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17)2人目を出産時、多量出血による心肺停止!心肺蘇生して戻ってこれたけど、その時どこにいたと思う?

※このエピソードは、実は、作者の実話を元にして書いてます。笑

※なかなかの仰天エピソードなので、盛り込んでみましたー!鳥肌立てながら、読んでいただけると嬉しいです。笑


さて、2人目も計画分娩だったレイナは、夫の立会いのもと、出産日を迎えた。


1人目の時の教訓を得て、2人目の出産時には、麻酔の量を3倍に増やし、絶対に麻酔が切れることがないように、万全の準備で挑んだ。


どうやら、麻酔の効きは、アルコール分解しやすいかしにくいか…みたいなところが影響するらしく、レイナは、本来、お酒に強い体質で、麻酔が効きにくい体質だということを、医者から説明された。


1人目以上に大きい、4000g超えの大きな男の子を出産し、なんとか、長男の嫁としての務めを果たしたレイナだったが、この出産は、レイナにとって、かなり深刻な出産だった。


バースプランといって、出産時、妊婦さんが、どんなことをしたいのか、事前にヒヤリングがあったので、出てきたばかりの我が子を抱きたいと「カンガルーケア」のリクエストを出していたレイナは、出産直後に、生まれてきた息子を胸に抱き、安堵の気持ちと、新しい命の誕生に感動の涙を流していた。

「赤ちゃん、綺麗にしてきますねー」
そう言って、助産師さんが、赤ちゃんを抱きかかえて、レイナのそばを離れた直後に、急激な疲労感に襲われた。

「赤ちゃん大きくて、子宮の戻りが悪いので、収縮剤打ちますねー!」

そう言って、肩に、筋肉注射を打たれ、レイナはフーッと息を吐いた。


レイナの足元では、助産師さんと看護師さん、医師たちが、騒々しく動いていた。


「ちょっと、ガーゼ持ってきて!!!」

「急いで!!!」

そんな声が、分娩室内に響き渡る。レイナは、その叫び声を遠くに感じながら、急に呼吸が苦しくなるのを感じた。


フーッ…フーッ…と肩で息をするようになり、次第に息苦しさを感じ、近くにいた看護師の腕をつかんだレイナだったが、次の瞬間、すーっと意識が遠のき、レイナは、自分の頬を、看護師に叩かれている姿を、上から見ていた…。

※作り物でも、ホラーでもなく、現実にあった話なので、眉唾ものだが、これは作者が実際に経験したことで、それを主人公のレイナに当てはめているため、興味のある方は、コメント欄でご質問お待ちしてます。笑

ーーあれ?めっちゃ私、ほっぺた叩かれてるんだけど…なにこれ?


目の前の分娩台の上には、レイナ自身が寝ていた。

そして、そんなレイナに「レイナさん!レイナさん!!」とほっぺたを叩きながら、呼び起こそうとする看護師さんや、「ちょっと!先生呼んできてー!」と叫ぶ助産師さん。他にもバタバタと複数の看護師や助産師が駆けつけ、酸素やら何やら色々装着する。やがて、医師も複数到着し、レイナの上にまたがり、心肺蘇生が始まった。


「ご主人様は、お外でお待ちくださいね!!」


そう言われて、夫が分娩室から追い出されるのも見えた。
呆然としている夫だったが、すぐに、両親の待つ個室に行き、レイナの親に事情を説明する。
分娩室に駆けつけようとするレイナの両親を止まらせ、部屋で待つように促しているのも見えた。


やがて、AEDのような機械を使って、蘇生が始まった。


どうやら、レイナは心肺停止していたらしい…。
とにかく、その慌しい状況を、レイナはその部屋の右上の方の隅っこから、ずーっと眺めていた。
それがどういう状況を指すのかは、レイナにもわからなかったが、いわゆる「幽体離脱」のような状態だったんだと思う。


あとから、看護師さんや、夫に、レイナの心肺が停止していた間の出来事を聞いてみたら、レイナが見聞きしたものと、相違なかった。

この時、レイナは、8〜9分、意識が戻らなかったらしい。心肺が戻った後も、意識が戻らないと、脳に障害が残ったりするらしいので、九死に一生を得たことになる。


出産は、本当に命がけだと思う。


レイナの場合、原因の一つとしては、「多量出血」だろうと言われていた。赤ちゃんが大きすぎて、出産時に、通常の妊婦さんの3倍近い出血量があり、一気に血圧が下がったために起こった症状だろうと言われていた。もう一つは、子宮収縮剤を打ったことによる、アナフィラキシー症状。いわゆる、ショック状態に陥った原因として、この2つが挙げられた。


無事、何事もなく、戻ってこれたので、こうやってネタにできているが、万が一何らかの後遺症が残ったりしていたら、大問題になるところだったのは間違いない。レイナも夫も、病院側に対して、責任などを追及するつもりもなく、穏便に退院して、この時は実家への里帰りはせずに、最初から義両親の待つ夫の実家に戻ることにした。

当然ながら、義両親が何か、赤ちゃんの子育てを手伝ってくれるわけではなかったが、また夫から嫌味のようなことを言われるのは面倒だったので、最初から、自宅に戻ることにしたのだったが、やはり、年子の子育てをワンオペで行うのは、想像以上に大変で、レイナは眠れない毎日を過ごしていた。



そんな中、相変わらず、夫は午前帰りが続き、子供達の寝顔を見に、寝室に顔を出すものの、邪魔になるから、という理由で、別室で寝るようになった。

添い寝をしながら授乳することも多く、そのまま寝落ちしているレイナに、そっと布団をかけてくれる事もあったが、恐らく夫は、育児に疲れて寝落ちしているレイナに対して、性的な感情も湧かずに、外で発散させていたんだろうと推測された。

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