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住宅ローンが終わった高齢者にとってのお得な制度?:リバースモーゲージ(アメリカ)

私たち夫婦は62歳を過ぎており(夫63歳、私66歳)、古い家に住んでいます。そのため、毎年どこかしらを修理しながら暮らしており、修理のたびに感じるストレスはなかなかのものです。そんな中、最近リバースモーゲージという制度を知り、これを利用するべきかどうか真剣に考え始めました。

リバースモーゲージとは、簡単に言えば、高齢者が自宅を担保にして融資を受ける仕組みの一つです。

主に62歳以上の高齢者を対象としたローンで、通常のローンとは異なり、月々の返済が不要です。返済は、借り手が亡くなるか家を売却するまで発生しません。融資を受けた金額は、最終的に家を売却した際に一括で返済されます。これにより、月々の支払いの負担を避けながら、必要な資金を得ることができるため、老後の生活においては大きなメリットとなる可能性があります。

リバースモーゲージを利用するためには、いくつかの条件があります。まず、住宅ローンが完済されていることが前提です。住宅ローンが残っている場合、この制度を利用することはできません。さらに、融資額は家の評価額に基づいて決まります。家の価値が高ければ、高額の融資を受けることができる可能性が高くなります。リバースモーゲージは、家の所有権を保持したまま老後の資金を調達できるため、住宅を手放すことなく生活の支援を受けられる仕組みです。

また、夫婦で契約を結ぶことも可能です。例えば、夫婦のどちらか一方が亡くなっても、もう一方が生きている限り、返済義務は発生しません。夫婦で契約することで、長期間安心して利用できるという点も大きな魅力です。

リバースモーゲージを利用する主なメリットの一つは、無理なく資金を調達できることです。これにより、生活の負担を軽減しながら、自宅のリノベーションや改修に必要な費用を手に入れることができます。高齢になってくると、自宅の安全性や快適さを維持することが重要になります。

例えば、バリアフリー化や手すりの取り付け、浴室やトイレの改修などを行うことで、より快適な生活環境を整えることができます。リバースモーゲージを利用すれば、これらの改修に必要な資金を現金化できるため、生活をより快適に保つための選択肢として非常に有効です。

さらに、リノベーションを行うことで、家の価値を向上させることも可能です。将来的に家を売却する際には、改修後の価値を反映させることができ、利益を得る可能性もあります。リバースモーゲージを活用することで、家の価値を維持または向上させ、将来の売却時に備えることができます。

また、リノベーションを行うことで、生活の質が向上し、介護や医療を必要とする際に自宅で長く過ごすことができるようになります。リバースモーゲージを利用して、老後のための資金を調達し、自宅を快適で安全な住まいに保つことは、長期的な安心感を得るための一つの方法です。

ただし、リバースモーゲージを利用してリノベーションを行う際には、融資枠内で改修費用を収めることが重要です。ローン残高が融資枠を超えないように計画し、無理なく改修を行うことが求められます。リノベーションによって家の価値が上がることが期待できますが、過剰な費用をかけないよう慎重に計画することが大切です。無理なく自宅の価値を向上させることを目指し、ローン残高を融資枠内に収めるよう調整することが重要です。

リバースモーゲージは、自宅の価値を維持しつつ、必要な資金を調達できる有効な手段だと言われてます。特に、老後の生活をより快適に過ごすためのリノベーションや改修を行いたいと考える方々にとって、非常に魅力的な選択肢となる可能性があります。

が、これには長短があるはずなので、さらにリサーチをしていきたいと思っています。


参考:U.S. Department ofHousing and Urban Development
https://www.hud.gov/program_offices/housing/sfh/hecm/hecmhome


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