職業訓練校に通ってみての感想と必要性

職業訓練校に2024年5月末まで通っていました。

そこで得た知識や情報、行く価値があるのかをご紹介します。


職業訓練校とは

そもそもの話、職業訓練校とは何ぞやってとこですよね。

簡潔にいうと
民間が運営している職業訓練校と国の認可が下りて運営している職業訓練校の二種類がある
この二種類のどちらも職業訓練校の括りになります。
民間だからいい、国が運営しているから悪いというわけでもないです。
ただ時期によっては民間が多い時もあります。
これはハローワークに行って確認してみないと何とも言えません。
しっかり確認することをおすすめします。

失業保険を受給しながら通えるのか

失業中だと困るのはお金の問題ですよね。
私も相当困ってます。
職業訓練校に通うにあたって失業保険が受給できるのか心配だと思います。結論、受給しながら通えます。
何なら交通費や通うっている間になぜか貰えたお金もあります。
上限などが設けられているものもあるのでご紹介します。

失業手当

これは失業手当を受給中の方なら必ず受給できます。
待期期間があっても繰り越しで支給されます。
つまり早く受給できるということで受給期間が差し迫った状況で職業訓練校に申し込みをし、合格すると受講中は延長されます。
ただし、延長で受給する場合は月に1度指定日にハローワークに行く必要があるので注意。
この指定日にハローワークに行くというのが修了に響いてくる可能性があるので本当に注意が必要です。
後ほどそこに関してはご説明します。

通所手当

通所手当とはいわゆる"交通費"のことです。
学校まで通うのに必要な交通費も支払われます。
ただし、最短距離ではなく最安値なのが注意点です。
このルートで行くと早いのにというのは通用しません。最安値ルートで支払われるという決まりがあります。
遠方からだとかなり高額になるのでないよりかはマシ程度に思っていただくのがいいかと思います。
私は地下鉄を使用していましたが、障がい者手帳持ちということで福祉交通券が発行されているのでそれを使ったためこの通所手当は頂いていません。
それでも自宅から職業訓練校までのルートは書かされました…とっても面倒でした。
上限は4万2,500円です。
何度も言いますが、最安値での支給なのでそこはお忘れなく。

受講手当

これは謎制度ですが、有難かったです。
トータル支給上限2万円で受講期間中に1日500円支給されます。
私は3ヵ月間通っていましたが、約2ヵ月分というところでしょう。
上限2万円なので2万円に達した時点で終了です。
月に1万円ほど(20日受講)です。なので単純に計算しても2ヵ月分は支給されます。

職業訓練受講手当

これは一部の方にのみ適応されるのもですが、ご紹介します。
自営業や公務員で雇用保険に未加入やニートだった場合に支給される可能性のある受講手当になります。
世帯収入が一定金額よりも下回った場合のみ支給のため、失業手当が受給できない場合は一度問い合わせをするといいかと思います。
同期に2名ほどいました。
この職業訓練受講手当も月に1度ハローワークに行かなければならないので修了に関わってくる可能性があります。

申し込みから受講までの流れ

流れについてですが、私の場合は少し特殊だったので併せてご紹介します。まずはハローワークで行きたい学校に申し込みをします。1校のみなのでしっかり吟味してください。
説明会があれば必ず参加するようにしましょう。
その後、雇用保険受給資格者証があれば提出、ない場合(私はこのパターン)は会社に退職時期の念書を書いてもらい提出します。
あとは受験日に受験をするのみ!
受験の内容も様々で筆記試験のある訓練校もあれば、面接のみの訓練校もあります。
ハローワークに聞けば自分の選んだ訓練校がどういった受験なのか教えてくれます。
晴れて合格したら訓練生です。

授業内容

私の行っていた訓練校では座学と実技があり、それぞれ時間が割り振られていました。
プログラミングの訓練校だったのでアルゴリズムから学び、C言語、Java、SQL、VBEを3ヵ月間で学ぶという流れでした。
はっきり言います。C言語からやるのはおすすめしない!本当に苦痛だった。
そこで私は挫折しかけましたが、Javaを楽しみに頑張っていました。
でも…そのJavaはほぼ教えてもらえず…あれれ?という感じでした。
C言語でやってるから分かるでしょ、調べながらやってと課題が出され、それを同じ訓練生と切磋琢磨してやっていくというこれは授業なのか?と疑問に思うものでした。
教えてもらったのは配列の種類くらいかな。それ以外はほとんど自力です。訓練校の意味と思ってしまったのが本音。
本気でやりたいならスクールの方が断然いいと思う。
職業訓練校は就職するための事前知識(少し)と職業斡旋をしてくれる場所と思うのがいいかも。

