やっぱり衆議院はパリピっぽかった!(国会観覧レポ3部作・その2)
文科委員会を見てみたよ!というのをまとめていたら、めっちゃ長くなっちゃったので、もうこれは!と3部作にしました。
◆第1部:委員会傍聴のアレコレ
◆第2部:やっぱりパリピっぽかった、衆議院の文部科学委員会!
◆第3部:参議院の文教科学委員会で、ついに推しを発見☆
今回は、その2【衆議院の文部科学委員会】についてのレポートです。
衆議院の文部科学委員会で、今年の文科省の施策全般についての質疑が行われていたのは、3月6日と5月15日。
両方見るのは大変だし、個人的に議員さんのマスクが気になるので、今回は5月を中心に見ていきます。
まず、文部科学委員長はこの方!橘さん!
委員長の橘さん、マスクは普通のマスクですねー。
橘さんの特徴は、質疑をする委員さんの名前を呼ぶときに、必ず2回呼ぶことです。しかも、必ずしっかりと顔を確認する。
調べてみたところ、富山の高岡市の市長に43歳で就任。その後すぐに国会議員になってからは、予算委員会の理事や総務委員会の理事などをやっていて、文部科学委員会との関わりはいまいちよくわかりませんでした。経験として務めてるのかな。。
とりあえず、この2回呼ぶところはとっても好印象でした!
最初の質問者は、元文科大臣の柴山昌彦さん。
出ました!気になるキャラクターマスク!
このマスクに描かれているキャラ、柴山さんの選挙区所沢のトコろんというキャラクターだそうです。ご本人がツイッターでご紹介してました。
そっちが気になっちゃって、質問があまり入ってきませんが、最初の質問は、「困窮学生の支援をどうするのか」という話。その後も大学教育を中心とした質疑でした。
質問に答える伯井高等教育局長。
出た!ウレタンマスク!!
ウレタンマスク、実は通気性がよくて、これからの季節には意外といいみたいです。へぇ~~!(トリビア!)
伯井さんは、文科省の官僚さんで、高等教育、つまり大学教育に関する部門のトップです。奨学金制度の充実の取り組みについて答弁されていました。
授業料減免について答える萩生田大臣。
あ、大臣は普通のマスクでした。
身の丈発言で注目を集めた萩生田大臣ですが、答弁を見ていると、そんなに雰囲気は悪くない。あとで別の議員さんに言われてましたが、答弁書を読んだ後に、自分の言葉でもしっかりと答弁する。「あぁ、この人はあまりわかってないんだなー」というところも多くて、ツッコミどころも多いのだけど、こういったタイプの大臣との質疑は、わりと楽しいんじゃないかなーとも思います。
授業料減免については、まずは各大学でしっかり学生の面倒をみていただいて、その上で大学を文科省が支援していくという方針のようです。
秋入学の話題に回答した浅田総合教育政策局長。
浅田さんも普通のマスクです。が、眼鏡がマスクにかかってて、妙にかわいい!全体的にとても素敵な雰囲気です。萌えます!
9月入学は各方面と調整していかないといけない、慎重な案件だと答えていらっしゃいました。
他にも、柴山さんの質問では、文科省の参考人と呼ばれる方々が次々と出てきて回答されていました。さすが元文科大臣。いろんな視点からの質問を出しているということのようです。
続いての質問者、イケオジ風、牧義夫さん。
わかります?このイケオジ風な雰囲気。
調べていくと、Twitterが炎上したこともあるようで、なかなかに挑戦的な発言も多いようですが、なんとなくこのイケオジな雰囲気からは納得です。あ、マスクは普通でしたが。
コロナ禍で予算委員会に時間が取られて、なかなか文部科学委員会が開かれず、聞きたくても聞けなかったのでと、教科書検定についての質問。あきらかに政治的に偏った表現があると思われる教科書が検定を通った理由を質問されていました。
答えるのは、文部科学省大臣官房総括審議官の串田さん。
文部科学省大臣官房総括審議官という役職が一体どんな役職なのか、調べてもさっぱりわからなかったんですが、大臣とかではなく文部科学省の官僚さんです。
この方は、青いマスク。青いマスクだと、サージカルマスクって感じですね。
教科書については、初等中等教育局の中に教科書の調査官がいて、その調査官が意見があれば、その意見について審議が行われる。なので、審議が行われなかったということは、問題だという意見も上がらなかったということのようです。
教科書検定の問題も、また興味深い話ですね。
委員長代理で馳さんが質問者を呼びます。
まさかの!フェイスシールドきたー!!!
しかも、顎で支えるタイプのフェイスシールド!こんなのあるんですね!!
この商品が気になります。気になりすぎます!!
