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開催レポート3「私たちは、何も、しらない。世界のアパレル界を支える私の国の現実」

こんにちは。れいこう麗澤会では1月16日〜20日にかけ、オンラインキャリアトークという無料のキャリアイベントを実施しています。今回は1月16日(土)に実施した「私たちは、何も、しらない。世界のアパレル界を支える私の国の現実」の開催レポートをお送りします。なお、このレポートは大学生サポーター<ツバキマイカ>さんが執筆してくれています。

講師紹介 

タニア アミナ アクターさん
出身はバングラデシュのダッカで、母国で3年間コンピュータサイエンスを大学で学んだ後、経営学を学ぶことを志し、APU(立命館アジア太平洋大学)に進学するために日本に留学。
現在26歳で、大学卒業後株式会社FreeWillに就職するも、去年12月に退職。
今は、コロナ禍で苦しんでいる母国のアパレル産業界の人々のために、プロジェクトを立ち上げ、活動している。

話の内容

➀バングラデシュってどんな国? 

バングラデシュ

・バングラデシュの国旗は日本ととても似ている、、
赤い丸→1971年にパキスタンと戦争があり多くの方が亡くなった。その方々の血を表している。
周りの緑→バングラデシュの国民を表している。
・赤い丸がちょっと左側なのはなぜ!?
→風がなびいてるときに丸が真ん中に見えるようにするため。

・26年前は様々な問題があった。それは貧困、男女差別など、、
→女性は結婚して子供を産むから、勉強をしなくていいといわれていた。
女性が働きにくい社会であった。

②人生の大きな変化

お父さんは公務員で国のため、家族のために必死で働いてくれていた。その姿をみて、自分もお父さんのようになりたいと思うように、、でもなにをどうしていいのかわからなかった。

そんな中、日本に来て多くのことを学ぶ!様々な社会貢献のイベントに参加し、様々な人と出会い、新たな価値観や考え方を知り、また意識の高い仲間を得て、視野が広がる。

学生時代、日本のユニクロでアルバイトをする。そこで、バングラデシュ製の服が多いことを知る。お客さんが安く、オシャレな服を喜んで買っていることに感動する。このことから、アパレル産業に興味をもつ。

バングラデシュのアパレル産業は7年間で利益が約190億円から約340億円に上がった。そして、この業界で働いている人は8割が女性。
国の発展に繋がると同時に、女性に対する差別が減少(女性も働ける!)

③現在のプロジェクト ~アパレルとの関わり~

クラウドファンディング利用して、自国を知ってもらう
そんな中コロナの影響で大量に注文がキャンセルされ、10億枚の衣服が処分、7万人もの労働者が職を失う。しかし、そんな状況はメディアにも報道されず、他国の人には全く知られることがない。→不安、無責任、、
今まで先進国である日本に安くてオシャレな服を提供してきたのだから、日本の助けが必要!!

長期的な解決策をえるためには・・・サプライチェーンの仕組みと消費者が支払う価格、両方の根本的な改革が必要。なぜなら、低価格で洋服を大量生産するファストファッションは、過酷な労働条件下で作らされている可能性があるから。

そこで「私たちは、何も、しらない。世界のアパレル界を支える私の国の現実」を始動
→様々な人にアプローチをした結果、ヤフーニュース、Twitter、ブログなどで呼びかけをしてもらった。
→多くの協力もあり、目標金額を達成!

④今後の活動

今の行動、プロジェクトを継続していく。
同じ思いや考えの人々と繋がり、新たなプロジェクト立ち上げる。

こんな質問がありました

Q:何かクラウドファンディング以外にもできることはありますでしょうか?

A:クラウドファンディングで支援していただく以外にも、商品を購入する消費者が何を買うのか、ということはアパレル界にとって大きな意味がある。ファストファッションを買うな、というのは難しいが、今はSNSがとても力強いツールなので、SNSを使って今どんなことを感じているか、ということを共有するだけでも、違いを作れる。

Q:どのような基準で洋服をかってますか?

A:必要ないものは買わない。でも私もアパレル界の現状を知るまでは、今回のプロジェクトを知るまでは色々な服を買っていました。一度しか着ない服もあった。でも私は「知って」変わった。

感想・まとめ

普段自分の着ている服に、他の国の人々の大変な思いが詰まっていることを知り、物一つ一つに感謝しなければならないと改めて感じました。自国のみではなく、他国の働く環境にも目を向けていかなけらばならないと感じました。コロナ禍で日本の経済も危うくなっている中で、今自分たちが困っている人々のために何ができるかを考えていきたいです。
また、最後にタニアさんが仰っていたバングラデシュツアーに興味があるので、是非参加してみたいと思いました!

オンラインキャリアトーク

このほかにも全部で20のセッションをご用意しています。もしまだ間に合う方はぜひこちらから、他の内容もご確認ください。


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