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麗奈
2024年6月3日 02:56
本当に思っていると言うのはほんとうは本当と思っていたいだけなのかしらと己すら誠と信ぜられない酔いの言の葉口にのぼれば刹那の煌めき宵に溶けゆく紅い幻想に落つる伏目の奥は在りし月か或いはとうに違えた月の許であるか影刻々と移ろう雑踏に別つ背の途を遠のく貴女を
2024年6月2日 13:32
これだけの掌を犠牲にして得られると説かれる未来が季節 何巡めぐった先にも 先にも見えなくたって 薄ら曇り空のした今にも底の抜けそうな大通りを慎重に慎重に 歩いていかなきゃならんのでしょう止まない小雨をバケツに溜めてほらと見せる空想に頭傾けても靴下は湿り気を帯びて見えない雷が遠くで鳴ってわたしは
2024年6月2日 13:30
洗いたてのグラスを逆さにしたら玄関口で待ちかまえる鬱屈の雫が 今日は落ちてこない 何故蒸発して漂っているのか自分で呑み下してしまったのか