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ケルト文化が好きだーーーっ!!ーケープ•ブレトン島編

私が愛してやまないもののひとつにケルト文化がある。

ケルトとは?

ケルト人の文化をケルト文化と言うんだけど(当たり前だけど)、詳細についてはこちらのハーミルさんの記事を参考にどうぞ。

男性がキルトというチェックのスカートをはいたり、バグパイプやケルト音楽ではフィドルと呼ばれるバイオリン、スクエアダンス(ほら、体育祭のときに男子と爪先だけタッチして踊ってたフォークダンス、あれっす。)、ケイリーと呼ばれる生のケルト音楽演奏に合わせてみんなでスクエアダンスを踊るパーティー、人の家のキッチンで飲んだり演奏しながら踊るキッチンダンス、パブでの演奏•••。

ケルト文化ってどんなものか、なんとなく想像できてきたかな?

私がケルト文化にはまった経緯

私が大学生のときにMTVにはまって洋楽をいろいろ聴くようになったんだけど、そこで「The Corrs」を知って、その哀愁のあるメロディーにすごく惹かれてアルバムをよく聴くようになった。

これはCorrsオリジナルの曲というわけではなく、伝統的なケルト音楽のひとつらしい。葉加世太郎も弾いてた気がしたんだけど、ネットでは探しきれなかった。

そして4回生を休学してオーストラリアへワーホリに行ったとき、最初の1ヶ月だけホームステイをしたんだけど、そこのテレビで「リバーダンス」のCMを目にした。

ほんの数回、数10秒見ただけなのに何故だか鮮明に覚えていて、日本に帰って大学を卒業したあと実家に戻って社会人になったころ、どこからか「リバーダンス」が日本でも見れるという情報を手にし、母親を誘って一緒に見に行った。母も気に入って2回目も一緒に見に行った。

アイルランドの伝統的な直立姿勢のダンスからフラメンコ、アメリカのタップダンスチームとアイリッシュダンスの対決はコメディタッチの見所で、観客もダンサーもみんなで大笑い。それから北欧やロシアのダンスなど、世界中のダンスを堪能することができる。

ダンスだけでなく、音楽もとても楽しい躍動感のあるものから、しっとりと哀愁を帯びた何とも言えないキューンとくる曲までいろいろ楽しめる。アイリッシュダンスvsタップダンスの時もフィドルvsサックスで対決もしちゃう。(笑)

3回目の「リバーダンス」はコロナの直前に、わたしの大親友である旦那の叔母と見に出掛けた。前回見てから15年以上経つが、曲や構成も前見たときとなんとなく同じで、あぁ、これこれ! って感じですごく懐かしかった。

日本で見に行ってた頃は、私が将来カナダに渡って、私が勝手に「カナダの母」と思い込んでいるカナダ人の叔母と一緒に「リバーダンス」を見に来るなんて思ってもいなかったな。

カナダでどっぷりケルト文化に浸った日々

カナダの東の端にある、ノバスコシア州のケープ•ブレトン島にはケルト系の移民が多く、住民の多くがケルト文化を大切にしながら暮らしている。(一度廃れそうになったのを頑張って守っているらしい。ケルト文化を学べる大学もある。)

私はワーホリに来る前にネットで私と同じくケルトの音楽が好きでフィドルを弾く日本人男性と知り合い、トロントからケープ•ブレトン島を目的地にして、一緒にレンタカーで旅に出た。

その彼を仮にタカシと呼ぶことにするが、彼もワーホリで来ており、目的はフィドルを弾きまくることと、ケルト文化に触れることらしかった。

タカシはカナダやケープ•ブレトン島に来るのは初めてではなく、すでに沢山の音楽を通じて知り合った友人がいた。

多くのワーホリの人とは違って英語学習はタカシの真の目的ではなかったから、そこまで流暢に英語が喋れる訳ではなかったが、音楽のこととなったら話が通じ合うようで、なかなかの人気者だった。

私もタカシの友人とすぐに仲良くなり、無料で泊まらせてもらったり、パーティーに呼んでもらったり、パブや誰かの家で集まって音楽セッションをやる時にも聞き役として仲間に入れてもらえた。

こういった楽しくて暖かい人々と知り合ったおかげで、私はこのケープ•ブレトン島が大好きになった。

だが、楽しい時間もあっという間に過ぎて、私はタカシの旅のプラン通りにタカシをそこに残してレンタカーをトロントで返すため、ケープ•ブレトン島を泣く泣く去ることとなった。

ケルティック•カラー!!!