会社説明会

訓練校によって日数などの違いがあるとは思いますが、斡旋というか会社説明会が行われます。
私の行っていた訓練校では入校1カ月半くらい経ったころに3日間ありました。
6時間×3日です。計18社ほど来てくださいました。
ある程度大きな会社もあれば小規模な会社もありました。

ただし、かなり給料は安いです。エージェントや自己応募できるサイトの方が断然給料はいいです。
安く買いたたかれてる感半端ないです。
一応、社会人経験のある人間を採用するのだからこの金額はないだろと思ってしまいました。
平気で10数万円とかあります。
確かにどの程度できるかも分からない人間に高額なお給料を払うことは出来ないとは理解できるけどそれならここ経由で応募する意味と思ってしまったのも本音。
解せないのが訓練校からどこの企業に応募するかと聞き取り調査があるんです。
それでみんな焦って説明会に来た企業に応募するんです。私はしませんでしたが。

同期から聞いた最高月収は24万でした。最低が18万。
みなさんがどう思うかは分かりませんが、私的にはあり得なかった。
でもここの訓練校のレベルを分かってるから説明会に来た企業がいいという同期もいたので考えは人それぞれです。
私は前職でそこそこ貰っていたので生活レベル落としたくないのと別の考えがあり、応募はしませんでした。
中にはエンジニアではなく営業で応募した同期もいました。
職種は訓練校に沿わないといけないわけではないので自由に選べます。応募していればの話ですが。

出席日数

大事な出席日数についてですが、どんな理由があれ座学と実技それぞれで8割の出席が必要になります。

面接だろうと体調不良だろうと関係ありません。

失業手当については半日(午前3時間又は午後3時間)出席する、面接なら面接証明書提出、体調不良なら病院の領収書があれば全額支給されます。ご心配なく。
ただし、8割を切ってしまった場合は即刻退校となりますのでご注意ください。
面接が続くと平気で出席日数減っていきます。補填はありません。しっかり引かれます。
なので面接は授業後など上手くやらないと退校処分になるので訓練校からの紹介で内定が出た方は特に注意が必要です。前提として訓練校卒業という肩書きが必要だからです。

通った感想

最後に私の個人的な感想を述べます。
行ってよかったとは思う。友達もできたし、勉強にもなった。
自分が向いていないことも分かったし、本当に目指したいものも見つかった。

でも大変だった。人間関係も授業も。
わりと我の強い子もいたり、不潔な子もいた。それに耐えるのが大変だった。
授業に関してはやる気あるんかと思う節もあった。
人それぞれ感覚は違うけど私はそう思った。

それに現役でやってたのに講師になるってことはそれだけ魅力のない職業なのかなとも深読みしてしまってやる気なくなる~と感じたのも事実。フリーランスになれば稼げるだろうにと思ってしまった。
それなのに講師を選ぶってことはそこまで魅力もなければ過酷なんだなって。
楽な仕事はないけど、まだ若いのに現役を辞めて講師になるって相当だろうなと。
総じていい経験でした。

行くか迷っている方は一度経験してみるのもいいと思います。
資格を取ることもできるし、いろんな人間が見れるので。
ただ軽い気持ちで行くとかなり大変だと思います。しっかり目的があるならいいと思います。
私がお金さえあればスクール通ってたと思う。その方が確実だもん。
併用してスクールにも行っている先輩もいました。
それくらい中途半端なことしか教わらなかったです。
自分で勉強するよりかは遥かにいいかもしれないけど、身に付くかと言われるとそうでもない。
社会経験が乏しい方やパソコンできないから事務を諦めてるけどできるようになるためにという人もいました。
人それぞれ理由がありました。
本気でプログラマー目指すなら自分の時間を使って自習もする必要があります。
そこをどう捉えるかによって行くかどうか決めた方がいいなと思います。

まとめ

・行ってよかったけどしっかり目的を持ってないとあまり意味がない
・出席日数しっかり管理しましょう



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