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ジャズヴァイビストが普段使っているマレットについて②
前回の記事は、
主に使用しているマレットの、いくつかある種類の中から
ヴィブラフォンがコード楽器である事(①)、
その上で和音を引く必要があるかどうか(②)
によって、2本か4本かを選んでいるんだよ〜というお話でした↓
今日は続きの、こちらについてです。
③このマレットの音色が、その時の曲に合う時
さて、
①、②でマレットの選択肢をある程度絞り込んでいったら、
最終的には、
そのマレットの音色がその曲に合うかどうか
を判断し、使うマレットを決めていきます。
例えば、
和音を弾く必要がある場合の選択肢は
【Terry Gibbsモデルのマレット】か、
【Saitoの山本玲子モデルのマレット】
でした。
どちらも柄が長く、和音が押さえやすいマレットですが、
もちろん音色がそれぞれ違います。
ですので、
その曲に合うのがTerry Gibbsモデルだなと思えば
そちらを選択し、
こっちの曲は山本玲子モデルが合うな
と思えばこちらを選びます。
この、
そのマレットの音色がその曲に合うかどうか
という点が、マレット選びにおいて
最も大事な事、
と私は思います。
この【その曲に合うかどうか】
の中には、いくつかの考慮すべき点が隠れていますので、
その点、少しご説明しましょう^^
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考慮すべき点、1つ目はこちら。
■同じ曲、同じメンバーでも会場やシチュエーションによって違う
これは、ジャズに限らずクラシックでも打楽器奏者の皆さんは
気をつけている事なんじゃないかなと思います。
マリンバ奏者や打楽器奏者のあなたにも、
「この曲はAのマレットが合いそう!」
と想定しずっと練習してて、
本番の会場でいざ弾いてみたら
「なんかこのマレット違った!😱」
なーんて経験はおありだと思います。
そしてそんな時は、
「ん?この会場はかなり響くな?
じゃあ今回は響きすぎないよう、こっちのBのマレットでいこっと」
というふうに、きちんと対応されてると思います。
私の場合も同じで、例えば
「このピアニストとこの曲を演奏する時は、このAのマレットかな〜♪」
と、大体の予想をしつつマレットを選びますが、
実際の会場の響き、空気感などによって
「いや?今日はこのBのマレットの方が会場に響きも合うし、
展開も面白くなりそうだぞ?」
という風に、
絶対にこれ!とは決めずに、
その場でマレットの音色の違いを楽しんで
演奏にのぞんでいます。
もし、自分だけでは、
「マレットの音色の使い分けが判断難しいなぁ」
と思ったら、
是非、
共演者に聴き比べてもらって
意見をもらいましょう!
案外、自分で聴こえている音色と、
共演者の場所や客席だと、音色が異なって聴こえたりしますので、
意外な発見もあるかもしれませんよ^^
次の考慮すべき点は、また次回にお話しますね😊
(意外と長くなっちゃったので)
そして、良かったら
フォローも是非ぜひよろしくお願いします🎶
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
こちらのnoteでは、ジャズヴィブラフォンに関わる様々な事を、私、ジャズヴィブラフォン奏者の山本玲子の経験と視点で書いていく予定です。
まだまだ色んな可能性のある楽器ヴィブラフォン。
私も知らないことが沢山あると思いますので、
皆さんと情報を共有出来たら嬉しいです。
何かヴィブラフォンについての疑問点や、
こんな情報あるよ!というのがありましたら、
お気軽にコメント下さい😊
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