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ついに推し議員を発見☆(国会観覧レポ3部作・その3)

推し議員は誰ですか?って記事を、前にも書きましたが、私の推しは誰なのかって話ですよね。
でも、その時は推せる!って方はまだいなかったんです。

が、ついに推し議員となる議員さんを発見しました!
というわけで、今回はその偏愛をたっぷりと語らせてもらいます!

国会の文科委員会を見てみたよ!というのをまとめてみた3部作。今回がその最終回、そして大本命です。

◆第1部:委員会傍聴のアレコレ
◆第2部:やっぱりパリピっぽかった、衆議院の文部科学委員会!
◆第3部:参議院の文教科学委員会で、ついに推しを発見☆

ちなみに、衆議院の文部科学委員会が、マスクの多様性がインフレを起こしていたので、参議院の文教科学委員会は?どうなの??と思って楽しみにしていたら、ほとんど皆さま普通の不織布マスクでした。
パリピ衆議院に対して、安定したできる子参議院という噂に妙に納得しつつ見始めたところ、やっぱり参議院できる子!マスクじゃなくて、普通におもしろかった!

参議院の文教科学委員会で、今年の文科省の施策全般についての質疑が行われていたのは、3月10日と5月21日。
こちらも全部見るのは大変なので、5月を中心に見ていきます。


参議院の文教科学委員長は吉川ゆうみさん

委員長の吉川さん、環境や農業が専門でそこからの金融・経済についても学んでいたようです。そして国会議員にという声がかかり、子どものことも取り組みたいと活動されてきて、文教科学委員長に就任しているようです。

委員会だけ見ていると、委員長は進行をしているだけの人なのでの活躍がわかりにくいのが残念ですねー。 

最初の質問者は赤池誠章さん

のっけからごめんなさい。赤池さんの質問聞いてません。
だって、冒頭に「チャイナ武漢発の新型コロナウイルス感染症」と言うんだもん。国会の委員会でわざわざそれを言って、議事録に残す意味…。
受け入れがたいものがあり、どんな方なんだろうと、お得意のグーグル検索をかけてみたところ、「前川喜平さんが中学校の授業で講演した件で文科省に圧力をかけた」とか、「ちびまるこちゃんの映画のキャッチフレーズで文科省に猛省を求めた」とか、そんな話が出てきて、なおさら聞くのが怖くなってしまった。議事録は斜め見したけど。

元文教科学委員長で、この委員会の理事です。なので、これまでの実績は、あるのかもしれません。

質疑が楽しそう!国会が楽しそうな伊藤孝恵さん

テンション落ちたところからの落差がそう感じさせたのか?いや、そんなの関係ない!!
もうね。この方は素晴らしい!!素晴らしい方に出会いました!!

冒頭、前回(3月)の委員会での質問について、大臣が対応してくださったことへの感謝から始まります。何かというと、「2022年の成人年齢引き下げに伴って、学費等の支払い責任が、18歳になると本人に生じる可能性があるというようなことについて、高校入学時に説明しておく必要があるという話だが、そこの予算は確保してるのか」という質問。そこについて、大臣からの後押しもあって、かなり具体的な通知が文科省からすぐに出されたとのこと。

こういうことですよね。委員会審議って。予算案や法律案の可否を問うだけじゃない。一緒により良い状況を作っていく。そして、対応されたことには感謝をする。
質問に入る前の段階ですが、惚れました。素敵!!

そして、続いての質問が、子どもの意見表明権に触れながらの、子供向け記者会見をやらないか?という大臣への提案。答弁書を読むだけじゃない、大臣の言葉で子どもに伝えることの大切さ。
そう!!まさにそれーーー!!!子どもたちに向けて、直接のメッセージを出してほしい!!!あぁ、実現はせずとも、大臣に提案してくれていた議員さんがいたのね…と救われる思いがありました。

次の質問は、就学援助対象者への昼食費支援について。給食代として用意していた予算で、昼食代を給付できないかと。すでに実施している自治体もあるし、取り入れてもらえるように働きかけているけれど、国からも具体的な指示を出してほしい、と。
これ、各自治体で実施できるといいですね。

あとは、生活困窮世帯へ通信費という費目での支援の話と、外の体育ではマスク着用はしなくていいという話の確認でした。
どれもわかりやすい上に、大臣とコミュニケーション取って、よりよい状況にしよう、わかりやすく伝えようという姿勢が嬉しい
そう。伊藤さんの質問見てると、なんだか嬉しくなります!