私がタカシとケープ•ブレトン島を訪れたのは夏だったが、秋には素晴らしい紅葉が見られるし、盛大なケルト文化のフェスティバルが開催されると聞いた。

そのフェスティバルが「ケルティック•カラー」。開催時期にはカナダだけでなく、アメリカを初め、世界各国から人が集まる。

コンサートやダンスがケープ•ブレトン島のあらゆるところで開催され、夕方にはあちこちで演奏やダンスをしていたアーティストと観客が一堂に集まり、アーティストは他のアーティスト達とセッションし、観客は音楽を楽しんだり、皆でスクエアダンスをしたりしながらの飲めや歌えや弾けや踊れの大騒ぎが夜通し続く。

実はちょうど今もオンラインバージョンのフェスティバルが開催されており、明日で最終日となる。

来年のフェスティバルチケットやレンタカー、ホテルなどが当たるキャンペーンもやっているので、興味があるなら是非とものぞいてみて欲しい。(1口は無料で応募できて、$20ドネーションするごとにさらに1口ずつ増やすことができるそう)

一旦ケープ•ブレトンからトロントに戻った私だが、どうしてもケープ•ブレトンの皆とまた会いたくて、ケルティック•カラーにも参加したくて、語学学校で仲良くなった日本人の友達を誘って、再び今度はバスでケープブレトンへと向かった。

そしてタカシやケープ•ブレトンの友人とまた再会し、フェスティバルのコンサートや地元の人々が集まるパブでのセッション、スクエアダンスのミニレッスンなどを楽しみ、夕方は皆と一堂に会して地元の人達と飲んだり踊ったりこれまた楽しいひとときを過ごした。

明け方になって大騒ぎも終わり、私の宿泊場所へ車で送ってもらっていたら、朝もやの中から巨大なムースが現れてうちらの乗った車と並走しだした、かと思ったら反対側の窓を見るとそちらからもムースが現れて並走していて、よく見ると他にも何匹か一緒に並走しているようだった。

ムースは半端なくデカイしぶつかられたりしようものなら普通の乗用車などひとかたまりもないから最初はマジでビビったけど、その内に何だかその風景がとても神秘的で荘厳に思えてきた。いつの間にかムースたちは朝もやの中に消えて行ったけど、その風景は今もずっと頭の中に焼き付いている。

ケープブレトンで会いたい人

ケープブレトンの魅力はそこに住む人々の暖かさ•••💗

その中でも私の大好きな友人が「Wildfire Pottery」という手作りの焼き物を作って売っている、サラという女性。

ケープブレトンで有名な「カボット•トレイル」という、海を見下ろしながら絶景を楽しめる人気のドライブルート上に店を構えている。

かわいくて目立つ看板を道路脇に立て、のんびり陶器を作ったり、フィドルを弾いたり、ドラマや映画も見たりしながらお客さんを待つ。お客さんが来たら素敵な笑顔とフレンドリーな会話であっという間にみんなをトリコにしてしまう。

彼女の母親も陶芸家で、日本へ行って日本の楽焼きを学んだそう。だから彼女も楽焼きの手法でセンスの良いかわいい動物達の焼き物を作っている。

地元の人々といつもセッションを楽しんでいる彼女だけれど、なんとフィドルを弾き始めたのは30過ぎてからとのこと。いくつになっても学びたいと思えば遅すぎるということはないんだな、とずっと皆が楽しそうに演奏する姿を見てきて私も何か楽器を習いたいと思った。

彼女は元々ブリティッシュコロンビア州の出身。カナダのの西の果てにある実家から遠く離れた東の果てのケープブレトンがすごく気に入って住むようになったとか。

私が彼女に出会った次の年には彼女と同じようにケープブレトンが気に入ってトロントから移り住んでいたポールと結婚する、と聞いた。私は呼ばれた訳でもないけど、居ても立ってもいられず勝手に彼女をお祝いすることを口実にまたまたケープブレトンへ向かったのだった。

22:50からカボットトレイルの紹介があり、その後ポールという男性が登場するが、それがサラの旦那さん。彼はトロントからケープブレトンに移り住むが、生活費を稼ぐために灯台守をしながらフィドルを独学で学び、様々な曲を作ってきたとのこと。

また、彼女は私が出会ったカナディアンの中でも1、2を争うくらい英語が聞き取り安いので、もし英語に自信がなくても大丈夫! 私やタカシのおかげで日本語訛りの英語も聞き取れるし、辛抱強く理解しようとしてくれる。

もし、あなたがケープブレトンに行く機会があって、カボット•トレイルを通る時には彼女の店に立ち寄ってサラとの会話を楽しんでもらいたいな。

最後に

ケルト文化は面白いし楽しいよ、ってことと•••ケープブレトンも面白いし楽しいよ、景色も最高だよ!! 

是非「ケルティック•カラー」のサイトをチェックして、出来るならば是非行ってみて!! 

ただし、一度この楽しい体験をしてしまうとサラやポールのようにそこに住み着きたくなって、戻って来られなくなるかもしれないので、ご注意を•••! 😙

追記

ルタンれいかというのはペンネームで、サラとポール以外の登場人物も仮名にしてたんだけど、どうやらタカシ(仮名)本人がこのnote記事を読んでくれたみたいで、あっさり私が書いたことがばれたらしい😅

サラとポールが離婚しちゃった事、タカシ本人も今では2人の可愛い子供さんのパパになった(結婚する気はない、って言ってたのにね😁)ことなど写真も添えてメールをくれた💗

タカシ、この旅は私の一生で最高の旅だったよ。誘ってくれて有り難う‼️ 🥰

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