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麗奈
2024年6月17日 03:00
早起きできれば清々しくてできぬとも二度寝が幸せなのとタンポポみたいに笑う君はもう土から育ちがちがうみたいだまた今朝はどんな夢を見たのかい数学なら僕らはねじれの関係で隣にいても君の寝息は絵文字のようもう片っぽの靴下は見つかったかい君はいつでもたのしいいきもので自慢しようにも見出しが多すぎるさおかげで僕は寝不足すらうれしいとか君は君はと君が主語の生活もわるくないかもな
2024年6月15日 20:07
相変わらず奇抜な柄が似合ってしまうきみのひろい肩やむねに付いてる貝や貝や貝や貝のそのうちの一つに過ぎないとしても少なくとも薄まったレモネードが回ってるいまはあたしの海だだからくるくる回って永遠に減らなくてこの時間が続いてほしいのに続いてほしくない、なんで?分かってるんだよそうして陽だまりみたいに笑うちゃん付けしてくれるさり気なく靴をほめてくれる優しさを持て余して手も
2024年6月7日 00:13
水彩画が淡くぼやけるみたいに、あたしの脚に一晩中絡んでいた温もりは夢のなかの出来事だった。それはそれは美しくて、あたたかくて、甘くて、にがくて。そして存在が即ちすでに、嘘だった。あたしは幻を見ていた。ほてった紅で口づけしてオレンジワインの芳ばしさを深く深く海のいろに染めた明け方。煌びやかな電飾に浮かび上がったのは、昨晩という名の喫茶店かバーであったかもしれない。夜が溶ければ灯り
2024年6月3日 02:56
本当に思っていると言うのはほんとうは本当と思っていたいだけなのかしらと己すら誠と信ぜられない酔いの言の葉口にのぼれば刹那の煌めき宵に溶けゆく紅い幻想に落つる伏目の奥は在りし月か或いはとうに違えた月の許であるか影刻々と移ろう雑踏に別つ背の途を遠のく貴女を
2024年6月2日 13:32
これだけの掌を犠牲にして得られると説かれる未来が季節 何巡めぐった先にも 先にも見えなくたって 薄ら曇り空のした今にも底の抜けそうな大通りを慎重に慎重に 歩いていかなきゃならんのでしょう止まない小雨をバケツに溜めてほらと見せる空想に頭傾けても靴下は湿り気を帯びて見えない雷が遠くで鳴ってわたしは
2024年6月2日 13:30
洗いたてのグラスを逆さにしたら玄関口で待ちかまえる鬱屈の雫が 今日は落ちてこない 何故蒸発して漂っているのか自分で呑み下してしまったのか