ちなみに、この委員長代理で登場した馳さん、元文部科学大臣で、現在は文部科学委員会の理事の一人です。4年前の教育機会確保法の成立に向けて、中心的に動いていた方なので、その件を追ってた方はよくご存知かと。(しかも議員になる前はプロレスラーだったとか!知らなかった!)
この教育機会確保法がその後どうなっているかも、気になる話です。
※顎で支えるタイプのフェイスシールド、「サリバガード」という商品のようです。へぇ~~~!!!
次は、元バレリーナの浮島智子さん。
マスク、大きい!これは、マスクの大きさ選手権があったら、女帝百合子さんといい勝負です!
元バレリーナなので、お顔が小さいのかな。。。
やはり浮島さんも、経済的困窮している学生の支援について。この話題、この委員会では多かったですね。このタイミングでは一番の話題だったということでしょう。
あとは、今後も学習指導要領を大綱的な基準として、柔軟性を持たせて対応していくために、マンパワーが必要で、そこの予算をどう考えているのか、ICTの導入をどう考えているのか、といったような質問がありました。
次の質問者は、元教師の畑野君枝さん。
マスクは普通でした。畑野さん、教育学部卒で元教師です。ということで、文科委員会は得意分野ですね。
大学生への支援で、学費の免除をするのかどうかということを何度かツッコんで質問されていて、大臣からの回答を引き出していました。
相手を責めるような質問の仕方で、見ていてちょっと胸がひりついたりもしましたが、なるほどこうやって発言を引き出すのか…とも思いました。
萩生田大臣「学校の皆さんにも目を覚ましていただいて、今目の前にある、自分たちの学校の学生さんたちが困っているんだったら、それに対応する、まず策を講じてくださいと。・・・例えば、私立大学は最もキャッシュがあるのは何月かといったら、五月から六月なんですね。・・・ですから、一年を通じて最もお金があるはずのときに何もできないというのは、ちょっと私は理解が逆にできないんです。必要があれば十一月の私学助成の前倒しもするということも、はっきり私学協の皆さんにもお伝えしています。」
コロナ禍で、大学がどれだけ厳しい状況にあるのかということは、具体的にはあまりわからないのだけど、少なくともキャッシュがあるはずなんだからなんとかなるでしょ、というのは少し乱暴なんじゃないかなーとも思ってしまいました。
大阪から現れた新人!藤田文武さん。
1年前の補欠選挙(大阪)で自民党候補者を破って当選した、新人議員の藤田さん(39歳)。文科委員会の質問に、この日初めて立ったとのこと。おぉ!デビューの瞬間を目撃してしまいました!なんだか妙にドキドキ…
こうやって、いろいろ経験していくんですねー。なるほど。。
しかも、調べてみたら同じ大学の先輩!年齢も近いので、同じキャンパス内を歩いてたかもー!こういうのって、無意味に嬉しくなりますね。
こういうのを、「内集団バイアス」と呼ぶようですが(笑)
ウイズコロナの時代として、ICTをフル活用した学習のあり方を目指していくべきではないか。という観点からの質問。
大臣が答弁書を置いて、自らの言葉で語った内容。
「世の中がテレワークを奨励しているわけですから、将来その子たちが社会人になったときにテレワークに対応できる能力というのも、せっかくですからこの機会につくっていくことも大事だと思います。・・・最終的には対面で、みんなで集まって、集団的な行動も含めたものが学校教育だということは、ちょっと一本柱としては私はしっかり残しておきたいと思うんです。だけれども、それに執着して新しいことにチャレンジをしないというのは、この機会、もったいないと思うので、いろいろな機会、やっていきたいと思います。」
さらには、特別支援学校が休校になり、放課後デイがあふれ、結局学校より狭い環境で、通常より多くの子を預かっている。なんのための休校なのか。という指摘。そして、学校が休校になることで、障害者雇用を目指す子の状況にも影響が出ているのではないだろうかという指摘。
そうなんですよね。これ。うちの子が通う学校では、支援学級の子は、学校でも預かってもらえたりしました。支援学校でも預かってもらえるところはあったみたいですが、全てがそうというわけではないみたいで。
個人的には、とてもかゆいところに手が届く感覚。具体的な策はまだ出ていないみたいなので、この質問からの展開に期待です!
