26)婚外恋愛中であることを突然友人にカミングアウトされたら、どう反応するのが正解なの?
ママ友
まだ、山さんやユウトと会っていた頃。
当時、子供の習い事で知り合った、私より、2つ年上の沙也加と仲が良かった私。沙也加は、色白美人で、身長も高く、モデルのような体型で、男性受けするタイプ。妙に色っぽくて、フェロモン出まくっていて、他のママ友とは一人だけ雰囲気が違っていた。
私とは、たまたま近所に住んでいたご縁もあって、すごく仲良くしてくれていて、家族ぐるみでお食事に行ったり、習い事に行ったりする仲だった。沙也加は、いつも素敵なご主人と一緒にいて、とても仲のいいご夫婦だなぁと思っていたのだけど…。
彼女のただならぬフェロモンには、やっぱり、ちゃんと理由があったんだよね!!旦那さんとラブラブで、旦那さんに愛されているから出ている幸せフェロモンだったんだろうと思っていたんだけど…実際には、彼女のフェロモンの理由は…!!!
「婚外恋愛」だった…。
彼氏
女友達の沙也加から、衝撃の告白を受けたのは、彼女と知り合って、3か月ほど経った頃だった。
沙也加は、昼間、仕事をしていると言っていたので、
「何系のお仕事してるの?」
と、なんとなーく、会話の流れで聞いてみた。
「引かないで聞いてくれる?」
「うん、引かないよー」
「私ね、デートクラブを経営してる会社に勤めているの。」
「?????」
イマイチ、デートクラブの事を知らなかった私は、失礼ながらも、「デ、デートクラブ?!デートクラブって何?ぐ…具体的にはどのような…?」と、言葉につかえながら、聞いてしまった。
要は、彼女の仕事は、デートクラブの運営。女の子が来たら、面接をして、写真を撮って、サイトに載せる。男性が来たら、身分証明できるものを提示させ、入会金数十万円に、女の子の紹介手数料数万を、支払ってもらう、そんなようなシステムだったと思う。
私は、初めてデートクラブというものの存在を知ったので、とても興味深く、彼女の仕事の話を聞いていた。そして、話を聞いている中で、その仕事の話以外に、驚きの事実を知ることになる。それが、彼女のフェロモンの秘密だった。
「私ね、彼氏が2人いるの♡」
「ええ―――――――――っ!!!」
沙也加
沙也加の話は、こうだった。
デートクラブは、企業のトップクラスの方が利用されることが多く、中には、社長さんが部下を連れて登録するケースもあるのだとか。沙也加は、そんな風に、定期的に部下を紹介してくれる、社長さんレベルの方とお知り合いになって、その方から、頻繁に、お食事とか誘われるようになり、散々口説かれた挙句、お付き合いがスタートしたと言っていた。
そんな感じでスタートした男性が2人。2人とも、沙也加にぞっこんらしい。
1人に対しては、彼女はそこまでの恋愛感情を抱かないらしく、会うたびに、お小遣いをくれ、美味しいものを食べに、連れて行ってくれる、ただそれだけの割り切った関係だと言っていた。
もう1人に関しては、沙也加自身も好意があるらしく「彼氏」という存在らしい。とにかく、片時も離れたくないほど、大好きなんだと言っていた。この彼も、沙也加には金銭的な面でも、サポートしてくれていたらしく、私は、沙也加から、
「レイナも、自分を安売りしないで、ちゃんと尽くしてもらいなさい♡」
なんて、言われてしまった…。あまりにも衝撃的な告白から、初めて知ったデートクラブの存在。
こうして、私は、開いてはいけない扉を開いてしまうこととなります…!
デートクラブ
沙也加の彼氏とは、何度か会ったことがあるんだけど…。正直、どこにでもいそうな普通のおじさんなの。特別イケオジとか、格好いいとかでもなく、どこにでもいそうな、普通のおじさん。これには私も驚いたんだけど…。浮気って、自分に自信があるイケオジとかがするもんだと思っていたんだけど、そうじゃないんだね。お金がある人は、お金で女性を買うことができる。そんな世の中だからこそ、イケてない普通のおじさんでも、綺麗な女性と付き合うことができるんだよね。
沙也加の彼氏の友人を、私に紹介してくれるというので、何度か会ったんだけど、どの方も、私のタイプではなく…。沙也加から見ても、「ないわー」という感じの人だったりして…笑
どの方も、中小企業の社長や重役さんだったりするんだけど、やっぱり、育ちのいい人か、田舎育ちかっていうのは、大人になればなるほど、にじみ出るものなんだな…と実感しちゃったよ。
私は、どちらかというと、親が大変厳しい家庭で育ったから、それなりに、躾けられたし、教育され、きちんとした生活を送ってきたので、テーブルマナーやTPOはわきまえている方だと思う。
でも、沙也加の彼氏に紹介してもらった人は、食べ方は汚いし、女の子のエスコートはしない、と、あまり紳士的とは言えないタイプの人だったので、全く興味を持てなかったし、ましてや沙也加のように彼氏になってもらおうなんて、微塵も思えなくて…笑
沙也加は、とうとう、私に、デートクラブに登録することを勧めてきたの!
デートクラブに登録する人は、身元もしっかりした人。清潔感もチェックされ、経済力もチェックされている。会えば、交通費は必ず出してくれるという話で、その時、沙也加の生活ぶりを、若干、羨ましく思っていた私は、軽いアルバイトのつもりで…、ついつい、その甘い誘いに乗っちゃったの!
沙也加の勧めで、私は、デートクラブに登録することになっちゃったんだけど、沙也加の働くデートクラブなので、登録はスムーズだったのが幸いでした。
身元もわかっているので、本来は身分証明証を提出しなくてはいけないんだけど、身バレを防ぐ意味でも、提出せずに済んだし…
それでも、写真は必要だとかで、そこのデートクラブが提携している写真館まで、写真を撮りに行きました!きちんと、私がきれいに映る角度で、何度も何度も撮ってくれ、仕上がった写真を見て、びっくり!!!
そこに写っているのは、子供が2人いる、人妻のレイナじゃなくて、実年齢より、10歳ほど若く見える、ほんのりと色気を感じさせるような、レイナだったの。
あ…とはいえ、やっぱり、「人妻」っていう響きは、それだけで、エロ受けするらしく、私は「人妻レイナ」としてそのデートクラブのサイトにモザイクありで、写真を載せられました…。
そして、登録した、その日のうちに、何件もの、男性の紹介の連絡がメールで送られてきて…!!会うだけでもいいから、お断りしてもいいから、というので、私は、紹介してくれた人達と、とりあえず、会うことになりました…!
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