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箱推し+敗者復活の比例代表編【衆院選2024】
こんにちは。みなさま、衆議院選挙、楽しんでいますか??
ローカル政治ウォッチャー歴約6年、民主主義オタクの私は、毎日SNSの情報に右往左往しながら、選挙の奥深さを味わう日々を過ごしています。
そんな選挙の中でなんとも複雑なのが、比例代表。
人に入れるわけではなく政党に入れる。その政党に入れた票はどうなるのかがよくわからない。
そんな比例代表迷子にならないためにも、私なりの比例代表の楽しみ方をお伝えできればと思います。
あくまでも私の超個人的視点です!すみません!!
■ 箱推し+敗者復活
まず比例選挙とは、箱推し+敗者復活的な、政党の枠の大きさで当選者が決まる選挙の方法です。
全国を11のブロックにわけて、それぞれのブロックで投票された数に応じて、政党の枠の大きさ(当選者の数)が決まります。
各ブロックの中で、各政党は候補者名簿の優先順位付けをしているので、そのブロックにおける政党の枠数が決まると、名簿の順位が高い人から当選が決まっていきます。
箱推し候補
例えば、政党内の優先順位が単独1位の候補者は、政党の当選枠が決まったらすぐに当選が決まります。
他には、同率2位が15人いて、その後の単独17位といった人もいます。この単独17位というのは、選挙区で立候補している人たちが全員当選した後に、それでも枠が余った時に当選がまわってくるという候補者です。(昔の小泉チルドレンはこの仕組みで生まれました)
こういった単独指名の方々は、いわば政党の箱の大きさで当選が決まる「箱推し候補者」と言えます。
敗者復活枠
一方、同率2位に15人となっている方々は、選挙区でも立候補している重複立候補の方です。その同率2位の中の優先順位は、選挙区での惜敗率(当選した人との票数の割合)が高い順に当選が決まります。これが、いわば「敗者復活枠」です。
この敗者復活枠によって、選挙区の一騎打ちによる死票(投票したのに反映されなかった一票)が救われるようになっています。
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自分の選挙区に推せる議員がいない、という状況であっても、全国で11ブロックしかない広いエリアの中で見ていくと、それなりに推せる候補もいるかもしれません。
その人を通すため、もしくは敗者復活の可能性を残すためにこそ、比例代表の「政党への一票」があります。
なので、比例代表(2枚目)は、必ず党の名前で投票。参議院選挙とは違って、衆院選の比例代表は個人名では票としてカウントされません。
■ 政党って?どんな政党がある?
そもそも政党ってどんな政党があるんだっけ?という人のために、さらっとおさらい。
本当に超個人的視点なので、ここは、マジですみません!!
皆さん自分でもちゃんと調べてみてくださいーー!!!
● 自民党(前議席372 衆258:参114) 代表:石破茂さん
言わずと知れた、安定の与党。自民党の中にはたくさんの派閥があり、その派閥争いが政権交代のような役割を果たしてきたという歴史があります。高齢者の方の自民党への強い信頼は、決して一強への信頼ではなく、派閥争いによる自浄作用を含んでの信頼とも言えます。
今回、自民党は「政治資金の収支報告書への不記載」が問題となった候補者を、公認から外したり、公認はしても比例枠での復活を認めないという形を取っています。そんな中で自力で勝ち抜いた候補者は「市民の理解を得た」ということで禊が済んだ形となり、これまで通りの議員活動に戻ります。
今後の自民党が、どうやって信用を得ていくのかといった点も注目です。
● 立憲民主党(前議席136 衆98:参38) 代表:野田佳彦さん
野党第一党として、与党を批判する立場を強く持つ立憲民主党。政権交代を担える存在として立つことを大切にしていて、二大政党制を目指す野党のリーダー的立ち位置です。リベラル政党としての存在をアピールしていますが、都知事選での蓮舫さんの敗退の記憶も強く、どこまで立て直しができているのかが肝となります。
● 日本維新の会(前議席61 衆44:参17) 代表:馬場信幸さん
大阪を中心に勢力を拡大してきている日本維新の会。効率重視の新自由主義をベースに現役世代からの支持を集めており、他の野党である立憲民主党や共産党とは違う立ち位置の、第三極としての存在感を高めつつあります。
● 公明党(前議席58 衆32:参26) 代表:石井啓一さん
創価学会を支持団体に持つ公明党。強いネットワークと団結力により、選挙の予測がとても強いです。比例でしっかり議席を確保できるということもあり、自民党が連立政権を組むパートナーとして心強い存在となっています。
● 日本共産党(前議席20 衆10:参10) 代表:田村智子さん
社会主義・共産主義を基本とする共産党。党員による団結がとても強く、党員としての規範もまた強い。これまで常に野党として存在しており、厳しく与党を糾弾する役割を担ってきています。
● 国民民主党(前議席16 衆7:参9) 代表:玉木雄一郎さん
「対決より解決」をキーワードに、政策本位の政治を進めることを最優先としている国民民主党。与党野党の壁を越えて、様々な党と連携しながら、具体的な政策を次から次へと提案しています。真っ当な中道政党として、維新同様に第三極としての存在感を高めつつあります。
● れいわ新選組(前議席8 衆3:参5) 代表:山本太郎さん
これまで山本太郎の知名度を武器に、身体障害者などのいわゆる社会的弱者の当事者を擁立して国会に送り込んできました。徹底的な弱者救済を訴え、与党にも強く糾弾していく立場を取っています。
● 社民党(前議席3 衆1:参2) 代表:福島瑞穂さん
日本社会党からの流れを汲み、連立政権に何度か加わってきた歴史を持つ社民党。最近は選挙のたびに、政党要件ギリギリとなっており、政党として存続する瀬戸際にいます。
● 参政党(前議席2 衆1:参1) 代表:神谷宗幣さん
2020年に反グローバリズム・反ワクチンの立場で新しく生まれた参政党。自分たちでゼロからつくるということをキャッチフレーズとしており、これまで政治に参加してこなかった層へアプローチし、政治への参加を強く呼びかけています。
● その他諸党(日本保守党・みんなでつくる党・安楽死制度を考える会)
現国会において政党としての要件は満たしていないものの、候補者を擁立しているブロックにおいては投票することができる諸党もあります。
いろんな政党があるけど、それぞれ党の成り立ちや背景も異なっていて、政策も違えば、党内の運営の仕方も全然違います。
自分の考えとどこの政党が近いのか、ということは、ぜひボートマッチなどのサイトを活用して政策比較などをしてみてください!
