１００％の理解はない

善悪１００％分けれるかと言うと分けれないし、本当と嘘も分けれないし、１００％人と人が理解し合うかって言うとそうではない。
人間は群れを作って生き延びてきたから、理解を得ようと努力しがちだけど、今は割りと自由に群れを移動できる時代になってきた。

私は結婚しているけれど、パートナーに１００％自分を見せるかと言うとそうではない。彼にだって受け入れられないものはあると知っているし、私がリスクをおかしてまで見せたくないからだ。

誰かと一緒にいるのに必要なのは１００％の理解ではなくて、相手が自分に見せたい部分や、自分が相手に見せたい部分を理解して、許せるかということだと思う。

見せたくない部分はお互いそっとしておく。

好きな人のことはなんでも知りたい！という気持ちは経験したけれど、それってどこから来るのだろうか？
私はリスク回避のためかな、と思う。

喧嘩しないよう嫌われないよう、事によっては相手を支配できるように。

それは単純に防衛本能なので、正常だと思うけど。

だとは思うけど、怖がりすぎは異常だと思っている。
過剰防衛は逆にリスクになり得る。

どんな自分でもさらけ出せる相手というのは、結局自分しか居ない。

身を寄せあって生きていく人間が私は好きだ。

けれど、１００％の理解を求めると苦しくなると思う。
わかってもらえないわかってもらいたいことがあったなら、わかってもらえる人を探す。

私達は色んな面を持っている。色んな表現で見せていって、それを受け入れてくれる人に見せればよいのではないかな。

見出しの画像は厳島神社の鹿の足跡。
ここでひいたおみくじに、「善悪混沌としていて分けられない状態」というものがあった。

分ける必要があるのは世の中の善悪ではなく、己の中の善悪であろうな。