学校と学びの勉強会
これまで子育てをしてきた10年。私は、保育園や学童保育の保護者会や、小学校のPTA、地域の活動など、積極的に子どもの環境づくりに関わってきました。
最初は、子どもが育つ環境をよく知りたいという思いが強かったものの、関わっているうちに、このまちに暮らす親たちと出会い、もっとつながりたい、もっと知りたいと思うようにもなりました。
そして、いろんな方と話をすればするほど、みんな学校や子どもの学びの環境について考え迷い悩み、日々葛藤をしていることもわかってきました。
今の公立の学校教育は、授業は教科ごとに教科書を使ってやらなければいけない、同学年でクラスを編成しないといけないなど、要件が法律でがっちり決まっています。さらには、先生の授業のスタイルや宿題など、慣例的にやり方が決まっているものも多く、学校教育は高度にシステム化されていて、もはや親や先生の努力だけでは、簡単に子どもの学びの環境を変えることはできません。
その一方で、国際化・IT化も進み、働き方の改革も進み、多様性の受け入れが叫ばれ、社会が大きく変化をしている中、子どもたちの学びの環境が、今のままでいいとも思えません。
そして、そんな先が見えない状況に不安を抱えていても、子どもは日々育っていきます。
学校や子どもの学びの環境に対して、私たちは何ができるのか、向き合って考えて、日々実行していかないといけません。
そんな学校や学びの環境について、他の親たちと立ち話や交流会で話すことはあるけれど、それだけではなかなか深掘りはできません。
でも、子どもの学びの環境として、自分が何を大切にしていたいのかは、自分でちゃんとわかっていたいし、その思いを研ぎ澄ませていきたい。
そして、私が大切にしたいこと。他の人が大切にしたいこと。みんなで大切にしたいこと。それをお互いに聞き合い、今目の前にいる子どもたちの学びのためにできることは何か、みんなで考えて学び合っていきたい。
だから、「学校と学びの勉強会」を開くことにしました。
私は、自分が主宰となって、学びの場を作るのはほとんど初めてです。そして、自分でやると決めると、真面目な話って面倒くさいとか、そこまで考えてないよとか言われるんじゃないかとか、小さな不安が胸をよぎります。
でも、私が子育てしながら出会ったたくさんの方々は、ちゃんと話したいと思ってくれる。そう思えたので、今回は勇気を出して開催します。
学校の「当たり前」をやめた。
今回は、『学校の「当たり前」をやめた』という、公立中学校の校長先生の取り組みをまとめた本を参考に、一人一人が目指したい学校や学びとの関わり方を、感想を話しながら考えていきたいと思います。
(当日は、本の「はじめに」の部分をその場で読み合わせていく予定です。特に本は購入しなくても大丈夫です。)
工藤校長は、公立中学ながら、担任制の廃止、宿題の廃止、定期テストの廃止、学びノートや手帳での自己管理、企業と連携した探求型学習を実施。
教育の目標、学校の目標を明確に定めて、そこからそれに合う手段を考えて実行されています。
今の、これからの子どもたちに必要な力は何か。そのためにできることは何か。それを考え、積み上げていく。
「本当に子どもたちに必要なことは何か?学校の役割は何か?」と、ただひたすら問いかけ向き合い続ける工藤校長の姿は、単に学校の仕組みの話だけではなくて、生徒や保護者にも、学校との向き合い方を問いかけています。
私も、この本を読んでから、子どもを育てる中で私が大切にしたいことは何で、その上で学校とどう関わっていくのかという、新しい視点で考えるようになりました。
そんな新しい学校現場の取り組みを知り、学校と学びについて、もっと考えてみたい。
そして、自分の子どもに、これからの子どもたちに、今何ができるのか。
みんなで一緒に考えて、学んでいきたいと思います。
学校と学びの勉強会
◆日時:2月13日(水)10時~12時
◆場所:cocobunjiプラザ5Fセミナールーム(国分寺駅北口すぐ) http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/shisetsu/shikanren/hall/1017572.html
◆参加費:500円
◆定員:10名
◆参加申込み:メール(reikosuwa@gmail.com)
もしくは、facebookイベントページの参加ボタン
https://www.facebook.com/events/597824317306755/
会場に直接いらして下さってもいいですが、事前にご連絡いただけると嬉しいです。
◆当日の流れ(予定)
・『学校の「当たり前」をやめた。』のはじめに部分を読む
・参加者同士で感想を共有
・学びと学校についてフリートーク
・学校や学びと目指したい関わり方を考える〔個人ワーク〕
*工藤校長のインタビューがこちらで日々更新中。とても面白いです。