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【イベントレポート】HOKKAIDO PHOTO FESTA ポートフォリオレビューに参加してきた

土曜の夜にこんばんは。チェキオ a.k.a. 梶礼哉です。今日のおやつはおしるこでした。

さて、北海道フォトフェスタというイベントの中で開催された、『ポートフォリオレビュー』なるものに初参加してきました。

どういうものかというと、
①自分の作品をまとめて持っていく
②フィードバックをもらう
③成長する
④ハピネス!

ってなるものです。

※「ポートフォリオレビュー」というものについて、詳しくはPhatPhotoさんがまとめてくれているので、こちらをご覧ください
https://phat-ext.com/up-date/11805

SNSに写真あげると「いいね!」たくさんついて嬉しいんですけど、真剣なフィードバックをくれる人ってあんまりいません。ポートフォリオレビュー、写真が上手くなるためには、避けて通れぬ道です。

とか言いつつ、これだけしっかり準備して(この4年で撮った写真をまとめる作業を、3ヶ月ほど前からやっていました)、お金を払って(参加費四千円。。)プロの方に直接言葉をもらうという経験は初でした。
すごくいい経験になり、これからどう進んで行くかのヒントを得たので、noteでシェアさせていただこうと思います。「ポートフォリオレビュー」というものに参加する写真家が増えれば、コレ幸い。

そもそもどんな写真を持っていたのか?

『覆水盆に返す』というタイトルで、札幌・小樽を中心に北海道の街を撮りました。江別・室蘭も一部。なんてことのない、でも美しかったり印象的な瞬間は二度と訪れない、だから残しておきたい。そんな想いで撮っています。A4の台紙に8枚配置したものを、10枚持って行きました。


1人目のレビュアー、山縣勉さん

写真家。新作の「Surveillance(観察)」が、6/26からギリシャアテネ(!)のVoidで展示中だそうです。(もはや天文学的な感じがしてよくわからない)

▼いただいたお言葉

・とことんクールなものを追い求めて撮って行くか、身内の人を撮ることで出るウエットな感じを入れて行くのか、どちらかに寄った方がいい。ただ、梶くんには身内の人や自分の部屋だったりを入れて行く方が合っていると思う。何か、鋼のような芯が必要。

・ステイトメントは、最悪後付けでもいい。ただ、撮った後に一つのテーマでまとめられることが大事。

・雪、冬、自然を外した時の「北海道らしい写真」ってなんなんだろうね。それができたら良い写真になるよね。

・センスは抜群に良い。何を伝えたいのか、そぎ落としてもっとシンプルに。

・80枚の中でもキービジュアルになる写真は、大伸ばしにしたものが見たい。

・個展をどんどんやった方がいい。その中で写真の配置をすることで、客観的に自分の作品を見られるようになる。

2人目のレビュアー、タカザワケンジさん

写真評論家。著書『挑発する写真史』がすごいらしい、読みます。

東京でワークショップも開催されているそう。
来年から都民なので参加させていただきます。

▼いただいたお言葉

・写真のグラフィカルな面白さもあるし、撮る動機もわかる。でも、それに見る人が付き合わないといけない理由や見る意味はない。

・写真としては成立しているけど、作品としては怪しい。作品として発表する以上、過去のスタイルと違うことや、新しい方法論が必要。もしくは、これから30年同じ作風で撮り続けて物量で黙らせるか。でも、人に認められないのに続けて行くのは難しい。みんなやめてしまう。

・梶さんが写真で残さないといけないものってなんなんだろうね。

・好きな写真家は?(梶「ソールライターが好きです」)あー、そうなんだ。どれがソールライターっぽいかな?でもどっちかというと森山さん(=森山大道)っぽいかな。でもあの人なんでも撮るしなあ、似ちゃうよね。

・上手いんだけど、上手いっていうことは過去の写真と似てるってことなんだよね。写真の教養があると似ちゃう。そこを、どう超えて行くか。たくさん写真を見て、自分で撮って、また見る必要がある。だから『挑発する写真史』は読んでみてね。

・基本的な写真の練習だけど、場所を限定して撮る訓練をした方がいい。自分が撮りやすい場所を選ぶんじゃなくて、生理的に一瞬受け付けないようなところも撮り続ける。そしたら上手いだけのものではない何かが出てくる。
・そもそもモノクロにするのは似てしまいがち。カラーの方が色情報があるぶん難しい。

3人目のレビュアー(※非公式)、中藤毅彦さん

写真家。環状通東駅近くの茶廊法邑にて、展示を開催中。アサヒカメラの読者投稿コーナーで、モノクロフォトの審査をされているそう。会場で他の参加者と談笑されているところに「すみません!」とお声かけし、見ていただきました。

▼いただいたお言葉

・余白のフォーマットに工夫の余地がある。自分で決めたルールに縛られる必要はない

・ステイトメントに書いてあることは、「写真ってそういうものだよね」ということ。この作品の説明をしなければステイトメントの意味はない。でも、そもそも写真があってのステイトメントだから、そこにこだわりすぎるのもどうかと思う。

まとめ

お三方それぞれから、普通に朝起きてご飯食べてツイッターに写真あげてるだけでは得られない効果的なアドバイスをいただきました。

一番やらないといけないのは、

・「何を撮りたいのか」を定める(=言語化する)
・個展を開いてみて、客観的に作品を見る
・他の人の写真を徹底的に見る

ところかもしれません。自信になった面もありつつ、まだまだ先は長いなと思ういい機会になりました。

運営の皆さん、レビュアーの皆さん、ありがとうございました!
ちなみに明日の最終審査会はオープンで行われるようですので、
ご都合のつく北海道の写真好きの皆様はぜひ!

場所:コンチネンタルギャラリー
時間:10時〜
▼HOKKAIDO PHOTO FESTA公式サイト
http://hokkaidophotofesta.com/

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Reiya Kaji | 梶 礼哉
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