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WAKAGE NO ITARI 第2回演奏会

私と「そのひとがうたうとき」

…Twitterで「WAKAGE NO ITARI 第2回演奏会」のチラシを見た時、あまりの驚きで夢なのか現実なのか分からなくなったことを未だに覚えています。

中学3年の夏。私にとって最後のつもりで挑んだ全日本合唱コンクール。1年の時に全国大会に行き、2年で関東ダメ金という悔しさを知った私たちの代。全国大会出場をかけて選んだ勝負曲こそ「そのひとがうたうとき」でした。

聴きまくった宮崎学園の演奏

そんな私達が目標にした演奏は宮崎学園の「そのひとがうたうとき」です。学校へ行こうも何回か見ましたし、模範演奏とした宮崎学園の演奏は耳にタコができるんじゃないかと思うほど聴きまくりました。

そんな私の青春が詰まった「そのひとがうたうとき」。まさか、まさか、有川先生の指揮で生で聴くことができるとは。夢のような時間が始まることを確信して、私は演奏会に向かいました。

1st stage

フリューゲルの演奏会で大好きになった「壁消えた」。やはり最高。ロシアがウクライナに侵攻してから早1年。終わる見通しの見えない暗い日々に一筋の暖かな光を見たような気がしました。

そして、その光がより強く、より希望が広がり始まる「いまはそのとき」。一人一人がのびのびと歌いあげているわかげだったからこそできた名演だったと個人的には思います。

2nd stage

1st stageとは打って変わって柔らかな音楽で、男声合唱の奥深さを実感するステージでした!
強い表現ではしっかりフォルテやフォルテシモに聞こえつつも、余裕があるように感じ、団員の皆さんのスキルの高さに感服です。

3rd stage

藤嶋美穂さんの曲が気になり始めていた為、個人的に嬉しい3rd stage。藤嶋美穂さんの作品はやはり組曲でやってこそ、その良さが出るのだなぁと思いながら聞いていました。

ひたむきに前に進み、雨に降られ、運命に翻弄され、後に序で歌われた旋律が最後に現れた時、私たちは何を思うのか、そして何を抱えてこの先を進んでいくのか。色々なことを考えさせてくれる演奏でした。

4th stage

有川先生のタクトの力強さと、先生が導く世界のなんと豊かなことか。

「そのひとがうたうとき」は言わずもがな名演。この曲を中学生で歌うことができたことがどれだけ幸せだったかを実感しつつ、この瞬間に立ち会えたことへの感謝で涙😢

そこから始まる「信じる」が素晴らしくない訳がなく、合唱団と有川先生が作り出す暖かな雰囲気を身を任せるとそこに畳み掛ける「見上げてごらん夜の星を」。

アンコールも含めて最高すぎます…
こんなの泣かない方が無理ですよ…(ó﹏ò。)ウゥゥ

最後に

「歌い続ける」って本当に大切だなと思いました。
調子のいい時だけでは無くて、悩むことも沢山あるし、立ち止まることも、辞めたくなることもある。
それでも、周りに恵まれてここまで続けて来て、音大に行かせてもらって今がある。

周りへの感謝を忘れずに歌い続けて、来て下さる方の心に何かを残せる、そんな歌い手にいつかなれたらいいな…なんて考えた今回の演奏会でした❣️

「WAKAGE NO ITARI」の皆さん、素敵な演奏会をありがとうございました😊

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