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ジョジョミュ初見感想③(キャスト編)

こんにちは、初見感想大好きなオタク・骨°と申します。

これまで2回に渡ってジョジョミュの各公演について箇条書き感想を書いてきました。

(※視聴の経緯や舞台全般の感想、私のスペックは過去回を参照くださればと思います。)

最終回となる今回は、各キャラクターとキャストについて触れます


各キャラ・キャストに関する所感

ここからは各キャストに対する感想です。
皆さん最高だったので、ひたすら褒めまくり。

松下優也(ジョナサン・ジョースター)

お顔立ちがはっきりとしていて華があり、複数人で歌っている時も埋もれずによく響く声だと感じました。つまり、主役にぴったりの役者さんです!

それから、以前インタビューで「ジョジョ顔だと言われたことがある」とお話しされていたのですが(記憶が確かなら有澤さんも)、全く持ってその通りでした。

お顔立ちもですが、実際に動き話す様子がとてつもなくジョジョっぽい!

全体を通して言うと「紳士的で高潔なジョナサン」で、個人的には原作から感じていたジョナサンのイメージとかなり近かったです。

「スターとはこういう人だ」と思うくらいに存在感があって、何度も圧倒されました。言語化が下手で申し訳ないけれど、とにかくすごかったです!


有澤樟太郎(ジョナサン・ジョースター)

公演の感想でも触れたのですが、根底に少年があってそのうえに貴族が乗っている親しみやすいジョナサンを演じてくださいました。

私は原作ジョナサンを伝説上の存在のように思っていて、あまりの高潔さに畏怖すら感じているんです。

変な話、私の中ではディオよりもジョナサンの方がよっぽど人間ではない。誤解を生みかねない言い方をするなら、ジョナサン・ジョースターは気味が悪いんですよ。

しかし舞台版ではそんな人間性に加えて、より心の底が鮮明に描かれていました。

だからこそ有澤さんのジョナサンもしっくり来たし、1人の人間として思い悩む姿にすごくグッときました。こんな人だったら仲良くしたいと思えるような魅力的な人物に仕上がっていたんです。

公演後のカーテンコールの様子も可愛らしく、有澤さんはお人柄の良さで愛されている方だと思います。

率直に、もっと有澤さんの舞台を見てみたいなと感じました。


宮野真守(ディオ・ブランドー)

今回のキャストの中で唯一、公演を見る前から知っていた方です。

アニメやゲームで担当している子安武人さんとはまた別の「ディオの正解」をもらった気がします。

ミュージカルのディオはどの媒体のディオよりも人間らしく、人間を辞めた後ですら人間に囚われていました。ひどく繊細でシャボン玉のような少年です。

キャスト発表の際は勢いのある演技で来られると思っていました。
しかし実際は高笑いしている中に悲しみや虚しさがにじむ、奥深い演技を魅せてくださいました。

ここからは想像なんですけど。
ジョジョミュは多分舞台慣れしていない観客が多い舞台だったと思うんです。
どちらかと言えば、アニメに親しんでいる層が多いような感じで(私自身も舞台には相当疎い)

演劇経験も声優経験もある宮野さんだからこそ、そういう部分に配慮してくださっていたような気がします。
例えばオペラグラスを持っていなくても楽しめるように声での感情表現に力を入れてくださっていたのではないか……とか。

そんなことなかったら申し訳ないけれど、それだけ一人の俳優としての宮野さんを信頼しているのです。

ぜひとも3部以降のディオも宮野さんに演じてもらいたいです。願わくばディエゴ・ブランドーも絶対宮野さんで見たい。


清水美依紗(エリナ・ペンドルトン)

私はエリナ・ペンドルトンが大好きです。

悲劇のヒロインでもなく、自分の意志で選択できる女性だから。

清水さんのエリナからはそんな「エリナ・ペンドルトン」へのリスペクトをすごく感じました

お気づきかもしれませんが、公演の感想で何度も書いてしまってるんですよね。「エリナだ!嬉しい!」「歌がうますぎる!」と。

そのくらい歌声が伸びやかで圧倒されたし、聖女のような彼女にぴったりな俳優さんに演じてもらえたと思います。

二部の舞台があるなら、アニメでそうだったように清水さんに老エリナをやってもらいたいです。


YOUNG DAIS(スピードワゴン)

個人的に今回の舞台で嬉しかったのは、スピードワゴンがすごく活躍していたこと。一番最初から最後までほぼずっと舞台に居てくれました!

(おそらくだけど)SPW財団の我々がスピードワゴンから過去の物語をビデオレターで聞いているという状況がよかったですよね!

正直、ミュージカルになると聞いたときは「スピードワゴンどうするんだろう!?」と不安でいっぱいでした。

なぜなら、個人的に歌がうまくないほうがしっくりくると感じていたから。不器用で貧しく、音楽のある暮らしをしてこなかった彼が歌えるとは到底思えなかったんです。

「ミュージカルなのに上手に歌え過ぎても解釈違いって一体どうすればいいんだ!?(どうしようもないけど)」と心配していました。

だから、演出の妙とキャスティングで解決したジョジョミュチームに拍手喝采です!歌わなさそうなキャラの歌問題って、大人数での歌唱とラップで解決できるんだ……。

もちろん、YOUNG DAISさんのラップも演技も本当に素敵でした!
めちゃくちゃ恰好よかったですし、今回新たに知ったキャストの中で一番好きです!!