自分の考えもまとまるし、各政党への解像度もグッと上がるのでオススメです!
■ 政策的視点で見るには?
でもさ、政治の事ってやっぱり政策とか政局の話だから、そこの視点もわかった上で投票しないとだよね?
という声も聞こえてくるので、政策的な視点も少しだけまとめてみます。
詳しくは、政策ボートマッチサイトとか、そういうのを見てもらえたらと思いますが、そこを見に行く前段階として、本当にざっと概要だけ整理しておきます。本当にざっとです!!
◆今回の注目政策
多分だけど、今回の選挙は政策の争点がわかりにくい選挙です。
政治資金の話からの不信による解散総選挙みたいなものかもしれないんだけど、だからこそ、これ!という党の違いがわかりにくい。
ただそれは逆に考えると、いろんなところを争点にできるとも言えるのかもしれません。
ぜひ自分なりの注目政策を見つけてもらえたらと思います!
・物価高騰への対応はどうする?
・賃上げはどうやって実現する?
・社会保障費の負担はこれからどうしたらいい?
・選択制夫婦別姓は実現する?
・同性婚も実現する?
・消費税率は上がる?下がる?このまま?
・経済成長戦略はどんな戦略?
・外交戦略は?どことどんな関係を強化する?
・自衛隊の存在は憲法に明記する?武力とは?
・天皇制は変えるべき?女性天皇、女系天皇はあり?
・エネルギー政策はどうなる?原発は?
・子育て政策、教育政策の財源はどこから?
・若者支援、氷河期対策はどうする?
・政治資金の透明性はどうやって担保していく?
ぜひぜひ政策ボートマッチやってみてくださいね!
自分の考えもまとまるし、政党の考えを知ることもできます。
ちなみに私は、毎回必ず公明党がマッチします。
もちろん推している国民民主党もマッチするのだけど。
いつも同じなので、不思議な感じです。
■ 政局的な注目ポイントは?
あと、やっぱり政局的な動きも分かってないとね!なんていう声も聞こえてきます。
政局の詳しいことは私もまったくわからないのですが、今回の選挙は、政局的にも読みづらい選挙なんじゃないかなと思います。
党勢を決める、これ!といった世論の波も、まだないという感じです。
・自民はどこまで崩れるのか?崩れないのか?
具体的に言うと、単独過半数は取れるのか?
・自民公明の連立与党という構図はいつまで続くのか?
もっと大きな連立政権が誕生するのか?
・立憲は都知事選の時の勢いの減少をどこまで立て直せるのか?
・維新は前回までの勢いをキープできているのか?
・国民民主党はどこまで党勢を拡大できるのか?
こういった中で、自分の一票がどんな意味を持つのか。
それを考えながら感じながら投票するのも、選挙の醍醐味です!
■ 比例代表の投票先の決め方
普段から支持政党がある人以外は、比例代表の投票先の政党を決めるのって、結構難しいんじゃないかなと思います。
ボートマッチでマッチする政党に決める!というのもありますが、ボートマッチでマッチした党が、必ずしも自分が支持する政党ではない、という事もよくあります。
・好きな候補者さんがいるから
・党の代表が好きだから
・ボートマッチでマッチングしたから
・なんとなくピンと来たから
・政権交代してほしいから
・与党も野党も嫌だから
・公約にある政策を進めてほしいから
本当に、どんな理由でもいいんじゃないかなぁと思います。
ちなみに、「比例はお金のかからない投げ銭!」とおっしゃっていた方がいました。
それもまさにその通りで、比例代表の政党としての得票率は、政党の枠数(当選する議員の数)だけではなく、選挙後の政党交付金にも影響します。
なので、応援したい政党に貢ぐために、そこの党に入れる!というのも、全然ありです。
そして、私が書いていることは、あくまでも私の超個人的視点なので、立場が変われば見方も全然変わります。
ぜひ、選挙期間中にいろんな候補者の人と会ってみて、そして、皆さんの周りにいる方と、「あれってどう思う?」「これってどう思った?」なんていう話をしてみてもらえたら、また新しい見え方で見えてきて、おもしろいんじゃないかなと思います。
選挙は、そんなマジメな話を、マジメに楽しめる絶好の機会!
全力で楽しんで、選挙期間を最後まで味わい尽くしていきましょうー!!
■ ボートマッチやってみてね!
▽毎日新聞 「えらぼーと」
▽選挙どっとこむチャンネル 投票マッチング
▽NHK ボートマッチ
▽zero選挙 あなたの考え方診断
▽読売新聞 ボートマッチ
▽朝日新聞 政策・政党マッチング