推せる!!推せます!!
推し議員発見の瞬間です!!

教師感あふれる、元教師の水岡俊一さん

水岡さん。質疑が本当に丁寧。さすが元教師。授業を受けてるかのような、めっちゃ聞き取りやすい話し方です。

冒頭は、日本語学校に通う留学生の支援は、成績上位3割を対象とするという話についての質問。これについては、文科省側も、学ぶ意欲のある学生を支援するための制度だが、すべてにおいてそうしろという話でなく、学校ごとに総合的に判断して欲しいというのが前提である、という苦しい回答でした。

さらに、臨時休業中の学習指導方法についての詳細のアンケート結果について開示。

臨時休業中の家庭学習の部分につきまして、
教科書や紙の教材を活用した家庭学習、これは当然ですが100%
それから、テレビ放送を活用した家庭学習が24%
教育委員会が作成をした授業動画を活用した家庭学習が10%
デジタル教科書、デジタル教材を活用した家庭学習が29%
同時双方向型のオンライン指導を通じた家庭学習が5%

ですよねーー。GIGAスクール前倒して全力でって言ってるけど、実際はこんなもんですよねーー。

水岡さん、3月の委員会では貧困家庭のオンライン格差についてと、修学旅行のキャンセル費用についても筆問されていました。具体的な状況がすごくイメージできる質問で、さすが教育の現場にいらっしゃった方という感じです。

9月入学について語る大臣

水岡さんは、さらに9月入学についても質問されていました。
学校そっちのけ、現場そっちのけ、文科省そっちのけの議論がどんどんと出てきてるんじゃないか。そして、もし、本当にやるとするなら、しっかりとした研究、議論が必要なんじゃないかという指摘。

これに対する萩生田大臣の返答は、わりと人間らしいというか、スッと入ってきやすい言葉で、大臣の答弁には時々こういうのがあるので、委員会中継を見てると単に「身の丈失言の大臣」とは思えなくなってきたりします。

「この状況の中で何か月間も学びの機会を奪われた子供たちが、残された時間の中で本当にしっかりとした保障ができるのかという検証を文科省としては責任持ってやらなきゃならないと思います。
確かに、夏休みを削ったり土曜日に授業を行うことによって、もしかしたら授業時間の積み上げというのはできるのかもしれません。しかし、例えば土曜日には、自分が志を持って学んでいる学び事ですとかサッカースクールですとか野球ですとか、そういうことで自分が一生懸命取り組んでいることも奪われることになるわけです・・・子供たちの三月までの卒業時期までに、本当に学びの保障が小学校六年生も中学三年生も高校三年生もできるのかどうか、それが受験に対応できるようなしっかりとした教育内容を提供できるのかどうか。修学旅行や体育祭などのような行事は精選されてどんどんなくなっていくことによって本当にいいんだろうか。・・・あくまでこの今いる子供たちの学びの保障をどうできるかであって、・・・慎重にしっかり対応していかなきゃならないと思っておりますので、そこは軽々な対応ではなくて、深く考えを巡らせて頑張ってまいりたいと思います。

結局、9月入学の話はなくなって、今はその分受験をどう柔軟にするのかといった議論がされています。がんばってほしい限りです。

ICT導入についての答弁を引き出す高瀬弘美さん

オンライン学習の環境を整えようにも、そもそもモバイルルーターが品薄で手に入らないという状態。それをどうするのか?さらには、Wi-fiが整備されていない学童を居場所として家庭学習をやっているような子は、ネットがなくてできないということにならないか?という質問。

