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一橋大学津田塾大学合唱団ユマニテ第62回定期演奏会

久しぶりに合唱で泣いたので、ここに言葉として書き留めておこうと思います。
1月18日に国立オリンピックセンターで行われた「一橋大学津田塾大学合唱団ユマニテ第62回定期演奏会」のレポです🫶🏻︎‪💕


1st Stage「ここから始まる」

とりあえず、3曲目「ここから始まる」皆さん好きなんだなぁってめっちゃ思いました(笑)
もちろん、その前の2曲もとっても素敵で、ユマニテという団の暖かさや団結力を改めて感じたのですが、「ここから始まる」の出だしの音圧が凄すぎました😳

この曲を振った副学指揮さんはジョイントの前の合宿の時、休憩時間に「太陽と海と季節が」を歌いまくるアマデにさらっと入ってきて一緒に歌ってくださったのが本当に楽しくて楽しくて…。
今回は勝手に成長を見ているようで嬉しくなりました✨
来年のジョイントのピアニストと学指揮はどちらも知り合いになりそうなので楽しみです♬.*゚

2nd Stage「等圧線」

きれいごとだけを並べたnoteにしたくはないので、触れられたくないかもしれないことも書きます。ごめんなさい。
…演奏が終わって最初に思った。「悔しかった人もいそう…」って。
すっごく良かった。すっごく良かったけど、きっと悔しい演奏になってしまった人もいるのかなってそんな気がした。

でも、ほんとに暖かくて、みんなの指揮者を見る目が優しくてそれでいて指揮者の背中はすごくたくまして…。なんか、学生合唱ってほんとに尊いなって思いました。何様だよって感じかもしれないけれど、本当にありがとうございます。

実は「知り合いの学指揮が振る大学合唱団の等圧線の演奏」を聞くのが二回目で、なんか個人的にすごくうれしくなりました。
この組曲で一番有名なのはきっと「リフレイン」。ユマニテの皆さんも、リフレイン好きなんだろうなぁってすっごい伝わってきたのですが、個人的推し曲はその前の「F」。この曲の温かみって言葉にできないものがあるなぁって今回の演奏を聴いてもやっぱり実感です。

3rd Stage「おらしょ カクレキリシタン3つのうた」

正直、2ステまでで魂抜けかけだった訳ですが、ここから「おらしょ」な訳ですよ。どゆこと?え?…ここから千原を浴びるんか…私の体力持つ…?とか思ってました。はい。(結論、体力持ちません。)

とりあえず最初に一言。ソロ上手すぎませんかね…。(どっちも知り合いだが!!)あの〜、度肝抜かれたし気持ちよすぎてソロ直後に拍手しかけたし…ほんとに何なんですかね!!かっこよすぎるのですよ!!

ここからは自他ともに認める千原オタクが勝手に語るだけなので、「あ~、なんか言ってやがるなぁ…」と思っておいてください。(なんなら読み飛ばし推奨)

千原先生が暴れまくってる作品って絶対に「動と静」の切り替え、メリハリがしっかりしていないと成立しない、と個人的には思っています。
古からの日本の民謡とそれを基にした旋律の数々。そこに入り込んでいくのはグレゴリオ聖歌を始めとして西洋の祈りの旋律。

私の推し楽章は「Ⅱ」と「Ⅲ」。

Ⅱはまじで冒頭からの祈りの音楽(特に「みぜれめん」辺り)からと「ばんじにかないたもう」以降のフレーズの対比が最高すぎて、この部分の力強さと華々しさったらもう言葉にできないんですよ…。
ステージから伝わる曲のパワフルさ、祈りの壮大さに圧倒しているうちに「まりや」さまへの美しい祈りが心の中を満たしていって気づけばグレゴリオ聖歌に帰結してる。
もうこの楽章でおなかいっぱいなのに次に第三楽章がまだ残ってる贅沢さ…。ほんとに千原英喜さんって何なんですかね…。

