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におい対策#1

「零細町工場の社長」です。『切られ役』という”切り心地”にとことんこだわった高品質なカッターマットを製造して販売している小さな小さな町工場をいとなんでいます。

今日は、製品の改善の取り組みについて話させてください。ズバリ、”におい”についてです。

『切られ役』という製品は、カッターなどのナイフを使って本気でモノづくりに取り組んでいるプロや愛好者の人たちが、満足してもらえるような道具を作りたいというところからスタートしました。

もっともこだわった性能が”切り心地”です。カッターマットを何故使うのか。”カッターでモノを切る時”、「机が傷まない」ように、「刃物が長持ちする」ように、「切りたいものが綺麗に快適に切れる」ようにカッターマットを下に敷くんですね。デザインや何やらはまず横に置いて、この”切り心地”という最も基本的でだからこそ大切な「性能」にこだわることにしました。

具体的には、素材の選定や、工法などです。『切られ役』は今年の6月に発売したばかりの製品ですが、その”切り心地”については実際にお求めいただいたお客さんから確かな評価をいただいております。会ったこともないこの製品がなければ繋がり得なかった顔の知らない何人もの方から、「いい切り心地」をしているとの声が届いています。

その”切り心地”を実現しているのが、PVCという素材です。もっというとその素材の使い方です。詳しくは以前別に書いているのでここでは書きませんが。しかし、長所ばかりの”夢の物質”はありません。長所と引き換えに、短所もあるのです。

『切られ役』に関して言えば、「におい」の問題は何人かの方から指摘を受けました。この「におい」は素材由来のものです。時間の経過とともにその「におい」は確実に穏やかになっていきます。つまり袋から開けた瞬間がMAX値だということです。

でもお客様にとってはそんなこと知ったこっちゃないです。「におい」は気になる方にとってはとても気になるもので種類によっては耐えられないものでもあります。

そして「”お客様”と”製品”との出会い」はパッケージを開けたときが初めてで、強く印象に残る瞬間です。その時に、「におい」が気になったら。製品そのものが嫌になってしまいますよね。

というわけで、弊社のオンラインストアでも、販売させてもらっているAmazonの商品ページでもこの「におい」についての注意喚起はさせてもらっています。このブログでもまず最初に、商品の長所を紹介するのではなくこのような形で短所とその対処法について書かせていただきました。


改めてここで書くなら
・においは素材由来のもの
・時間の経過で穏やかになる
・特に気になる場合は”風通しの良い場所”でしばらく保管していただく

という注意書きになります。しかしそのまま問題を見過ごしておくのも良くないなあと思って、どうにか改善できる手段を模索して、とうとう昨日ひとつの取り組みが開始できることになりました。

(明日に続く・・・)

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