は朝にしか練習がないので、限られた時間で限られたことをやるしかない環境で、その中で彼は1年生の頃から練習が終わっても時間ぎりぎりまでシュート練習をしていました。そういう姿を見ていたので、2019年にJリーグMVPをとったときには「ようやくテルの時代が来たな」と思いました。少し時間はかかってしまいましたけど、彼ならそのレベルまでいけると思っていました。プロ入りしてからつらい思いもしていたと思いますが、僕自身は彼の活躍を見られて嬉しかったですね。」
仲川輝人選手とモンテネグロ出発前の空港にて
●嬉しいという思いが強いんですね。
「彼は選手生命に関わるくらいの大怪我を経験して、彼の持ち味でもあるスピードがプロ入り後はあまり発揮できていなかったように思えていました。キレという部分では、それを取り戻すのに時間がかかっていましたね。そういう姿もずっと見てきていたので、今の活躍は嬉しいなと思いますね。」
●最近、仲川選手とはどんなやり取りをしましたか?
「横浜F・マリノスから青森に3人移籍してきているので、その3人の写真を撮って送ったり、ほかにはサッカー選手を辞めたあとの話とか将来的な話もしています。もうこの年齢になってくると少しずつそういった話もしますね。」
●お互いに励ましあってという感じですか。
「ラインメールに決まったときも連絡しましたね。自分の移籍先が決まっていない状況もあって、すごく心配してくれていました。彼も「亮さんいるから良いじゃん」って言ってくれました。どんな選手に言っても「亮さんいるなら良いじゃん」って言ってくれるので、それくらい信頼のおける監督ですね。」
後悔はしたくなかった
●大学卒業後にモンテネグロのチームでプレーするに至った経緯はなんだったんですか?
「まず、その当時JFLの2チームからしかオファーがありませんでした。どうせサッカーをやるならプロでやりたいという想いもあって、モンテネグロに行っていた専修大学の先輩2人に誘われたのをきっかけに行くことを決めました。」
●練習参加をきっかけに入団という流れだったんですか?
「FKモグレンに練習参加して、最初の試合で2アシストを決めて、そのまま入団という形でしたね。」
●海外に行くことに不安はなかったんですか?やはりプロになりたいという想いの方が強かったんですか?
「半々でしたね。人生一度きりと考えれば、後悔はしたくなかったし、海外に行きたいという気持ちもありました。大卒でプロになっている同期とか高校時代の同期とかもいた中で、そういう選手たちにも負けたくないなという気持ちでした。モンテネグロでも成功してやるぞという気持ちもありましたね。」
●その想いの方が強かったんですね。
「親には凄く反対されましたけどね(笑)。どこだ、その国?とか(笑)」
プレースタイルのルーツ
●左足が武器ということを以前から公言されていますが、ユースや大学時代からずっと「自分は左足だ」という感じだったんですか?
「小さいころからずっとですね。左足に対してはプライドも自信もありますし、ほかの選手には負けたくないという想いも持って、今もプレーしてますね。」
●お手本にしている選手はいるんですか?
「ずっとディフェンスをやっていて、大学からボランチを始めたんですが、レアルマドリードにいたグティですね。レアルマドリードの中でも異彩を放っていて、予想外なプレーをするところが小さい頃に見たときに凄く印象に残っています。なので背番号は14をつけてプレーしたいという想いがあって、そういう意味で41にしています。」
●背番号へのこだわりがあったんですね。
「それぐらいグティ選手は凄く尊敬をしています。」
●その当時のレアルマドリードはベッカム選手とかがいる時代ですよね?
「銀河系軍団と言われている時代で、もちろんグティ選手も有名な選手ではありましたけど、ベッカム選手やジダン選手ほどの知名度はなかったと思います。けど凄い選手がいるなというのは、小さい頃から感じていました。大人になって改めて動画で見ると「すげえな」って思います。今だからこそ凄さがわかることもありますね。」
●チームでは舵取り役という感じでしょうか?
「そうですね。監督に求められていることも凄くわかっているので、僕に関しては、のびのびとやらせてもらっているところはあります。」
●前線への飛び出しも得意とされていますよね?
「大学時代に指導してくれていた人が、ずっと、「サッカーはスペースゲームだ」と言っていて、「前線の選手が裏に抜け出せないんだったら二列目から裏に出ていけばいい。スペースを上手く使うために誰がどう走るのかを考えなければいけない」と凄く言われていました。それが今も自然と身についていますね。」
●それが今もプレーに活きているんですね。
「身体能力含め、自分の特徴は分かっていますし、できないことも分かっているので、頭をよく使ってプレーすることは心がけています。」
●では今年は得点も期待していいですかね?
「去年初めてプロになってから得点がとれなかったシーズンだったので、今年は自分のゴールとかアシストが勝利につながっていけばと思います。それは単純にいえば昇格にもつながると思うので、責任感を持ってやっていきたいと思っています。」
結果にこだわり、Jの舞台へ
●今シーズンの目標を教えてください。
「最低目標としてJ3昇格というのは自分の中で掲げているものがあって、内容がどうであれ、僕自身もまたJの舞台に戻ってプレーしたいので、このチームで上がることができれば最高の形だと思います。あとは怪我をせずに1年間戦ってJ3に上がりたいですね。優勝して昇格できれば凄く良いことですが、最低でも昇格条件の順位を目指してやっていくことが大事だと思うので、取りこぼしのないようにやっていきたいなと思っています。その中で個人の結果が出れば尚更いいことだと思います。」
●最後にひとことお願いします。
「結果が出れば青森の人も自然と試合を観に来たくなると思うので、そう思わせるためにも自分たちの結果というのは凄く大事だと思っています。なので、結果にこだわって頑張っていきたいと思います。」
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
様々な経験をしてきた選手らしく、サッカー選手としての自分をよく理解して信念を持ってプレーを続けている印象を受けました。
後藤選手のピッチ内外でチームに貢献する働きに期待したいと思えるインタビューになりました。
「新加入選手に新スタッフがインタビュー!」第二弾もお楽しみに!!
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