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034 ケアをする人とケアを受ける人の間にあるもの

先日、長期入院をしていた父がようやく退院の日を迎えました。その時に見た介護士さんの姿、父に声をかけてくださる様子を見ていて、「援助者治療原理」のことを思い出しました。

アメリカの社会心理学者リースマンは、「人を助けると、自分の方が助けられる、学ぶ、喜べる、そういう経験が確かにある」という体験に基づいた論文を発表し、そのことを「援助者治療原理」と呼びました。

この援助者治療原理を教えてくださった上智大学グリーフケア研究所の先生は、この原理こそが看護や介護といった大変な仕事においてケアをする側に居続ける人がいる理由だとおっしゃっていました。

第34回のエピソードでは、父と介護士さんの間、ケアをする人とケアを受ける人という関係性において相互にどんなことが起きていたのか、ケアを受ける側ができること、ケア者に与えているものが何なのか、考えたことをお話しさせていただいています。

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ポッドキャスト『ナミダの種まき』

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