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ベルヴェデーレ宮殿で「ウィーン・オペラの夏」が誕生(2024年7月)

 7月にはベルヴェデーレ宮殿で、新たなサマーフェスティヴァル「ウィーン・オペラの夏」が誕生! ウィーンでは26年もの間、夏の野外オペラが開催されなかったそうで、この時期にご旅行なさる音楽ファンには朗報です。総裁が代わったばかりの「Oper BURG GARS」など、その他のニュースも写真と共にお届けします。

新聞『NÖN』に載った「Konzert-Genuss」の紹介記事

 11日に、ニーダーエスターライヒ州シャイブスにあるノイブルック宮殿でのアフターワーク・コンサート「Konzert-Genuss」に出演し、新聞『NÖN』に紹介記事が載りました。

ノイブルック宮殿でのディナーコンサート ©Manfred Moser

 ノイブルック宮殿は、19世紀前半にオーストリアの工場経営者アンドレアス・テッパーがマナー・ハウスとして建設。1885年にエドゥアルト・ムージルがネオルネッサンス様式で宮殿へと増築しました。会場となった1階のシュパイゼザール(ダイニングルーム)では、壁を飾る大きなデルフト・タイルが目を引きました。

名物料理のパステーテ「ペトラ」 ©Reine Hirano

 現在はレストランになっており、名物料理は「ペトラ」という名のパステーテ(煮込み肉などを詰めたパイ)。この日は別のお料理でしたが、ディナーの後にコンサートという催しでした。立ち見が出るほど盛況で、オーナーさんも大満足。

ベルヴェデーレ宮殿上宮 ©Manfred Moser

 20日には、『音楽の友』海外レポートで報じるために、「ウィーン・オペラの夏」(開催期間は7月1~20日)を取材しました。クリムト「接吻」などで有名なギャラリーである上宮の、下宮を見下ろす面とは反対側の壁をバックに舞台が設置されました。

 フェスティヴァル誕生の年、注目すべき第1回目の演目は、モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》。

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