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母歴13年

子供に対してガッと怒ってしまって、いつも後悔する。
何であんな言い方してしまったんだろう、もっと他にいい言葉があったんじゃないかと。

とくに息子には厳しくしてしまう。もう中学生なんだし、という思いも大きい。

「勉強しなさい。スマホばっかり見てないで、部屋を片付けなさい」

そんなこと言ったって、全く本人に響かないのはわかっている。自分だってそうだったじゃないか。

自ら進んで勉強してたことなんてほとんどない。テスト前にちょろっとするだけで、あとは朝から晩まで部活に夢中だった。

今はコロナの影響で部活動が制限されている。息子の学校もそうだ。
勉強しないのならば、せめて部活に夢中になってくれと思っていても、活動すらないので仕方ない。

このままでいいのかと焦ってみても仕方ないのに、ついつい言ってしまう。
「やることないなら勉強しなさい」


そしてこんなことを言う時は、自分に余裕がないからなのもわかっている。心に余裕がなくなっているのだ。

他人と比較して焦っている?このままのペースで将来大丈夫だろうかと考えてしまう不安。仕事も子育ても、何でもひっくるめてネガティブに考えすぎてしまう心の余裕のなさ。

完全なネガティブモードに突入している。
なんて小さい人間なんだと、自分が情けなくなってしまう。


そんな時は息子の入学式を思い出すようにしている。
生活指導の先生が、私たち親に対してかけてくださった言葉。


「親の思うように子供は育ちません。子供は親を見て育ちます。
うまくいかない時、子育てで悩んだ時、そこから離れて一度ゆっくりしてください。
親に必要なのは心のゆとりです。ゆっくり子育てを楽しみましょう」


そうだよなぁ。心にゆとりがないから、何でもネガティブに捉えてしまう。
せっかくの子育ての時間、今しか楽しめない時間を置いてきぼりにしてしまっている。

もう中学生だからと息子に対して思ってしまうけれど、そんなの全く関係のないこと。

私だってまだ母歴13年のひよっこ。初めての中学生息子育てなのだ。
何も焦る必要はない。

今しかない時間を、もっとゆっくり楽しんでいこうじゃないか。




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さとう れいこ/大阪フォトライター
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!ふふっと笑える記事をお届けできるよう、全力で生きていきます!