二部ミュがあったらまた出演してほしいですし、再演するならスピードワゴンラップをぜひ生で聞きたいです。口の回り方がすごかった。


東山義久(ウィル・A・ツェペリ)

東山ツェペリの好きなところは紳士感が強いところ。

声の渋さが強くて、動きがきびきびとしているのが大好きです。

尊敬できる大人の男性としての立ち位置にいるような、ジョースター卿亡きあとのジョナサンの父のようなキャラクターなのでまさしくぴったりだったと思います!

あと、キャストさんの身長的にジョナサンと並んだ時に少し小さいのが可愛らしくて好きです
(ジョナサン役のお2人は180cm以上あり、10㎝くらい差がある。東山さんの背が低いわけでなく、ジョナサンの背が高すぎる)


廣瀬友祐(ウィル・A・ツェペリ)

廣瀬さんのツェペリは、余裕と遊び心に溢れた人だと感じました!

父も大切な家も何もかも奪ったディオに、人間を辞めてしまった家族を倒すのはジョナサンにとって大きな負担だったはず。

背負いすぎれば立ち向かうまでもなく心を病んでしまいかねない状況で、要らない力を抜かせてくれる人だなと思いました。

ジョナサンが頑張れたことの説得力が増しますよね。

脚本上の台詞は同じなはずなのに、ここまで印象が異なるとは驚きです。

動きがダイナミックで足の上がり方がすごく、あとあと年齢を見てぎょっとしました。あんなに上がるものなの!?

ボーナスディスクの神戸公演での歌唱では、もう完全に曲を自分のものにされていて本当に格好良かったです。


河内大和(切り裂きジャック、アーチャー警部)

表情の使い方と声の渋さに魅了されました……!

あんなイケおじに話しかけられたらそりゃついて行くでしょ娼婦も。

倒されるべき悪役として描かれているにも関わらず、どこか愛嬌があるおかげで登場するとなんか嬉しいんですよね~!

河内さんのこのツイ、好きです。

カーテンコールで触れられていたように、演出補としてジョジョミュ自体のクォリティにも関わってたそうで。

ジョジョミュ全般を支えてくださったと言えますね。素敵なものを作ってくださって本当にありがとうございます。


島田惇平(ワンチェン)

スーパーセクシーダンサーことワンチェン

激しい踊りをするときにノースリーブになるの、ずるくないですか(私のツボが浅すぎて面白くなっちゃうから)

原作を見ていた時は正直そこまで魅力を感じていなかったし、着目することもなかったのですがその立ち回りの面白さに気づかされました。

出てくるたびに何かやってくれるんじゃないかと期待してしまうようなコメディリリーフであり、名悪役でしたね。


コング桑田(ダリオ・ブランドー)

まさかこんなに活躍するとはね……。

いや、ダリオに関しては原作の時点で物語のカギを握る人物だったことに間違いないのですがここまで出番があるとは思わず。

本作は原作で悪役として描かれたディオの精神に寄り添う物語なんです。

だから、ディオが観客に同情される理由が必要なんですよね。

血や生育環境の呪いを形にした存在として、何度も何度もディオを苦しませる姿で物語を大いに盛り上げてくださったと思います。

余談ですが、コング桑田さんが『ブンバ・ボーン!』を歌ってると知った時は声出ました。
いや、めっちゃ子どもの味方じゃん!!


別所哲也(ジョースター卿)

マナー講習ソングが大好きです!

恥ずかしながらお顔と名前が一致しておらず、「この方があの別所哲也さんか!!」となりました

公演の感想でも触れたことですが本当によく声が通っており、貫禄を感じました!めちゃくちゃかっこよかった!

個人的にジョースター卿って、1部を描く上ですごく大切なキャラクターだと思っていて。

ディオが親のダリオに少なからず影響を受けているのと同じように、ジョナサンもジョースター卿から影響を受けているに決まってますし。

ジョナサンの人格を描くうえで欠かせない存在なんですよね。

威厳があり、道徳的に正しい「持つべき人」ジョースター卿がしっかり演じられているからこそ、舞台全体の説得力が高まっていたのだと思います。


工藤広夢(ダニー)

どうしても触れておきたい!!

勝手に人形の専門家だと思っていたのですが、初めてだったんですか!?

わかりやすい尻尾とか顔だけでなくお腹とかお尻とか、体の全体が連動して動いていてびっくりしました!

カーテンコールの時にも皆さんが俳優としてその場に立つ中、ダニーはずっとダニーとして居たのが可愛らしくて……!

本当に素敵でした。

画面に出てくるたびに目を奪われておりました。

素敵な演技をありがとうございます!!


終わりに

今回はキャストやキャラクターについての感想を書きました。

舞台を見るときにはどうしても役者さんが一番印象に残りますが、これ以外にも脚本や衣装、音楽を作ってくださった方など多くの方が関わって作り上げてくださっているかと思います。

長く愛されてきた作品の初の舞台化とあって、大きなプレッシャーもあったかと思います。

大変な中、こんなに素敵なものを作ってくださってありがとうございます。

何度も何度も見直したい大切な作品がまた一つ増えて嬉しいです。

願わくば2部以降も舞台化してくださればと思います……!

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