それに対する萩生田大臣の答弁。
「今回のコロナを経験して、日本のいろんな弱点というのが見えてきたと思うんです。本当は先進国だと思っていたのに、先ほど赤池先生がユネスコの大臣会合のことに触れてもらったんですけれども、十一か国でオンライン授業ができていないの、うちだけだったんですね。残りの十か国は全て、もう全て家庭と学校がオンラインでつながってやっているというショックな経験をしました。もう世界から大きく遅れております。
したがって、今文科省としては、GIGAスクール構想で一人一台端末頑張っています。これも、当初の想定とは違って、持ち帰りもできるようにしたいし、持ち帰ったときに家庭でWiFi環境がなければルーターの貸出しもしようということを考えています。」

3月末の時点で、ほとんどの国はオンライン授業ができていた、と。全て家庭と学校がオンラインでつながっていた、と。それにショックを受けたと。
先進国だと思っていた、と。

ちょっと何言ってるのかわかりません。このことを、どれだけの保護者が訴えてきたのか。経産省だって危機感をあらわにしていたというのに。
先進国だなんてもはや思ってない。大きく遅れてるということにも、気付いている人はとっくに気が付いてた。

そのことに、文科省のトップに立つであろう大臣が、3月末まで気が付いてなかったなんて。
これは、がっかりです。がっかりすぎます、大臣。

性教育のあり方に切り込む、梅村みずほさん

元アナウンサーの梅村さん。話し方がとても丁寧です。

梅村さんの質問の後半は、コロナ禍で中高生からの妊娠相談が増加しているという件を受けて、日本の性的同意年齢が13歳であるということへの疑問の投げかけから始まりました。

明治時代から変わらない13歳という規定。世界各国では、性的同意年齢を引き上げようという動きが広がっていて、13歳という低い年齢で設定されているのは、先進国の中では日本のみという状況。
ちゃんと知識を渡したうえでの13歳なのかどうなのか。文科省としては、性教育をどう進めていくつもりなのか?という質問でした。

オンラインコンテンツが増え、そこへのアクセスが身近になっている中、正しいコンテンツを作るべきじゃないのか。そして、しっかりと学習指導要領に入れていく必要があるんじゃないのか。という質問は、とても納得感がありました。

吉良よし子さんも、性教育について質問します

続いての吉良さんも、性教育について。
コロナ禍で家に居場所がない子が、居場所と引き換えに性行為を要求されている。この問題にどう取り組んでいくのか。

梅村さんへの回答は、「引き続きできる限りがんばります」みたいなもどかしい回答だったんですが、さすがに二人続けての同内容の質問には、大臣の心も少し動いたようです。

確かに情報はどんどんあふれているわけですから、間違った情報から誘導されてこういう被害に遭う子供たちがあってはならないと思いますので、いわゆる性教育の在り方といいますか、もう時代に合った対応というのをしていかないと子供たち守れないということを改めて感じたところでございます。

はぁーーーーー。
本当に、日本の性教育には、大きな革命が起きて欲しいと思います。

ICTにおけるバリアフリーを問う船後康彦さん

ALS患者で様々な支援を受けながら議員活動を行う船後さん。代読者がいたり、途中で用意していた質問以外のコメントを読むために、速記を止めて(委員会の時間を止めて)全員が待っていたり、そういうところを見る中で、船後さんが活動できるように体制を整えてきた参議院側の努力も感じられます。

オンライン授業の自治体間格差について、現状の課題は何でどのように解決していくのかという質問。

大臣の回答として、1つめの課題としては、これまでもそれなりに予算は積んできたがICT環境整備に使われていないことが多いということ。

GIGAスクール構想は去年から始まったばっかりなんですが、学校のICT環境整備というのは、地方財政措置も含めて二十七年間こつこつと予算を積んでやってまいりました。・・・お金に名前が書いてあるわけじゃないんですけれど、私は、やっぱり子供たちの教育現場の予算というのは教育委員会を含めて正しく使っていただきたいなという思いが、今回この事態になって改めて感じたところでございます。

2つめの課題としては、現物を提供するサプライチェーンがないということ。

本当は各自治体が、どのメーカーのどういうものを買いたいか、OSは何にしたいかと考えていただければいいんですけど、なかなかそういうノウハウがないので、共同である程度買うから安くしてくれということとちゃんと作ってくれということを文科省の責任で今お願いさせていただいて、できるだけ早くこの端末を現場にお配りができるように、今年度中、努力をしてまいりたいなと思っています。

