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年齢による海外生活への感じ方の変化

私は、21歳の時にオーストラリアでワーキングホリデーを体験し、29歳で大学院入学という形で戻ってきました。
この経験から、年齢によって変化した海外生活への感じ方を振り返ってみようと思います。

ここで書くことは、あくまで私個人の考えなのですが、

20代前半の海外生活は、とにかく別世界にきたように、いろんな新しいことに触れることで、広い視野を身につけたり自分の価値観に強い影響を与えるきっかけになりました。

20代前半の時を振り返ると、環境やコミュニティへの適応力、好奇心などがとても高かったと思います。

まだ世の中を知らない分、海外生活で体験するもの全てが真新しく、子供の頃にディズニーランドに初めて行ったような感覚でした。

一方で、20代後半ではある程度、自分と世の中のことが分かっているので、何がしたいのか先を見据えて選択するようになり、日本と海外の境界線もそんなに感じなくなってきます

年齢を重ねると、体験する前にこれまでの経験から予測を立てるようになりますし、バイアスもかかります。
苦手だと結論づけたものも多く、許容範囲も狭まってきますので、取捨選択を予めするようになります

20代前半に比べて、異文化体験への高揚感は少し減るかもしれませんが、コントロールできるものが増えてきます

ちなみに、年齢によって語学習得などの学びへの影響はないと思っています。
現に、文系出身の29歳でAIという新しい分野を修士号で学んでいますが、10代の時よりもラーニングスピードが衰えた感覚はありません。

年齢による海外生活のメリット・デメリットをまとめると、

20代前半のメリット

・新しい環境や人になんでも興味があるので、とにかく楽しい
・生活レベルが低くても気にならない
・まだ自分の中の好き嫌いが定まっていないので、価値観に大きく影響がある

20代前半のデメリット

・職務経験がないので仕事が見つからない
・スタンダードを知らないので、ブラックな仕事場で理不尽な扱いを受けても受け入れてしまう

30歳前後のメリット

・自分が何がしたいか定まってきているので留学中の目標が立てやすい
・職務経験があるので、オフィスワークの仕事が見つかりやすい
・家探し、車の運転、料理など慣れてきているので必要なことを難なくこなせる

30歳前後のデメリット

・生活レベルのスタンダードが高くなっているので、シェアハウス暮らしなどの、学生生活としての衣食住が苦になる
・旅行をしても、ある程度いろんなものを見ているので感動しにくい

こんな感じです。

ものの見方や感じ方が年齢によって変化しますが、職務経験を積んでいる30歳前後の方が、仕事探しや生活の中でのコントロール範囲が広がって動きやすくなると思います。

海外での生活は、その年齢によっても体験が違ってくるので貴重な時間ですね。

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