HiByのAndroid DAPでApple Musicが使えない問題の回避
Apple Music v4.7.0(Betaも含む)からroot対策の機能が実装されたようです。
root化をしている訳じゃないのにApple Musicが使えなくなったという報告が出ているようです。これの理由は、Apple MusicがBootloader Unlockの可否をチェックする事でroot化しているかを判定している事が原因になります。AndroidなDAPは既定でBootloader Unlockをやっている物が大抵らしくそれが足を引っ張る結果になっているようです。
しかし、OSが7.1と古い環境では判定はされないようです。
【追記】
BLU環境での判定ではないと言う事を確認しました。Redmi Note 10 JE (BLU済みで非root) では発生しませんでした。
対策方法は?
複数のパターンになります。
過去のバージョンのAPKをインストールする
対策機能が入る前のAPK v4.6.0をダウンロードしてインストール
一番手軽ですが、GooglePlayの自動更新がされてしまいます。チェックを無効化していても強行する場合もあります。
ストレージ内にv4.6.0のAPKを格納しておくと良いでしょう。
ダウンロード
boot.imgをDSU経由で抽出からのMagiskを適用(Android 10以降な機種限定)
DSUのサイドロードとSUが入ったGSIを使う事でboot.imgを抽出する事ができます。DSUの使い方がわからない人はAPKで凌いでください。ADBとFastbootの環境構築が必須です。これを使って構築してください。
本体にmicroSDが入っていると失敗します。microSDを抜くか、DSU SideloaderのUnmount SDをONに設定しておいてください。
DSU Sideloaderをインストール
サイドロードをするGSIをダウンロード(GSIの起動成功率はリスキーですLineageOS GSIが安定してるかもしれません)
DSU SideloaderでGSIのインストール前の処理をさせる
処理が完了後にコマンドを求めるので入力して実行
通知で再起動が促されるので再起動でGSIが起動
コマンドでboot.imgを抽出とPCへファイルをコピー
通常起動後にMagiskでboot.imgをパッチ
Magiskをパッチしたboot.imgを焼く
モジュールで回避状態に設定
GSIインストール用のコマンド
adb shell
sh /storage/emulated/0/Android/data/vegabobo.dsusideloader/files/install
boot.img抽出のコマンド
GSIの起動後に以下のコマンドを実行
adb shell
su
dd if=/dev/block/bootdevice/by-name/boot$(getprop ro.boot.slot_suffix) of=/sdcard/boot.img
で内部ストレージの直下にboot.imgがあるのでPCにコピー後に再起動で通常のOSが起動します。DSUの通知が表示されますが、作業後は「破棄」で構いません。通常のboot.imgは大切にバックアップか公開なりしてください。
Magiskのパッチ処理
MagiskをインストールしてDAPに抽出したboot.imgをコピーします。
Magiskを開いてインストールを選択して「パッチするファイルの選択」でboot.imgを選択するとDownloadフォルダにパッチ済みのboot.imgが生成されています。これをPCへコピー。
Magiskのパッチ済みなboot.imgを焼く
DAPを再起動し、電源と音量ダウンを押したままにするとFastbootモードで起動します。その後にPCに接続して以下のコマンドを実行。
fastboot flash boot XXXXX.img (XXXXXの箇所はboot.imgのパス、ドラッグ&ドロップが楽です)
でパッチ済みのboot.imgが焼かれます。
これが終わったら再起動します。
Magiskが実行されているか確認
Magiskアプリを開いてインストール済みに数字が出ていれば成功です。
右上のギアのアイコンをタップして「Magiskアプリを隠す」を選んでMagiskアプリを隠す設定をします。Magiskアプリが再度開かれるので再びギアのアイコンをタップしてZygiskをONにしてからDenyListを構成を選択します。
因みにDenyListを適用はONにしないでください。
DenyListにApple Musicを追加
DenyListにApple Musicを追加します。
チェックを入れる事でDenyListに追加されます。
Magiskにモジュールを追加
対策回避を強化させるためにモジュールをインストールします。
Shamiko
Play Integrity Fix
playcurl
をインストール後に再起動。
Fingerprintをダウンロード
再起動後にアプリ内にFp Downloaderがあるので起動。
Magiskがrootのアクセスを求めるので「許可」でFingerprintがダウンロードされます。
Apple Musicを起動
これで最新版のApple Musicが起動できるはずです。
そんな感じ
boot.imgを公開すると他の人の助けにもなったりするのでやるといいでしょう。因みにHiBy Digital M300は自分が公開しているので自由に使ってください。Magiskを入れてない状態に戻す場合は、パッチをしていないboot.imgを焼く事で通常の状態に戻ります。
ダウンロード
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