263)浩司さんとの別れ②

話をしている最中も、浩司さんは、

私の肩を抱きながら、


「本当にレイナはイイ女だよな」


「こんなにいい女とは、もう出会えないかもしれない」


そんなことを、耳元で呟いていた。


それを聞きながら、私は私で、

浩司さんと別れた後のことを、イメージしていた…。


今度こそ、本当に別れちゃうかもしれない。


正直、そんな予感がした。

私ももう、言い訳をしたくはなかったし、

言い訳をするつもりもなかった。

だから、正直に色々話したし、

それが受け入れられなかったら、

もう仕方ないな…とまで思っていた。


さっき、部屋でパソコン見られた…というのも、

正直、引っかかっていたのも事実。


浩司さんは、浩司さんで、私に対して

何らかの不満を感じていたんだと思うけれど、

もちろん、私は私で、浩司さんの嫌な部分も

沢山知っているし、それを我慢していた部分もあったし、

でも逆に、それが気にならないぐらい、

心の安定や、心の支えになっていたのも事実だった。

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