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日本の幾何学・麻の葉模様と正四面体

日本の吉祥模様の一つ、「麻の葉」

6角形の幾何学です。6角形は平面を埋め尽くすことのできる形です。
この幾何学の模様が麻の葉に似ていることから麻の葉文様といわれています。

平安時代には仏教の尊像の衣装の図柄に使われていて、次第に普及し、江戸時代には着物の柄としてはやりました(Wikipediaより参照)

また、まっすぐ伸びる麻から、お子様の健やかな成長に願いを込めて産着などにも使われます。

実はこの麻の葉はフラワー・オブ・ライフからきているとも言われています。実際、フラワー・オブ・ライフの上に描くと簡単にバランスが取れます。

まるで、麻の葉模様は和製フラワー・オブ・ライフですね(^^)

麻の葉模様の構成について説明しますね。

麻の葉模様は三角形で構成されています。
直線を引くとなるとこのような線となり、それぞれの線に対して平行線を描きます。

線を全部引くと、正三角形が見えてきます。
そこから麻の葉模様にするために正三角形を3つに分割します。
それを合わせるとこのような麻の葉模様が見えてきます。

左の三角形、見たことありませんか?

プラトン立体の一番小さい「正四面体」を真上から見た形と同じになります。

つまり、麻の葉は正四面体の集まりということになりますね。

ちなみに、他の記事でも述べていますが、日本では「4」は不吉な数字と嫌われがちです。でも、それはこの正四面体から逆算してフルーツオブライフにたどり着くのを防ぐためという説もあります。

なのに、麻の葉模様で堂々と出ているんですね(笑)

先日更新したベシカパイシス

記事では説明していませんが、この中には正四面体が2つ入っています。
ベシカパイシスはフラワー・オブ・ライフを描いていく過程で現れる形です。

つまり、正四面体を敷き詰めると、そこにはフラワー・オブ・ライフが表れるということになりますね。(だから麻の葉はフラワー・オブ・ライフというわけです)

さらに、ツリ―オブライフやトーラスにもヴェシカパイシスが存在します。(後日、別の記事で説明します)

まさに正四面体最強!!!ですね(^^)


最初にも述べていますが、麻の葉は真っ直ぐ伸び丈夫なことからお子様の健やかな成長にいいと言われています。
余談ですが、外国の方にこの麻の葉の描き方を教えた時に、意味もお伝えするのですが、お子様のいる方は皆さん喜んでいます(^^)

「麻中之蓬」という言葉があります。
蓬は良く曲がってしまいます。でも麻と一緒に育てると真っ直ぐ成長するそうです。成長には環境が大切ということですね。

神聖幾何学的には「フラクタル」のいい例なのかなと思います。

日本では、言葉に力がある「言霊」というものがあります。
その点で考えると、蓬の「曲がる」は「禍々しい」に通じるもので、麻の葉はその「禍々しい」を取り払う力があるのでは?。

それが、麻の葉模様が「魔除け」の意味もあるという言われではないのかな?と考察しています。

日本の幾何学模様のキーワードは「4」「6」です。その話はおいおい更新していきますね。

麻の葉の糸かけ。こちらは糸かけ図が出来ましたら改めてご案内しますね。

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