国内版Xperia1にGSIを焼いた場合に起きる事
前回にGSIを焼く道のりを記しましたが、GSIを焼いた後はどうなるのかをまとめる事にしました。記した事が気にかかる場合はStock+Magiskで使うのもアリだと思います。
FeliCaとNFCが使えなくなる
これは国内版にグローバル版のROMを焼いた事がある人ならわかると思いますが、GSIでも同様に使えなくなります。XiaomiはFeliCaを戻す事が可能です。
Xperiaのアプリやダイナミックバイブレーション、DSEE、Dolby Atmosなどの機能が使えなくなる
ほぼ素のAndroidを焼くので、Xperiaならではの機能やアプリが使えなくなります。一応Magiskモジュールを使えば戻せるのですが、カメラアプリが写真の撮影時にアプリがフリーズするバグがあったり、Dolby Atmosが正常に動作しているか怪しい感じだったりします。
STAMINAモードが使える
不思議な事にGSIでも「STAMINAモードが使える」ようでバッテリーの項目に表示が出てきたりします。正常に稼働するかはチェックしていませんが非常時に助かるかもしれません。
au系SIMで音声通話が使えなくなる
GSI固有の問題らしいのですが、データは使えるものの音声通話(一般電話)がやれません。つまりネット接続しかやれません。povoのSIMは電話番号の表示もやれない状態でした。
相性が悪いGSIがあるかもしれない件
確定とは言い難いのですが、ロゴでブートループを起こす物が存在します。TWRPで単体なリストアがやれないためNewflasher(オススメ)かFlashtoolを使って一端Stockに戻す必要があります。
動作が確認できた物
・LineageOS
・Pixel Experience Plus
・Cherish OS
・KaleidoscopeOS
GSIを焼くベースとなるAndroidのバージョンによって端末情報の表示ができない
GSIはTrebleに対応していればSystem.imgを焼くだけで使う事が可能となっていますが、ベースとなるStockのROMによって端末情報が表示されない場合があります。「StockがAndroid11未満」の場合はPhh-Deviceとなってしまい機種の情報が取得されない問題があります。表示をさせたいと思っている人は、Android11に上げた状態でGSIを焼いてください。(しかしSoftBank版はAndroid11のROMを配信していません)
焼くboot.imgを間違えるとタッチが認識しなくなる
タイトルの通りで焼くboot.imgを間違えるとタッチが認識しなくなります。ベースとなっているStockに合わせたboot.imgを必ず焼いてください。
SIMのホットスワップに対応する
本来のXperiaはSIMを抜くと再起動が自動的にされてしまいますが、GSIを焼く事でSIMのホットスワップ(OSの再起動が入らないでSIMを交換)に対応したりします。SIMの入れ替えを頻繁にする人にはオススメできそうです。
通信の表示が4GだったりLTEだったりする
特に通信に変化はないのですが、表示に違和感を感じる人はいるかもしれません。AOSP ModsやカスタムROMの機能などで表示を固定できたりするのでそれで回避しましょう。
dataのwipeが容易じゃない
前回にも記しましたが、本来使用できるfastboot -wがエラーを吐いてしまいuserdata.ext4を焼いてやらないとwipeができない件に悩まされるかもしれません。一応OSが正常に起動しなかった場合に内蔵のリカバリが起動するようになっていますが、それを起動するボタンコンボやコマンドがありません...それがやれれば悩まされる事がほぼないのですが。
手軽に最新なAndroid OSが使える
これは共通した話になりますね。公式がメジャーアップデートやセキュリティパッチのサポートを終えても最新な環境にする事が可能だったりします。リリース前のOSもGSI化されたりするので、お試しがしやすいという強いメリットがあります。
TA領域のバックアップをしないでBootloader Unlockをするとカメラ性能が落ちる
これは一般のカスタムROMやGSI、Stockを使うにも関係なしに起こる現象です。GSIなどのROMはBootloader Unlockをしないと使えません。SonyはBootloader Unlockを行うとDRMを消してカメラ性能を落とすペナルティを与える事をします。酷い話になると「Xperia XZ Premiumで撮影した写真が緑色になる」という大問題も過去にありました。(後に修正)
という感じになります。GSI以外の事も書いてますね...まぁいいや。Xperia本来の機能が上手く戻せれば完璧な状態になる日が来るだろうと思っています。勇気のある人はどうぞお試しください。
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