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日々のこと③

2023年7月12日 instagram投稿内容掲載

趣味について改めて考える
大体始めたものは商売に繋がることが多い。それが悪いとは思わないけれど、なんかこう純粋にね、水が土にじんわりと染み込むようなことを見つけたいと思っていた。

楽ちん堂は尾山台にある八百屋JAZZと呼ばれる店と親交がある。店主の西郷さんはいつも子ども達に栄養のある野菜を届けてくれるので、みんな大助かり。野菜も文句なしで美味しいからすぐに食べてしまう。

西郷さんは見た目も西郷隆盛っぽくて、みんなあだ名で「西郷どん」と呼んでいる。第一印象は気難しい人? でもある日「やほ〜こんにちわぁ」と気さくな声かけに、あ、なんか変な先入観をもってごめんなさいね!ってなった。

西郷どんの生き方はとにかく幅広くて、
色々な経験をした後にジャズピアノを演奏していた。

「公衆電話でさ、勢いで、音楽関係の会社に電話してさ、そしたら採用されちゃうわけ。そんなに弾けないんだよ? じゃあ明日指定した場所に行って演奏して〜なんて言われてさ。ぶっつけ本番で演奏する羽目になったよ」

本人からしたら顔面蒼白な事柄も面白おかしく話してくれる。

「もうさぁ〜驚きの連続よ。とりあえず弾いたフリでも良いからさって。最後お店の偉い人に裏に呼び出されてさ舐めるなよって! そりゃあそうだ。ピアノはしばらくして、あまりにも不憫に思った人たちが少しずつ教えてくれたんだよね」

そんな風に軽やかに話す西郷どんのピアノはみんな大好き。何度か楽ちん堂でジャズを披露してくれたことがある。弾いてい姿や音すべてが心地よくて身体全身が喜ぶのがわかった。
「ジャズピアノを教えて」と話したら「良いよ」の一つ返事。その気前の良さを見習いたい。

人生経験豊富なひとから学ぶジャズピアノは癒しのひとつとして定着しつつある。いつか自分に寄り添う心地良いピアノを弾いてみたいと思っている。

「弾いてみたい曲あるの? DAVE BRUBECK のTAKE FIVE ? あれは上級! 俺だって難しいよ。My Favorite Things は中級。ん〜とりあえずC Jam Bluesにしよか」

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おばあちゃんは孫に甘く、末っ子である自分へは特に優しかったと思う。
近所のスーパーへ買い物に出かけたらお菓子をいっぱい買ってくれた。特にアルフォートが好きで、小さな頃からよく食べていた。
なにを言ってもカゴへ入れてくれるおばあちゃん。末っ子の特権を大いに発揮しまくる幼少期を思い出しては祖母へ申し訳ない気持ちを抱く、けれど食に不自由ないようにしていてくれたことは心から感謝している。

昔は何を食べても無敵な身体だった。ポテトチップスやカップラーメンを食べてジュースで喉を潤す。思い返せばこの食生活もあって精神の不調に悩まされていたのかもしれない。

最近では、ちょっと食べただけで、朝起きた時には綺麗な吹出物がぽつりと出現。鏡を見て繊細な身体になったなぁと実感する。心身ともに健康的でありたい、となるべく栄養のある食事を食べるようにしている。

「てっきりヴィーガンやベジタリアンなのかと思いました」

稀にワークショップに参加してくださる方に言われることがある。ヴィーガンもベジタリアンも好きだけれど、それだけの生活は難しいのが現実。食べたいものリストには色々なメニューがぎっしり詰まっている。焼肉だって食べるし、アイスクリームはかかせない! 職業柄もっと意識しないといけないかなぁと悩むときもある。

お友達のゆいぴがある日こう話していた。

「たとえば、ジャンキーな食べ物も、いただきますって感謝の気持ちで食べるとより良く食べれるんだよ。どんな食べ物でもさ、農家さんが作って、売る人がいて、食物の背景には必ず生産者がいるんだよね。そう考えたらさ。目の前の食べ物ってとても豊かなもので感謝の心が芽生えるよね」

彼女はとても達観しているな、と尊敬の念を抱かずにはいられない「これは身体に悪いから」「添加物が含まれているから」なんて自分で悶々としている間に、彼女は食材を変に線引きせずに、ひとつひとつの食物を慈しむようにしている。とてもやさしい思考だ。食べる時は感謝して食べる。バランスって大事だなと思う。



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