経済的な問題が夫婦関係を壊す原因になるのは何故か?
厚生労働省による、出生動向基本調査で未婚の女性と男性が結婚に対する気がかりがおよそ45%の割合で金銭管理が結婚による生活スタイルと自由な時間への影響に次いで気になる人がいました *1。
実際に離婚理由の調査を国は違いますがアメリカ全土で行われており、一位に責任の欠如、二位は浮気による離婚、三位に価値観の相違、四位に若いうちの結婚でしたが、五位に金銭問題とありました *2。
(残念ながら日本での明確な離婚理由を調査したリソースが見つかりませんでした。)
意見の違いや価値観の違いは元は他人同士だったパートナーとぶつかることも多いと数字にも出ていますが、その中でも金銭問題について今回取り上げてみようと思います。
2種類の調査を行い、どのようなことが実際に金銭問題となっているのか調べた研究が先日発表されました。まず、特定の分野においてどのような金銭問題が主に諍いの原因なのかメタ分析で調べました。すると、以下のことが対立する際の主なテーマとして多いということがわかりました。
「公平性についての懸念」
・相対的な貢献についての悩み
・主な出費や継続的な出費を誰が負担するかについての懸念
・家や車などの例外的な出費
・夫婦が家計を合わせるかどうかなどの取り決め条件
・仕事と収入。十分な収入がなかったり、仕事に就けなかったりする。
・価値観の違い(節約に対する考え方や買い物の優先順位のつけ方など
・内緒の出費など、一方的な金銭的判断
「責任放棄への懸念」
・計画性の無さ
・負債
・予算管理
・貯金問題
・個人的な買い物
・衝動的な支出
・ギャンブル
・約束違反
二つ目の調べでは、良質な関係性を持ち合わせているカップルの経済的な問題に対する公平性と責任への懸念を実際に調査すると、統計の通り日常的な出費の話から、ちょっとした買い物に関する意見の相違が言及されるのを見つけました。
この研究からお金に関する日常的または小さな意見の相違について話し合いができたカップルは、関係の質がより良いと報告していることがわかりました。おそらく、十分な注意とおそらく専門家の助けがあれば、カップルはより重要なお金の問題について生産的な方法で話し合うことができるでしょう。
”お金の問題が蓄積して取り返しのつかない損害を引き起こさないように、パートナー同士で定期的にお金の問題について話し合うこと”を強くお勧めすることがこの研究の結果からの考察として述べられていました。
私は幼い頃親が離婚してから、片親の元で育てられました。両親のいざこざをまだ幼いとはいえ、よく見ていた私はやはり金銭的な問題でよく喧嘩していたなと思い出します。
そして、生物学的な父からの金銭的協力もなく、カナダに来たので片道切符で家族全員移住してきましたがやっぱりカナダに来てよかったなと思うことがたくさんありましたし、離婚という大きな決断をした母親に最大のリスペクトをしています。
そして、私も生涯寄り添いたいと思えるパートナーに出会うことができたとき、日頃からさまざまな価値観について話し合いをすることがどれだけ重要か理解できました。
……………………そもそもいたらの話ですが。
というわけで、今日のブログを締めたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
参考文献:
引用元:
*1:国立社会保障・人口問題研究所(2010)、”結婚と出産に関する全国調査 第 14 回出生動向基本調査”、厚生労働省より
2*:
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