【おすすめの好きな本】その悩み、インフルエンサーに聞いて解決するの?自分の意見を持って人生を楽しく生きよう!
正解のない問題に対して周りに意見を求めていることがないか?
転職や育児、結婚など人生の転機について、ついついSNSを開いてインフルエンサーに答えを求めることはありませんか?
例えば今の恋人と本当に結婚していいのか、今の仕事は嫌だけどこの会社を辞めていいのか……など、人生の大事な局面を迎えるとき、ついつい人気のインフルエンサーの発信を見て、〇〇さんがこう言っているから、私もそうしよう!と考えたことがある方もいるかもしれません。
実はインフルエンサーの意見を聞いたところで、あなたの問題は解決しません。
なぜなら自分の身に起こった問題に対して正解を出せるのは自分の意見だけだからです。
今回は自分の意見を持つことの重要性について、改めて考えるきっかけになった『自分の意見で生きていこう――「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ』(ちきりん著)をご紹介したいと思います。
自分の意見を持って人生を楽しく生きていきたい!と前向きになれる本なので、ぜひSHEメイトさんにも読んでいただきたいです。
人生で直面する問題の多くは『正解のない問題』
なぜ私たちはインフルエンサーや立場の強い人の意見を聞きたがるのでしょうか。それは仕事や結婚、子育てなど人生で直面する問題に対して、まるで一つの正解があるかのように錯覚しているからです。
私の場合、出産・子育て・夫の海外転勤と人生の転機が訪れたとき、自分の意見を持たずにSNSを見てインフルエンサーの意見を検索していつも正解を求めていました。
「○○さんはこういう意見だから、〇〇しなきゃ、△△さんの意見だと△△はやってはダメだ」と常に人の意見に振り回されていました。結果、人の意見を聞いただけなので、自分で何も決めることができずに常にモヤモヤしていました。
本書によると私たちの人生に降りかかる問題の大半は、1 + 1=2のように正しい答えがある問題ではなく、『正解のない問題』です。仕事・結婚・育児など女性が直面する多くの問題に対して答えを出せるのは自分の意見だけなのです。
本書の価値は、「世の中には正解のない問題が溢れている!」と当たり前だけど忘れがちなことを教えてくれたことにあります。だから正解がある問題はネットで調べればいいし、ない問題は自分の意見を考えようということを伝えています。
例えば不妊治療を受けるか迷ったときに、どれくらい費用がかかるのか、過去のデータで妊娠率がどれくらいかというのは、正解がある問題です。すぐ病院に行って聞けばいいのです。
ただし、いろいろなリスクを加味して最終的に不妊治療を受けるかどうかは正解のない問題です。不妊治療について沢山の意見がネットに溢れていますが、最終的に決めるのは自分の判断です。そしてどちらを選んだとしても良い・悪いということはないのです。なぜなら、必ずしも子供を持つことは幸せなことではないし、自分の体やライフスタイルについて決めるのは自分自身だからです。
このように、正解のある問題・ない問題の2種類があることを理解しないと、情報に溢れた現代では私のように人生の選択までも他人に預けてしまいます。
インフルエンサーの意見に惑わされるのはもうやめて、正解のない問題に対して自分の意見を考えることに集中しましょう。
自分の意見を持つためには練習も必要
しかし自分の意見を持つことについて恐怖を感じる方もいるでしょう。自分の意見を持てば、責任が出てくるからです。例えば、自分の意見に対して周りから反対意見が出てきたりSNSに投稿すれば炎上のリスクもあります。
そういった恐怖心を払拭するために、本書には身近な社会問題を使った練習法も書かれています。
例えば、「同性婚について賛成か、反対か」という社会問題。これは正解のない問題です。
この問題について自分の意見を持つためには、根拠となるデータ(この場合、日本に同性婚を望んでる人はどれくらいいるのかなど)を集め、反対意見を自ら考え想定問答を繰り返します。
本書に書かれている練習法を実践しましたが、ステップ分けされており一人でできるものなので、繰り返し練習することで自分の意見を持つことに自信がついてきます。
そして何よりも大切なことは、自信が持てるまで考え尽くすことです。反対意見がきたり、立場の強い人から別の意見を言われると急に自信がなくなるからです。
私も夫の海外転勤についていくか迷ったときに考えに考え、移住することを決めました。自分の中で熟考したことだったので周りに何を言われてもあまり気になりませんでした。
確固たる自分の意見を持つと周囲の声に対して「そんな意見もあるのだな」くらいに捉えられるので、これだ!と思えるまで練習することも必要です。
価値観多様化時代に必要なのは自分の意見
最近「生きづらさ」というワードをよく耳にするようになりましたが、自分の意見を持つことの最大のメリットは自分の心地よい生き方を選べるようになるということです。
SHEメイトさんの中には、正社員として働くべき、○歳までに結婚して子供を産むべき、妻は子育てを一生懸命しなくてはいけないといった、バイアスに苦しめられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった生きづらさの背景には「正社員として働き、家庭をもち、子育てをすることが正しい人生だ」というような学校で教えられた価値観があるとされています。
その呪縛により、まるで人生のさまざまな問題に対して正解があるかのような錯覚に陥るのです。
著者のちきりんさんは
と投げかけています。大多数の人が正解だと思っている生き方を選べないのは大して問題ではないと考えることができます。もし自分が考えつくして、自信を持ってこれだ!と思える生き方を選べたら「生きづらさ」を感じることなく、軽やかに過ごせると思うのです。
人生で迷っていることがあれば、一度この本を開いて自分が大事にしていることは何なのか?と問い直してみることをおすすめします。情報化社会、価値観多様化社会の中で自分らしく生きるというのは、自分の意見で生きていくことだからです。次のステップに進むために背中を押してもらえる本になると思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?