Galaxy 5G Mobile Wi-Fi (SCR01/SM-H412J)を中古で買った。
ネットの海を彷徨ったらGalaxy 5G Mobile Wi-Fiでアレコレしてる人がいたんでちょっと便乗してみました。
Galaxy 5G Mobile Wi-Fiとは?
auが販売していたモバイルデータカード端末です。
モバイルルーターが本来の役目になりますが、実際はカメラのないGalaxyだったりします。ADB経由でapkをインストールしてやれば実質普通のAndroidです。以下はスペック。
MediaTek Dimensity720 (MT6853)
RAM: 2.5GB
ROM: 32GB
画面: 5.3 HD (1480×720)
One UI 3.0 (Android 11)
という感じです。Aシリーズのような廉価なスマホみたいなもんです。
Galaxy A32と内容的には互換しています。
ADBの有効化
これをやると実質自由です。
ホーム画面のハンバーガーメニュー(三)を押して、概要→ステータス→IMEIを連打→USB Debuggingを有効化でUSBデバッグが使えるようになります。
APKの無効化
pm unistall使う人とか見かけましたが、リスク大きいからオススメしません。慣れっこな人はコマンドでもいいですが、一覧で確認可能なADB App Controlを使う事を推奨します。これを使えば無効化できないアプリも画面上で視覚的に無効化、有効化、アンインストール(まぁ完全に見えなくするんだが)がやれます。
MHSHome
MHSWebUI
を無効化させるとロック解除時のホームが表示されなくなります。これを行なうと任意のホームアプリを使う事ができるようになります。
APKのインストール
なんかMacとかでコマンド使ってやってる人見かけましたが、これも同様にADB App Controlを使えばGUIでそのままAPKをインストールさせる事ができます。Nova Launcherなどのホームアプリをインストール後に
adb shell am start -a android.intent.action.MAIN
を実行すればアプリの選択が表示されます。アプリストア系ですがAuroraStore、Amazon Appstoreなどを使えばいいと思います。
設定に関して
任意のホームアプリをインストールする事で設定を開いてWi-Fiネットワークに接続ができるようになります。One UIと記していますが、設定はAOSPな物になっています。Bluetooth機能はモジュールがない(物理的意味)ので使えません。一部の設定を開くとクラッシュする項目も存在します。
ビルド番号を連打で開発者向けオプションの解放も行えます。
シークレットコード
SCR01はGalaxyの計算機アプリを使う事で隠された機能を開く操作が行えます。隠し機能であるDRParser Modeは、(+30012012732+ を入力で開く事ができます。ホームアプリを変更していない場合はハンバーガーメニュー(三)を押してから、概要→ステータス→電話番号→10回連打で起動します。
DRParser Modeが起動後は各種サービスコードを入力で詳細な隠し設定を使用する事ができます。
バンドの設定
Samsung Band Selectionアプリを使うとバンドの選択が簡単にできます。
こちらからSCR01で必須であろうアプリが置かれています。
ALLOW LIST CONTROLを無効化させる事で5Gのバンド制限が外れたりするようです。
サービスモードの操作
DRParser Modeを開いて「*#0011#」と入力
ServiceModeが表示されたらメニューボタンを押す
Backを選択
Key Inputを選択
Input valueに「Q」と入力でOKを押す
数秒待つとMAIN MENUが表示される
5G通信の制限を解除
UE SETTING & INFOを選択
SETTINGを選択
PROTOCOLを選択
NRを選択
ALLOW LIST CONTROLを選択
ALLOW LIST CONTROL OFFを選択でNRの接続が解放
SA/NSAの有効化
UE SETTING & INFOを選択
SETTINGを選択
PROTOCOLを選択
NRを選択
NR5G SA/NSA MODE CONTROLを選択
SA/NSA ENABLEを選択で再起動
FWに関して
FWの各種情報はこちらから確認ができます。
コードネームは「Shooting Star」のようです。最新のバージョンは「SCR01KDU1AVK2」になります。
こちらかこちら、Frijaを使ってダウンロードができます。FrijaはModelにSCR01、CSCにKDI、IMEIかシリアルナンバーを入力でダウンロードできます。あとはOdinを使ってFWを焼いてください。
ダウンロードモードなど
ダウンロードモードは電源OFF状態で電源ボタンを押しながらUSB接続で入ります。リカバリーモードはadb reboot recoveryで行えます。
Bootloader UnlockですがOEM Unlockの項目がないので現状できません。アンロックのコマンドも受け付けない状態です。
GooglePlayとYouTubeを使いたい人は
サービスフレームワークやGooglePlayStoreなどのapkは入りますが動きません。なのでAuroraStoreとShizuku(adbのコマンド必須)、YouTube関連を使うならReVanced ExtendtedとmicroGを使ってください。
以下はShizuku実行用のコマンド
adb shell sh /storage/emulated/0/Android/data/moe.shizuku.privileged.api/start.sh