3つめの課題は、これらをコーディネートする専門家が少ないということ。

メーカーのOBさんなんかにも紹介していただいて、それぞれ、何といいますか、ITの一番最初の学年といいますか、ちょうど定年を迎えた皆さんがまさにこのパソコン世代の第一期生になるんだそうでございますので、そういう人たちにも是非現場に入っていただいて、様々な応援をしていただくICT活用教育アドバイザーなどになっていただいて自治体のサポートをしていただきたい。

なぜ…定年された方々。。。もっと現役世代のこれからのICT活用のあり方に長けている方がいらっしゃると思うんですけどねぇ。。。
ただ、若く活躍されている方も、ICT活用教育アドバイザーになられているようなので、こういった方々の活躍でICT導入が進んでいくといいですよね。
なんなら、地域の保護者の方で専門にしている方がいらっしゃれば、協力をお願いするなんていうのもありだと思います。おやじの会で、学校のパソコンの設定をして回ったなんて話もちょいちょい聞こえてきます。

さらに船後さんは、障害のある学生のオンライン学習環境整備における配慮の在り方についても質問されていました。感覚によって聞き取りが難しかったりするところへの配慮の予算もぜひ確保して欲しいとのことでした。

やっぱり大分落ち着いた雰囲気の参議院!

というわけで、参議院文教委員会を見てきました!

衆議院の文部科学委員会より人は少ないけれど、年齢の近い議員さんも多いからなのか、すごく実感値の高い質問が多くて、本当におもしろかったです。
衆議院と参議院の二院制に、日本の国会制度は誇りをもっている感じですが、これだけ雰囲気が違うと、両方必要だというのも改めて実感しました。

決定!伊藤たかえさんが目下の推し議員です!

そして、何より個人的には、伊藤たかえさんの国会を楽しんでるかのようなスタンスに、惚れ惚れいたしました!
その後、いろいろと調べていくと、超党派のママパパ議員連盟を立ち上げて事務局長を担っていたりするんです。この議員連盟は、地方議会とも連携しながら、様々な取り組みを進めています。

・児童虐待防止対策に関する申し入れ
・乳児用液体ミルク解禁に向けた課題整理
・フリーランスや女性経営者など育休産休が保障されていない女性を取り巻く課題整理
・日本の義務教育の課題研究(海外の事例研究)
・ニュージーランド首相の産休と子育て支援政策についての勉強会
・IPU(列国議会同盟)「ジェンダーに配慮した議会のための行動計画」と日本の議会とのギャップについての勉強会
・国会内または国会周辺に保育の場の設置を求める申し入れ
・政府公用車の「子連れ乗車ルール」に関する意見交換
・女性議員の服装規定に関する意見交換

また、Facebookをフォローさせてもらったら、5歳の娘さんが「ママがいなくなったらいいのに」「違うママだったらいいのに」とSOSを出したのを受け、その翌日は娘さんを連れて議員活動をされていたり。
子育てに全力で向き合うと、政治にぶつかるというのは、本当に実感として強くありますが、そこを地でいっている素敵な方だなぁと思います。

しかも!国会議員のマスクコーデをまとめて記事にされていました!
推し議員と同じ行動をしていたなんて!やばい!!興奮が止まりません!!


質問の内容が共感できるとか、わかりやすいとか、伊藤さんが素敵だなと思うポイントはたくさんあるんですが、やっぱり一番いいなと思うのは、その楽しそうな様子です。楽しいことをしている人が出すパワーって、本当にすごいなと思うんです。

私のこんなちっぽけなnoteでも、楽しさとプレッシャーに挟まれそうになる時もあります。でも、やっぱり楽しんでやっていく!伊藤さんの質疑に触れ、そこに軸足を戻すことができました。

うん。やっぱり国会議員はアイドルだった!
これからも、たくさん元気をもらいながら、応援していきたいと思います!

というわけで、改めて。

みなさんの、推し議員は誰ですか??

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