行動を決める時に必要なのは、頭で考えることじゃない。

この一年を振り返る時期が来ました。
 
細かくは後に残したいなと思うけれど、
ざっくりと思い出す中に

「それでいいの?」

ずっと、どこからか、
そんな風に問われ続けていた感じがする一年だったなと。
 
 
「君はそれがいいんだね、わかったよ。」ではなく

「その状態でいいの?そのままでいいの?本当に?」と。
 
 
小さなことでも、自分だけのことでは済まないことでも
自分の行動をどう決めるか、を感じることが多かった。
 

ふと、今年のはじめに学校の校長先生と
対峙させてもらったことを思い出した。


例えば、道すがらに石があって
子供が転んで泣いてしまったとき

走っていって抱えあげて抱きしめるも
自分で立てるように寄り添って応援するも
そもそも動線にある石を取り除いてあげるも

それはその人がどんな子育てをしているのかに
依るものだったりするけれど

 
わざわざ道すがらに石を置いて
人が転ぶのを待っていたり
特定の誰かを転ばせて楽しんだり
そんなことが喜びになっている人がいるならば
 

「石につまずいて転ぶ」という点では同じにしても
全く別物じゃないかと私は思う。

「子供には自分で乗り越える力がある。
それを信じてあげたい」という想い、と

誰かを傷つけることが喜びになっていることに対して
何もせず放っておくというスタンス、が

どちらも「優しさ」「見守り」という言葉で
片付けられている感じがして
私にとっては違和感だった。
 
 
世の中の問題の大半は人間関係。

ストレスを感じやすいのも与えやすいのも
「その人の問題」だという視点もあれば
「構造上の問題」とも言えるんじゃないかと思う。

その人がそうなってしまった理由に
テコ入れできる余地があるということ。

その一つには「それはいけない」と
しっかり伝えるということじゃないかと。
「なぜならば、人を傷つけて◯◯な思いをさせるから」
ということをはっきり伝えて、
本人が知って、理解するチャンスを与えるということ。
 
人を傷つけて平気になっている人は
その人の痛みがわからなくなっていたり
それはそのまま
自分の痛みにも鈍感になっていて
平気で自分を傷つける構造になっているとも言える。
 
誰かを傷つけるようなことはしないで、ということは
「もう自分をそんなに痛めつけるようなことはしないで」
という想いをつたえることと同じじゃないかと思う。
 
注意する、叱る、が愛だというのには
そういう形で本人を守り、応援して、
自律に促していくことになるからじゃないか。
 
それをやるのは、それが出来るのは、
子供の視点を経て、経験を経て大人になったからこその
視座を持つ保護者という立場だから、じゃないだろうか。
 

子供一人しか育てていないのに生意気ながら
そんな話をさせてもらった。


迷ったけど、踏み出した。

言ってみることも、
行動することも怖かったけど
やってみた。
 
今までの私なら、頭で考えてシミュレーションして
うまくいかなそうと`判断`されるようなことは
動かなかった。

全てを、事実と前例と状況で考えて決めていた。


でも今回は大きく違ってた。

動くことでポジティブになりそうな
予感がしたからだった。
感覚でしかなかった。

根拠はなにもなかった。
 
 
いろんな保護者がいたものの、状況がよきに転じて
不安や不満がたくさんの安心に変わったのをみて
想いが伝わる手応えと、やってよかったなと
うれしくて、ありがたい想いをさせてもらった経験だった。
 

やってみなきゃわからないことは多い。
 
やってみて、なんにもならないこともあれば
やらなきゃよかった、と感じられやすいこともある。
 
でも、やってよかったを得るには、
やるしかないのだと、学んだ。

そして、今回は、よきに転じなかったとしても
やらなきゃよかった、と感じることになったとしても
それでよかった。

大切なのは、想いを伝えることだったから。


 
「それでいいの?」

そんな風に問われていた一言は
最近は何かに付けて「よかったね」という声に変わってきた。

今の私の喜びを、一緒に喜んでくれるかのような感じに
一層うれしい気持ちや安心感を味わう。
 

この声というのは、誰かでも、神様でもなく、
他でもなく、自分自身の声だ。
 

自分が自分に語りかける声が優しいほどに
安心して満たされる感覚。


決して特別なものではないし
誰でも望めば手に入るものだと思う。
 
大切なのは、そこに向かう本気度かと思う。

望んで手にしたいという思いの強さだ。

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Reiko Hara/アロマ音叉®️セラピスト
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