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《29通目》先生のドアから覗く高江、打ち切り。
先生へ
高江という地域について、その場所が抱える悩みについて。色々思うことがありました。29通目を書きながら、31通目の終わりの部分は、ぼんやりと頭の中に形を成してきて。
言いたいこと、言いにくいこと、色々浮かびました。そして、なんとなく今回はその内容を記事にせず、自分の頭の中に留め置こうと思いました。(一応日記にはしています。)
それでも、私が伝えたかったことは。先生のドアからの景色。
先生のドアへの切符となったのは、洗濯紐が繋いだプラカードの写真でした。
そして。先生の高江のドアから見えたのは、フェンスにかけられた洗濯物。小さな農作業。たわいのない話をしながらフェンスの前に小さく人が座っているような景色。不定期にやってくるトラックを待っていたから、せわしない生活と生業と、座り込みが混ざっていたんですね…。
地域が手作りで場所をつくり、自分の心をフェンス前で静かに、丹念に打ち明けていく様子。先生のドアから見えたものは、そういう景色でした。
それは、《28通目》で書いたような、ダイナミックな高江とはあまりに差がある。
質素と平凡を脅かす異質を、手作りで抑えようとするような。そんな場所が、ドアの向こうにはあった。
それが、「先生のドアから覗く高江」で書きたかったことです。
今回はこれにて打ち切りにしたいと思います。
先生、やっぱ、書くってむずいですね…。
2024.11.20 まだまだ実力不足 れいん。