お気に入り靴との“別れの儀”をしてみた話。
モノを手放すって、案外難しい。
お気に入りやと、余計に…。
私にはめちゃくちゃ愛用している、
いや、愛用していた、靴がある。
愛用しまくるあまり、寿命がきてしまった。だいぶ前に。
もう流石に履けんし、ええ加減さようならせねばと思いながらも、私の足元を支えまくってくれた靴たちとの思い出がよみがえってきて、何もせぬままゴミ箱に、なんて出来んくて…。
そこで、思い出を振り返り写真を残すことで、思い出を供養し、靴たちとのお別れができるんじゃないかと思い、挑戦してみた。お気に入りの靴との思い出を、好きなように語るという、めちゃ個人的コーナー。でも、もし捨てたくても捨てられない、断捨離がうまくいかない、なんて方の選択肢の1つになったら嬉しいなぁという淡い期待も込めて。。
それではいってみよう!
(注:長い&謎テンションです。)
今回の主役たち
どどん。
こちらのお三方が、今回の主役です。
三者三様の活躍場所と特徴をお持ちで、
行く先々で、それぞれの良さを遺憾なく発揮してくれました。
このみなさんとの思い出を
1つずつ振り返ってみようと思います。
①圧倒的歩きやすさ ニューバランス 996
出会いは大学1年生。(懐かし)
季節は秋、そろそろ学祭の本番を迎えようという頃。
当時、学祭の実行委員会に入っていた私は、
当日を万全の状態で迎えるための靴を探していた。
靴屋さんをめぐり、
色や形はどんなのがええか、
値段はどんくらいまで大丈夫か、
あーでもないこーでもないと探し回った。
たしか最初は「あずき色」を探してた。(クセある色)
大学のカラーを意識したかった。
でも味のあるクセ色はなかなか見つからず、
「靴は、履き心地を確かめてから買いたい。」
という謎の信念でネットも使えず、
ちょっと諦めかけていた。…そのとき!
服屋さんの片隅のシューズコーナーで発見した。
履き心地と歩きやすさが抜群のニューバランス。
落ち着いた色味と質感のみどり。
ラスト1足の出会い。
実は隣の「からし色」に最後まで後ろ髪ひかれながらも、「合わせやすさ」という決定打をもって、購入に至った。
(スウェードっぽい質感がこれまた決め手。今 “スウェード” って単語が出てこんくて「スニーカー 生地 毛布みたい」で検索したのは秘密。ラスト1足ってのは店員さんの口実かもしれんけど、良き出会いやったから良し。)
たぶん初めて買った、しっかりめのスニーカー。
この後なんと大学卒業まで、とことんお世話になりまくった。
忘れられんのは、購入後すぐのディズニーランド。
意気揚々と、「みどりニューバランス」で参戦。
寮の友だちとわくわく計画して、
朝イチの電車に乗って、
到着した舞浜駅。
改札を抜けると…
信じられんほどの土砂降り。
嵐のように吹き荒れる風。
(お昼すぎから晴れたけど、
止むことなく吹き荒れる風を物語る1枚。笑)
夢の国の入り口に行くまでに、
帰宅を何回も考えるほど、現実的な荒天やった。
でもせっかくやし、と突き進む(若い)。
(ちなみにスマホのデータとんで、この頃の写真がない。インスタから引っ張り出してきた。)
カッパを買い、アトラクションに乗り、写真を撮り、
みんなでわいわい出来たら雨でも楽しかった。
全員、靴までぐっしょぐしょ。
それも大笑いできた。(若い~)
家に帰って靴脱いだら、
白い靴下がガッツリみどり~!!
おニューのニューバランスが色落ちしまくった。
また笑えた。
色落ちしてもなお、
カカトがこんなに擦り切れるまで活躍してくれたニューバランス。(お目汚しごめんなさいまし)
歩きやすさと疲れにくさ最高。
大学時代の思い出はあなたと共にあります。(わお)
感謝を込めて。
②万能選手 黒のツヤツヤ
まずごめん、名前がわからん。笑
でもこの艶々のおかげで、
カジュアルもフォーマルもこなす万能選手だった。
フォーマル靴の代表である黒のパンプスとかって、
どうしても足が痛くなる。ヒールは好きやけど、パンプスは苦手や。
でもこの子は大丈夫。
ヒールはほんのり1㎝ぐらい。
ぺったんこではないけど、
つんのめるほど主張はしてこん感じ。
何より私の靴選びの基準、
「いつでも走れる」をクリアしてる。
(スニーカーはもちろん、ブーツやサンダルでも、いざとなったら走れるやつが好き。機動力。)
サイドのダメージ加工は、自転車生活の中でついたもの。
どんなに艶々でも、チャリ乗っちゃうから。
荒波も越えてきた跡。(大げさ)
とりあえず困ったらコレ!
って重宝しすぎて、このあと似たような後継者が何代も続いている。
初めて仕事行ったのもこの靴やったかな。
(オフィスカジュアルでOKな職場やった。)
底に穴あいて、雨の日浸水してくるため寿命。
(お目汚しごめんなさいアゲイン)
ほんまのほんまに、大活躍でした。
ありがとう。
③アクティブ・オールラウンダー keen
ピンクのkeen(キーン)。
引っ越し、ラフティング(川下りスポーツ)を始め、
川や海などに行くことが増えた大学4年生のとき、
ほぼ毎日コレ履いてた。
水辺も行けて、足も守れて、めちゃくちゃ歩きやすい。
あみあみの部分はゴムで、履き心地も気持ちいい。
川での朝練も、海あそびも、初めてのSUPやラフティングの大会も、ずっと一緒。大学のゼミとかも、真っピンクで行った気がする。笑
どんなときもスポンと裸足で履いてったもんやから、
あみあみの形に日焼けした。
写真はないけど、爬虫類みたいでイヤやった。笑
そんくらい愛用しまくって1年ちょっとすぎたとき、
突然寿命がやってきた。
ここんとこが
スパーーーーン。
こんな構造になっとんや…。笑
服との合わせやすさ度外視した
「派手派手ピンク」にもなんだかんだで愛着が。
お世話になりまくりのkeenちゃん。
ありがとうね。
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物持ちがええというか、
ただただ捨てられんだけというか。
使ってくうちに、愛着が湧きまくるタイプ。
思い出をつづって供養する、
お三方との別れの儀。
あんなこともあったな~ここも行ったな~とか思いつつ、
最後はめちゃくちゃありがとう、って思った。
この気持ちを胸に、お別れしようと思う。
3足の靴たちに、
そしてこんな個人的エピソードを最後まで読んでくださった方に、
心からの感謝を込めて。ふふ
おしまい。