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ジャズヴァイビストが普段使っているマレットについて①
こんにちは。Jazz Vibistの山本玲子です。
先日、私の使用しているヴィブラフォンのメーカーの推しポイントついてお話しました。
今回は、ヴィブラフォン弾くにはこれがなければ始まらぬ、
”マレット”
について書いてみたいと思います。
ジャズヴィブラフォン奏者が普段どんなマレットを使っているのか、
またどんな使い分けをしているのか、
私の場合を紹介しますね。
マニアックな内容になっているので、
へえ〜こんな人もいるのね、ってなくらいに読んでいただけたら。
まず私のマレット、スタメンはこちらです!!
どどん!!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73241561/picture_pc_7345c89d4b58919b22e6c85234e5bcc4.png?width=1200)
それぞれ、私がどんな風に使い分けているのか、順番にご説明しましょう〜。
■Vic Firth / Terry Gibbs M31
こちらは主に、4本(片手に2本ずつ持つ)スタイルで使っています。
そもそも私はどんな時に4本持つかというと、
①他にコード楽器がいない時
②和音を弾く必要がある時
③このマレットの音色が、その時の曲に合う時
です。
続いて
■Saito / 大井貴司モデル ソフト(ヘビーソフト)
こちらは主に、2本(片手に1本ずつ持つ)スタイルで使っています。
そもそも私はどんな時に2本持つかというと、
①他にコード楽器がいる時
②和音を弾く必要がない時
③このマレットの音色が、その時の曲に合う時
です。
■Saito 山本玲子モデル(非売品)
こちらは2本持つ時にも、4本持つ時にも使います。
そもそも私はどんな時に2本持ったり4本持ったりするかというと
①他にコード楽器がいる時でもいない時でも
②和音を弾く必要がある時と必要がない時
③このマレットの音色が、その時の曲に合う時
です。
ハイ。
分かりましたね♪
…
「…そんな説明で
(*`Д´)っ))ワカルカコラッ!!」
…ですよね🙇♀️すみません🙇♀️
詳しくお話しましょう。
マレット別というよりは、
①②③それぞれについてお話しした方が分かりやすいかと思います。
説明する前に。
このマレットの使い分けは、
絶対こうしなくちゃいけない!というものではありません。
あくまで、私のスタイルと私の音楽の場合です。
マレット使い分けの参考にしていただければ幸いです☺️
①他にコード楽器がいるかどうか
はい。ここで、まずコード楽器とはなんぞや、という壁にぶつかる方もいるかと思います。
コード楽器とは、コード(和音)が弾ける楽器の事です。
ジャズにおいては主に、
ピアノ、ギター
が、コード楽器にあたります。
そしてヴィブラフォンも、コード楽器です。
2本マレットでも和音を弾くことも出来なくはないですが、
4本持つと、より豊かな和音を奏でることが出来ますね。
私の場合、こうしたコード楽器が自分以外にいない編成の時は
より和音的アプローチが出来、表現が彩り豊かになるので、
4本を持つ事が多いです。
そして、【Terry Gibbsモデルのマレット】と、
【Saitoの自分のマレット】は、
バチの柄の部分が長めで、
4本持った時にコードをおさえるのが楽なので、
和音を弾きたい時は、このどちらかのマレットを選んでいます。
②和音を弾く必要性
これは、①と少し重複する話でもありますが。
ジャズのセッションやライブでは、
コード楽器は、コンピングと言って
ソリストの伴奏にまわって和音(コード)を弾く役割があります。
もし何かお手持ちのジャズの曲があったら、
ここでちょっと聴いてみましょう♪
(出来たらカルテット、クインテット編成辺りが分かりやすいと思います)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73370284/picture_pc_dafbfae54341855903c891abaefd6cbc.png?width=1200)
マニアックなものはさておき、メインのソロの後ろで、ピアノやギターなどが演奏する和音が聴こえてくるはずです。
ピアニストやギタリストが、彼ら自身のソロ以外でも演奏しているのは、
このコンピングをして音楽をソリストと一緒に作っているのです。
さて、先程①で、ヴィブラフォンはコード楽器だと説明しました。
もし今そのセッションで、自分以外の他にコード楽器がいない場合、
自分以外の誰かのソロの時には和音を弾く必要性が
コード楽器であるヴァイビストには出てきます。
そんな時は、4本持って和音を弾くと
ソリストと共に、
より豊かで音楽性も広がるアプローチをすることができます。
ということで、
マレット選びの基準としては、
コード楽器が他にいないときや、
和音を弾く必要があるという曲であれば、
4本で和音が弾きやすい、
【Terry Gibbsモデルのマレット】か、
【Saitoの山本玲子モデルのマレット】
を選び、
コード楽器が他にいるときや、
和音を弾く必要がない曲であれば、
2本で弾きやすい
【Saitoの大井貴司モデルのマレット】
【Saitoの山本玲子モデルのマレット】
を選ぶ、という判断をしています。
さて、ここまでは主に、
和音(コード)を弾くかどうか=4本バチか2本バチか
についてのお話でした。
これでおおよその選択肢が絞れてきたところで、
最終的には
③このマレットの音色が、その時の曲に合う時
という基準でマレットの選択の決定をしていきます。
少し長くなったので、このトピックについては
次回の投稿でお話しますね^^
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
こちらのnoteでは、ジャズヴィブラフォンに関わる様々な事を、私、ジャズヴィブラフォン奏者の山本玲子の経験と視点で書いていく予定です。
まだまだ色んな可能性のある楽器ヴィブラフォン。
私も知らないことが沢山あると思いますので、皆さんと情報を共有出来たら嬉しいです。
何かヴィブラフォンについての疑問点や、こんな情報あるよ!というのがありましたら、お気軽にコメント下さい😊
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![山本玲子/Vibist, Composer](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69453998/profile_cd004e2e6c190f00240ccef675eb04ca.png?width=600&crop=1:1,smart)