次期政権でのNASAの行方は?
トランプ氏は政府効率化省を計画しており、トップにイーロンマスク氏を指名しましたよね。(議会の承認を得られるかどうかは別の話です) 彼はSpace XのCEOですが、NASAのの行方が心配になる人も多いのではないでしょうか。
もしかしてNASAの職員が大量に解雇されるかも? NASAへの予算が削られるかも? Space X がNASAを吸収するかも?(これはまず無いと思いますが) などと考えている人もいるかもしれないですね。
NASAでは友人が技術者として働いているので、気になるところです。
などと考えていたら、Houston Chrinicleのこんな記事を見つけました。
Donald Trump supports space exploration. But will his next term benefit NASA?(ドナルド・トランプは宇宙探査に積極的ですが、次の任期でNASAは本当に恩恵を受けられるのでしょうか?)
記事の内容を要約してみました。
ドナルド・トランプ次期大統領が再び大統領の座に就く中、NASAの予算削減や政策の方向性が注目されています。以下は要点のまとめです:
NASAの予算と計画の行方
トランプ氏は火星探査への関心を強めており、NASAの月探査計画「アルテミス・プログラム」の形が、民間企業の協力により一層依存する方向に再編される可能性が指摘されています。このプログラムでは、史上初めて女性と有色人種が月に降り立つ計画が進行中です。トランプ氏がこの計画を中止することはないと見られていますが、実行方法に変更が加わる可能性があります。
SLSロケットと商業ロケットの比較
NASAの「スペース・ローンチ・システム(SLS)」は、高コストで一度しか使用できないロケットです。一方で、スペースXの「スターシップ」やブルーオリジンの「ニューグレン」のような再利用可能なロケットが登場しており、SLSの必要性に疑問が生じています。
SLSは議会の指示で開発されたため、廃止するには議会の承認が必要です。一部の専門家は、トランプ政権がこのロケットの廃止を推進する可能性を指摘しています。
NASA全体への影響
政府全体の支出削減がNASAに影響を及ぼす可能性があり、月や火星探査といった象徴的なプロジェクトが優先される一方で、科学プログラムの予算削減が懸念されています。
また、トランプ氏と親しい関係にあるイーロン・マスク氏は火星探査の早期実現を目指しており、この計画がトランプ政権下で加速する可能性もあります。
NASA長官の任命
次期NASA長官の人選が、NASAの未来に大きな影響を与えると見られています。その人物が内部の専門家か外部の政治的な人物かによって、NASAの政策の方向性が明らかになると考えられています。
全体の見通し
トランプ次期政権の宇宙政策は、商業ロケットの活用や火星探査の加速に重点を置く可能性が高く、NASAの伝統的な科学分野や既存プログラムへの影響が注目されています。
https://www.houstonchronicle.com/news/houston-texas/space/article/donald-trump-nasa-19929300.php