見出し画像

鬼滅の刃最終回〜(涙)

近所の本屋が連日盛況で、お客さんは、2冊以上抱えてレジまで長蛇の列。

自粛で娯楽が限られているからだろうか。

私も、マンガ「鬼滅の刃」にはまって買いにいきます。

最終回までの一か月はなんとジャンプを毎週買ってしまった。

大正時代を舞台に、人食い鬼を退治するために活躍する「鬼滅隊」の話。

私が好きな点は、主人公、炭次郎を導いてくれる、先輩や大人が

たくさんいるところ。

もう一つは登場人物の名前がよい。現代では見かけない名前で、素敵です。

特に好きなのは「産屋敷」とか、「我妻善逸」とか。何となくですけど。

そして

最終回がとてもよかった!ということを言いたいです。

以下ネタバレ含みます

鬼との死闘を繰り広げ何人もの仲間を失いやっと勝利した鬼滅隊。

最終回はそれから100年くらい後の、平和な現代です。

登場人物たちの子孫や、鬼との戦いで亡くなった登場人物が生まれ変って

幸せな日常を送っている姿を描いてくれた。

泣かせる・・・この漫画の好きなところもう一つ、泣かせるところ!

鬼にも鬼にならざるを得ない、わけがある。その悲しい過去の話とか

死んでいく人たちの人生を振り返るシーンではジーンときます。

ボス鬼のとの死闘が厳しかったので最終回のこの平和な終わり方は・・泣かせる・・

主人公たちの子孫が、こういいます。

「輪廻転生って信じるか。俺は信じるよ。

絶対みんな転生して幸せに生きてるんだ。

平和のために鬼と戦って

命を落とした人たちは」

祈りのようなこのセリフ。そして、鬼滅隊の子孫や生まれかわった

登場人物達の平和な日常を生きる描写がカーテンコールのように続きます。

いつまでも見ていたいけど、鬼滅隊の古ぼけた集合写真と

炭次郎のトレードマークの耳飾りが今でも残されている絵で終わります。

ああ・・いい終わり方だなあとしばし余韻をたのしんで

ふと思い出す漫画家が、唐突ですが「木原敏江」。

80年代に少女漫画「摩利と新吾」とか「夢の碑」とか名作を残しています。(もっとあるけど!)

この人の物語の終わらせ方もすごく余韻があって好きでした。

戦いがすべて終わって

「そういう時代でありましたよ」という言葉が入り

全体をふりかえるモノローグやナレーション、桜などの散る絵、

記憶のかなたにそっと物語をおいて終わらせる感じ。

そして命は連綿と続いていくと感じさせる。

そのかんじが似ていると思ったのでした。 

ああ、そういえば鬼滅の刃の作者は女性だったなあとも思いました。

生命が続いていくという感覚。それが私が安心できる、いい終わり方と思った、共通の理由です。

鬼滅の刃、最終回のサブタイトル「幾星霜を煌めく命」。も、いいですね~

とか言っていたら木原敏江の描きおろし新刊「王朝モザイク」が出ていて

鬼滅の刃と一緒に買ってしまったのでした。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?