台風日報をしてみむとて、
ご両親は奄美大島出身だという会社の先輩(女)が、渋谷で怪しい男に声をかけられたとき、奄美の方言で"クソったれ!!"と言い放ったら男が一瞬で逃げて行ったという話がおもしろくて好きだ。
あまりに耳慣れない音感だったので、わたしはその時デスクにいた別の先輩といっしょに躍起になって、にやにやしている奄美せんぱい相手に何度も何度も聞き返していた。
え?もっかい!とか言って、ゲラゲラ笑って。
すんなり出てきちゃったら残念だなと思いつつ、いちおうググってみるが、それらしき言葉は出てこなかった。現代の日本語にはない発音なのでどう表記されるのか気になるところである。
結論、奄美の"クソったれ!!"に"クソったれ!!"感はぜんぜん無い。あえて形容するなら古代のだいぶヤバそうな呪文に聴こえる。渋谷の男もこりゃ逃げるよなと思う。語の長さだって、"クソったれ!!"の体感3倍くらい。それを"クソったれ!!"にかかるのと同じくらいの秒数で超早口で言う。…いやいや、クソったれ言いたいだけか?と多くのひとがここで思うと思う。
先週はその先輩に、彼女のバーチャンお手製だという味噌ピーナッツ(超うまかった)と黒糖焼酎(まだ開けていない)をいただいた。その日はリモートで仕事をしていて、いつも通り彼女と仕事の電話をしていたら、切る直前に「すみませんあとひとつ!」と言われ、そのあとひとつが「…黒糖焼酎、いります?」だった。生活はこれだからたのしい。
そうそう、たのしいとすこしでも思えるように生きているんだったと、ふと思い出す瞬間がある。正確には、そう思う瞬間があってほしいと密かに願いながらわたしは生きている。
それにしても最近はゲリラ豪雨がおおい。
おおすぎないか?というくらい彼方此方で頻発している。雨のせいで、我が家にもひとつ、思わぬ災害があった。
ここ数日、家のドアの外に、か細いのだけれど人の気配を感じることがあった。最初のうちは風だろうと気にしていなかったのだが、どうも長いので、廊下の電気を消したまま忍び足で近づき、穴からそっと外を覗いてみることにした。
何にも、だれもいなかった。
それで暫く考えてから、あ、傘だ。と思い当たった。使ったビニル傘を外側のドアノブに引っかけていたので、風に晒されて、ドアにコツンコツンとぶつかっていたのである。
んだよキミね、と思って、でも傘はいまだに外ノブに引っかけてあるのだから、わたしにはズボラ代表選に推薦される才があると思う。ひとつ言い訳をさせてもらうなら、ゲリラ豪雨ととんでもなく相性がわるいのだ。なんにも持ってない日に限ってバケツをひっくり返されるのでほんとうに困った困った。コンビニに駆け込んで、家の外までビニル傘が繁殖したのが今年の夏。
それでも都内はきっといいほうで、いまは鹿児島がだいぶやばそうだね。
先輩の、奄美のバーチャンの家は無事かしら。
そんなことを思いながら、基本は平和ぼけの頭で家と会社と取引先を往復する日々である。
総裁選に気を揉んだって、わたしに選ぶ権利は無いんだし。まだ23なので、将来結婚して子どもを産もうかどうかの可能性と同じくらいの温度感で、25を超えたら被選挙権を行使するかどうかの可能性も一応残しておこうとだけ思っている。
朝から晩まで働いて夕飯食べて、夜中に小説書いて若干足りない睡眠を取って、起きて、低空飛行だけど、安定した飛行で生きている。
最近のnoteがだいぶ陰鬱としていたので、それはそれで歪んでいるよなァとか思い、大した面白味もオチもない公開日記をこうして書いてみた。
それに明日は金曜日。
今週末は大好きな友人たちに会う予定だ。
↓オマケ
○*○*○* 今年の夏ぎゃらりー ○*○*○*
続