もう散々語り尽くしただろ、お前って方、…あのほんと読み飛ばしてください。語りたいだけです。現実世界にここまで語れる人がいなくて調子に乗ってるだけです…はい…。

Ⅲはですね。さっきも言った通り、ソロ二人上手すぎです。おかしいです。マジで。
曲としてここで特筆するべきは、この第三楽章は決して明るいテーマではないこと。それなのに中間部の音楽は確実に前に進んでいる。悲しみの中にも意志の強さであるとか、様々な感情が渦巻いていることを感じさせつつも最後は静かな場面へと移り、第一楽章と同じモチーフがこちらにも出てきて終わる。
…千原英喜の曲は絶対1回は組曲通して聴くべきです🫶(限界千原ヲタ)

第二楽章も第三楽章も(というか組曲通して)、少人数でも大人数でもそれぞれ聴きどころがあると思っていますが、やっぱり大人数での迫力って凄いなって思いましたし、それをまとめ、アカペラの音楽を動かすって凄いなぁ…とかいろいろ思って聴いてました。

やっぱり、ユマニテさんが歌う(小林先生が振る)千原作品って特別でした…。舞台上の現役生のことがうらやましくなるレベルで。
今回のプログラムの曲目解説も、こんなの無料で頂いていいんですか!?っていうくらいの研究資料で、これでもきっと一部なんだろうなと思うと、同じ音大の先輩として勉強させていただきたい部分が本当に多くて…だめだ、なんだかほんとに泣けてきちゃって言葉が出ません!

アンコール

「古の君へ」

えっと…ほんとに何をしてくれてるんですかね…。
おらしょでもうおなかいっぱいなんですよ…。

最初のワンフレーズの響きがホールを満たした瞬間、涙があふれて止まらず、(アマデの定演でも泣かなかったのに…)こんなにも「やられたぁ!!」と思ったのは初めてですね…。本当に。マジでさ、提曲者いい加減にしろよ。お前は天才か。(こちらも知り合いなので暴言お許しください…)

曲に気づいた瞬間、「絶対あいつだ」と思ったくらい私の千原オタ度についてきてくれるほぼ唯一の合唱友達。まじで私のマニアックすぎる話についてきてくれて感謝しかないです(ㅅ´꒳` )
色々あるけど、お互い卒団する定演のアンコールで自分で提曲して千原を歌ってるのも、それぞれがちゃんとそれを客席で聴いてたのもなんかおもろいよ。

「こころよ うたえ」

こちら、なんでかは言いませんが曲目察してたんですよ。
それでも、まさか「古の君に」からの「こころよ うたえ」だとは思わないわけですよ。もう涙腺ガバガバ女過ぎて、はい、えぇこっちでも泣きましたよ。全くもう。

…知り合いの卒団に泣くほどには涙腺がゆるゆるになってきててピンチですね( ̄^ ̄゜)

最後に

今回、これだけ密度が濃く、ひとつひとつのステージのクオリティも高い演奏会を開催してくださったこと、出演者の皆様に本当に感謝です。

そして、この素晴らしいメンバーの中に、本当にたくさんの知り合いがいて、心が温かくなったし、誇らしくなりました。

直近やその一年前のアマデの定演に助演として乗ってくれた団員さん。前回のユマニテ定演で一緒にスタッフをやった団員さん。
ジョイントの合同ステで私のことを覚えててくれて、情宣に行ったら「お久しぶりです~!!」ってわざわざ声をかけてくれた団員さん。

合唱の繋がりって本当に素敵で私にとっては何物にも代えがたい宝物だなぁってみなさんの歌っている姿で改めて実感しました。
本当にお疲れ様でした❣️
そして、ご盛会おめでとうございます。

追記

このノートを書いた後に、「わたくしという現象は」の初演映像、「ヨハンネス福音之傳(よろこびのたより)」のCD音源、そしてチェロ付き夜もすがらの初演、様々な千原作品を聞きなおして、最後に「Greetings」、「夢」に戻って大泣きしています。

ヨハンネスの委嘱初演は私の中高時代の恩師。チェロ付きの夜もすがらは高校時代の私にとって自分の部活のために千原先生が書いてくださった大切な曲。「わたくしという現象は」の初演をした小林先生には今年のジョイントでお世話になり…。
私の合唱人生は「千原英喜」という作曲家がいたからここまで続いているようなもんだなって改めて実感しています。

…やっぱり千原英喜作品っていいですね…。



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