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【絶望】アメリカロサンゼルスのハリウッドでカツアゲされた話

こんにちは、ようすけです。

社会人2年目の秋。映画が大好きな私は憧れのハリウッドを見にアメリカ西海岸に行ってきました。

もちろん英語は全く喋れません。小学生レベルです。Yes, No, beef pleaseくらいがせいぜいでしょうか。一緒に行った友人も同じレベル。ちなみに、海外旅行会話フレーズ集という本を二人で買いましたが、そもそもアメリカ人が何を言っているか全くわからないので、会話になりません。本はゴミカス同様の存在に成り果てていました(本に罪はありません)。

今思えばそれくらいの英語力で行った方が面白いハプニングに出会えるかもしれません。

到着した日にハリウッドでカツアゲに会う

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我々はSimカードやWi-Fiなどの準備も怠ったためネット環境なし。るるぶ一冊を手によくハリウッドまで行けたものです。

到着してみると道路にはマイケルジャクソンをはじめとした超大物スターの手形が地面にならんでいます。もうワクワクが止まりません。さらに、ハリウッドのチャイナタウンの前にはスパイダーマンにジャック・スパロウ、ミッキーの着ぐるみを着た人等、大勢の愉快なキャラクター達がいます。

ふと気づくと、すぐ向こうで友人がとても笑顔が素敵なラッパー風の二人の黒人からCDをもらっています。

私もかけよると、「We are moviestar」と連呼して親切にも僕にもCDをくれました。しかも笑顔で「サインアゲマス」といってそのCDに直筆サインを書いてくれるではありませんか(アホなのでなぜ映画俳優がCDくれるのかの矛盾はこの時点ではまったく気づきません)。

我々はご満悦で「Thank you!」といって次の場所に向かおうとしたところ、

”グイッ”


と自称映画俳優二人組はで我々二人の腕を掴み、「chip chip!」と連呼しています。先ほどの笑顔はもうどこにもありません。

そういえばチップ文化を忘れてたと思い、二人に5ドルずつ渡しました。

しかしみなさんの予想通り、これで収まるわけがありません。

みるみる緊迫した雰囲気になり、もっと寄こせとジェスチャーしてきます。

「あ、これヤバいやつだ」とその瞬間になってようやく気づきました。

しかも、友人はなんとありったけの10$札と100$札を財布から無理やりむしり取られているじゃあありませんか。強奪の現行犯です。成田空港で換金したピカピカのドル紙幣。初めて見る夢のドル紙幣。まさかこんな目に合うなんて。

その瞬間、私は友人の腕をギュッと握り、「おいで!」とスキをついて逃走を図ります。自称映画俳優の黒人二人も猛烈に追いかけてきますが、かなりの人混みが幸いし、体格が小さい日本人が逃げるには有利でした。ふと目に入ったのが警備員が立っているチャイニーズシアター。無我夢中で逃げ込みました。

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まさに現場。レッドカーペットの奥に逃げ込みました。
読み通り、黒人はチャイナタウンの敷地までは入ってこれないようです。それにしても日本語をどこで習ったんでしょうか。外から我々に向かって「Ba-ka, Ba-ka! Shi-ne, Shi-ne!」と叫んでいます。

およそ1時間半ほどでしょうか。黒人がいなくなることを祈りながら身を潜めてじっと待ち、コソコソと逃げるようにハリウッドを後にしました。まさに自由の国アメリカを身にもって体験した瞬間です。

バスでジャンキーが絡んできた

恐怖のハリウッドを後にした我々はハッと思い出します。

そう、映画でよくでてくるサンタモニカビーチに行くことを忘れていました。

もちろん行き方がわからないので、るるぶの編集部に国際電話します(本当にごめんなさい。そして丁寧に対応して下さりありがとうございました)。

無事にバスに乗り込みました。乗り込む際に運転手が何か言っていましたが、我々が英語を話せないことがわかるとクイッと「早く奥に行け」のジェスチャーをしたため逃げるように座席に。これも後でわかったのですが、実は先払いシステムだったようです(無賃乗車を許して下さり、本当にすみませんでした)。

静かに座っていると、酔っ払い?ヤク中?のヤバめのお兄さんが目の前に座ってうつろな目でジッと我々をみています。

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やばいお兄さんイメージ


何もしてこないことを神に祈りながら目をそらし続けていると、

「Yo, Yo」

きました。やっぱり絡んできました。

お兄さんはおもむろにポケットからiPodを取り出し、曲を選定したのちにイヤホンとセットで我々に渡してきます。

お兄さんの曲でしょうか。今度は視聴料として高額チップを取られるのでしょうか。

激しい曲で、それを聞いている私にものすごい弾丸トークをしてきますが、さっぱりわかりません。

内心恐怖に震えながら「Yes, Yes」とニコニコ返事をします。

これが約15分間。それは永遠にも感じられる長さでした。

お兄さんは目がうつろのままサンタモニカ手前のバス停で我々に手を振りながら降りていきました。

本当に何もなくてよかったです。

そしてサンタモニカ。もうあたりは真っ暗で海は全くみえません。

本来であればライトアップしているようですが、この時は休業だったのかもしれません。

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本来は夜でもこのようにライトアップされるようです
これも自称映画俳優共に時間をとられたせいでしょう。ガッデム…

この日はタクシーでロサンゼルス空港近くまで戻り、ホテルにて就寝。

まだまだトラブル旅は続きます。

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