パンダ外交は続く! もうすぐパンダがアメリカに到着。
中国からワシントンの国立動物園に、待望のジャイアントパンダが2頭到着することになりました。3歳のバオ・リーとチン・バオ(Bao Li and Qing Bao)は、故郷である中国南西部の杜江堰(Dujiangyan)から、特別にチャーターされたフェデックスのボーイング777貨物機に乗り込み、”パンダエクスプレス”とでも言うべき機体が数時間後にワシントンに向けて出発します。これにより、24年ぶりにパンダがワシントンに送られて来ることになります。
**パンダエクスプレス」という名前には、アメリカの人気中華ファストフードチェーン「Panda Express」をもじったユーモアが含まれています😊🐼
中国野生動物保護協会の発表によると、飛行中のパンダのために、コーンバン、竹の芽、ニンジン、水、そして薬が用意されているとのことです。バオ・リーとチン・バオは、米国への贈り物として、国立動物園での10年間の貸出契約の下、保護活動を支援することになります。
1972年、当時のアメリカ大統領ニクソンの中国訪問がきっかけで始まった「パンダ外交」は、パンダを通じて国際的な友好を築く手段として重要な役割を果たしてきました。その後、1972年には国立動物園に初めてパンダが贈られ、以来多くの人々に愛される存在となりました。
前回のペアは昨年2023年11月にアメリカで生まれた子供と一緒に中国に戻り、国立動物園では涙の別れがありました。11か月間、同動物園のパンダ展示場は空っぽのままでしたが、100万ドルの改修を終えた今、新しい住人を迎えることになりました。
バオ・リーとチン・バオがアメリカに贈られることについては、国立動物園にとって特別な意味を持つ一方、中国国内では反発の声もあります。一部のオンラインインフルエンサーたちは、アメリカの動物園でのパンダの扱いに対する懸念を表明し、「国の宝」を他国に送ることに反対しています。特に、メンフィス動物園にいたパンダ・ヤーヤの健康問題が影響し、これに対する懸念が高まっているようです。
それでも、ジャイアントパンダは国際的なパートナーシップの象徴であり、良好な保護活動の成果を示す存在として、再び米国にやってくることは多くの人々に喜ばれています。動物たちの無事を祈る中、彼らが新しい環境で元気に過ごせることを願う声が多く寄せられています。
去年、アメリカで生まれた子供も中国に変換されたと記事にあり、アメリカで生まれても国籍は中国のままなのか疑問に思いました。調べたところ、
シャオ・チー・ジーのようにアメリカで生まれたパンダでも、国籍は中国のままとなります。これは、パンダが中国の国有財産と見なされているためで、いわゆる「パンダ外交」の一環として国外に貸し出されます。
したがって、アメリカで生まれたパンダでも、その所有権や国籍は中国に帰属し、通常は生まれてから一定の年数が経過した後に中国に戻ることが求められます。この仕組みは、パンダの保護と繁殖に関する国際的な協力を促進するために設けられています。
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