聞いてるだけで勉強になる、きいたかしさん。
文部科学委員会理事の城井さん。これまで、文部科学委員会に対して、熱心に取り組んできているようです。
今回は、オンライン環境の整備、大学入試の共通テストが延期するのかどうか、しないならテスト範囲を調整することはできるのかということを質問されていました。
英語民間試験導入問題の時にも、熱心に活動されていて、9月入学についても、城井さん主導で勉強会を開催されたりいたようです。ツイッター上では、高校生が「また城井さんが私たちの気持ちを代弁してくれてる!」とつぶやいていたりもして、大人の都合ではなく学びの主体である「子ども」の視点を大事にしてくれているんだなとも感じます。
城井さんの質問は、3月の議会を斜め見していた時にも思ったのだけど、聞いてるだけでもすごく勉強になります。聞いていてわかりやすいし。
多分、相当本人も勉強されているんだろうなー。
あ、完全にマスクのことを忘れてますね。普通のマスクでした!
粗品?不良少年?中谷一馬さん。
マスクは割と普通です。
中谷さん、どんな方かなとグーグル検索かけたら、「中谷一馬 粗品」と出てくるんです。粗品?なんか賄賂的な話?と思ったら、霜降り明星の粗品さんに似てると話題になったそうです。あーー、角度によっては見えるかも。。。
中谷さん、IT格差が起こらないようにするために、オンライン環境をどのように活用していけるのか、かなり具体的な内容に踏み込んで質問されていました。「二〇三〇年までにG20で最大五・四億人のデジタル貧困、バーチャルスラムが生まれるという試算が出ている」とのこと。バーチャルスラム。新しい言葉ですが、なんとなく想像がつきます。
そして、なんでこんなに詳しいんだろう?と思ったら、ITベンチャー出身なんですね。しかも、元不良少年で、かなり厳しい家庭環境から政治家になったとのこと。改めて、政治家の方々は、背景を知るとぐっと近しい感じになりますね。
文化芸術支援を引き出す、笠浩史さん。
マスクは普通です。後半のみなさんはマスクは普通ですね。
前半のマスク多様性のインフレは、なんだったんでしょうか。。。
笠さんは、9月入学に合わせた、大学入試について。共通テストの問題を、履修範囲に合わせて、今から作り直すことはできるのか?という質問。もちろん2年前から作っているから、今から作り直すということは難しいようですが、現役生と浪人生で、浪人生だけが履修していて解けるなんていうことはないようにしていかないといけない、という指摘。
これは、本当に今年高校3年生の子たちには深刻な話ですよね。
そして、文化芸術支援の予算についても質問。基金の立ち上げが行われて、寄付が集められる予定だが、そこに国のお金が入るのかどうかという質問。
大臣としては、二次補正予算で文化芸術の支援の行うとのこと。
「改めて、ここに携わる皆さんが、今はとにかくつなぎ資金で頑張っているんだから、元気になったらもう一回舞台に立てるように、その舞台が五回が十回にふえるような、そういう応援策を、しっかり予算も含めて確保する努力を改めてお約束したいと思います。」
※その後の2次補正予算で、560億円の支援が決まりました。
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/sonota_oshirase/pdf/202006121800_01.pdf
最後に登場するのは、文科委員会理事の川内博史さん。
マスクは普通です!
普通ですが、川内さん冒頭に素晴らしいことを言いました!
「今、この下のフロアで内閣委員会が開かれていて、問題の検察庁法について採決をされるのかされないのかわかりませんけれども、大変な三密状態ですよ。・・・おっしゃっていることとやっていることに矛盾がある。」
ほんまそれーーーーー!!!!!
それに対する大臣の回答。
「積極的に三密をつくるのはおかしいと思います。」
ですよね。おっしゃる通りです。って、それだけかーい。
あとは、PCR検査について、大学病院にある検査機器をもっと活用できないのか。活用できる実数をどれだけ把握しているのか。さらに、コロナで減収している大学病院の経営はどう支えていく予定なのかといった質問でした。
マスクの多様性インフレ!
と、文部科学委員会を見てきましたが、前半はマスクの多様性がすごくて、新しい人が出てくるたびに興奮してました(笑)
ちなみに、後日見た参議院の文教科学委員会はそんなことはなく、ほとんどがいわゆる不織布の白マスク。
前に、国会を楽しもう♪を一緒にやった卓ちゃんが、「衆議院ってパリピっぽい」って言ってたんですが、なんだろう、このマスクの多様性・個性の嵐、確かにパリピっぽい!!
とは言いつつ、マスクの多様性に興奮しながら見てたら、後半完全にのめりこんでたので、国会…恐ろしい子!!となってます(笑)
この1日だけでも、たくさんの論点が挙げられています。1つ1つを丁寧に見ていくのは難しいので、気になったところだけ追っていく。気になった人だけ見ていく、みたいな感じなのかなーと、改めて思いました。
個人的には、わかりやすい質問で勉強になる「きいたかしさん」と、完全なる内集団バイアスで気になる「藤田文武さん」のお二人には、少しだけ注目してみようと思いました!
次は、参議院の文教科学委員会!
ぜひ最後までお付き合いください!