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1000日分の90稲垣吾郎。あいつもこいつも同級生。

昔っからひねくれ者で、「あの賞を獲った映画だから観てみようか」「あの賞を獲った本だから読んでみようか」というのが兎にも角にも苦手。
だから、『世界の中心で愛を叫ぶ』も『キッチン』も『東京ラブ・ストーリー』も読んだり映画を観たりしたことがない。

多分、賞を獲る前だったら、興味を持ったかもしれないんですよ。
だけど、そこにわーっと行くのが苦手。

今でこそフランス大好き!パリ大好き!ってなってるけれど、中高生の頃の私が今の私を見たら「うわぁ…」ってなると思う。
私が思春期の頃、雑誌「Olive」「an・an」とかがすごく流行りまして。
私もいわゆるオリーブ少女だったわけなんですが。
その頃は本当に「人と違うのがカッコいい」と思っていたわけですよ。
イタイ!痛々しい!
でもそんなお年頃…
その頃、とにかく「パリ素敵~」って空気が雑誌全体に流れていて、買ってるワンちゃんの名前はみんな「オードリー」だったりしたわけです。
(オードリー・ヘップバーンですないわゆる)
それがすごく嫌だった。
フランスが好き!ってのがすごくダサいと思っていたあの頃。

今もきっと、そういうところがあって、食わず嫌いはたくさんあるとは思うのですが。

映画も然りで、ハリウッドよりミニシアター系が好きでして。
子どもの頃は王道の映画好きな父親の影響でいろいろ一緒に観ていたので、古い映画のほうが知っているかもしれません。

中でも、大好き!ってなったのが浅野忠信さんで。
当時超好きだった金髪ピアスの彼が『鮫肌男と桃尻娘』という映画が大好きで、もうなんっかいもDVDみせられて、周りの友達もちょっと変わってて、夜中にみんなでDVDみながら「田んぼのたーに、だくてーーーーん!」とか叫んでたりして。
その後も延々と浅野忠信さんが出るなら…って感じでいろんな映画観て。
今でも大好きな俳優さんの一人なのですが。

今回、『ばるぼら』の手塚眞監督が、20代の頃の浅野忠信さん主演の『白痴』のお話などもされていて、吾郎さんも浅野さんも「役の幅が広くて品がある」、そういう俳優さんが好きだとおっしゃっていました。

”「それに稲垣さんって、どんな役を演じても品があるんですよ。僕が子供の頃に見ていたヨーロッパ映画のスターにも通じる、品。タイプは少し違うんだけど、例えばマルチェロ・マストロヤンニのような。『白痴』に主演してくれた浅野忠信さんなんかもそうですよね。役の幅が広く、品がある。僕はやっぱりそういう俳優が好きですね。ご一緒できてよかったと思っています」” (上記インタビューより)

実はお二人は同い年なんですよね。
おヒゲが似合うところも好き。
汚れた格好もバリッとスーツも似合うところも好き。

お二人が共演した『クソ野郎と美しき世界』は、私的にはもう大好きと大好きが組み合わさってしかも振り切ってて最高でした。

またの共演もお待ちしております…(*´艸`*)


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Reina Kamei
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