30歳を超えても、地方に住んでも、世界に挑戦する仕事をしよう
どうも、AcompanyでCOOをやっている佐藤です。
この記事は、僕と同じように、今後のキャリアに少し悩んでる、主に30代ぐらいの人向けに書いています。色々と自分なりにキャリアに悩んできて今に至っているので、似たような境遇の人の参考になれば嬉しいです。
この記事は#アカンクリスマスアドベントカレンダー2023 15日目の記事です。
まずはざっくり自分のキャリアを
新卒でITコンサルティング会社に入りました。システム開発や運用を経験したのち、情報システムの企画や調達支援などの上流フェーズも経験しました。
そこで10年ほど勤めた後で、会計系のコンサルティング会社で財務コンサルに従事し、AIスタートアップで事業開発を3年弱ほどやって、今はAcompanyでCOOをやっています。
Acompanyに入社した経緯については、こちらに詳しく書いています。
キャリアを考える上での壁が立ちはだかる
お察しの通り、あまりキャリアに一貫性があるというわけではなく、一方ですごい変わったキャリアというわけでもなく、ほとんどインパクトのない経歴になっているな、と感じます。
こういう経歴を歩んできた自分は、キャリアについて悩むこともありました。特に、自分の中で悩んでいた点は以下のようなものです。
年齢の壁
まず年齢の壁です。
最初に入ったITコンサルティング会社が居心地良すぎて、10年が過ぎていました。これ自体が悪いとは思わないですし、仕事が充実していたからこそそれだけの期間在籍してたのですが、当然30歳も超えており、だんだんと「今から大きなキャリアアップやキャリア変更は難しくなっていくかもな」と考え始めるようになりました。
転職エージェントと話しても、「〇〇歳ぐらいまではポテンシャルの面も含めて選択肢ありますけどね・・・」と、年齢が普通に選択肢に影響を与えるようになってきていました。
業種の壁
これも年齢の壁と強く紐付くものではあるのですが、年齢を重ねると同時に、キャリアの幅についても考えるようになりました。「ITコンサルティング以外、自分はできないのでは?」という、正解のない悩みもぼんやり抱くようになりました。
「キャリアを重ねるととともに専門性を持つことが大事だよ」と、過去に先輩などに言われてきたのですが、それは同時に、「その世界でしか生きられなくなることでもある」と気づいたのです。
IT系の職種は特にそうかもしれませんが、変化が激しく、ビジネストレンドも数年で大きく変わるイメージがあります。そのような不確実性が高い激動な世界で、「専門性」とはなんだろう?と考えていました。
その過程の中で、以前から興味もありMBAにも通いました。経営学を勉強すること自体はとても楽しかったですが、それでも何か、このモヤモヤは拭うことができませんでした。
地方の壁
現在、私は岐阜に住んでいるのですが、こうやって地方にいることもキャリア形成の観点では悩みになりました。
もちろん、自分が選択して岐阜に住んでいますし、それ自体は自分にとっても家族にとっても良いと思っています。しかし、やはり日本におけるビジネスの中心は東京である、という面が大きく、「キャリアアップしていくなら、東京に行くしかないのかな」と考えていました。
職探ししても東京の会社しか見つからないし・・・という状況は普通にあり、一時期は真剣に東京へ移ることを悩んでいました。
モチベーションの壁
最後は、これらが複合的に絡んで、モチベーションのあり方がよくわからなくなった部分がありました。
経験を積んでいくにつれて、だんだん慣れてしまう自分に気づくようになりました。効率よくパフォーマンスが出るという点では良いと思いますが、新人時代の新鮮さ、貪欲さが失われている感覚もありました。
組織に所属していて、これは当然ではあるのですが「自分でなくてもできるよな」という事実にも気づいてしまいます。
こんな壁を年齢とともに感じ始めて、仕事は充実してるはずなのに、「ああ、自分はこんなもんか」と、なんとなく諦めの境地というか、そういう自分を受け入れつつありました。
今の時代、それらの壁はスタートアップで全て乗り越えられる
しかし、自分としては全て偶然ではありましたが、スタートアップに身を投じることで、上に挙げた問題が解決されていることに気づきました。自分でも驚きです。
年齢の壁
スタートアップには以前から興味がありましたが、年齢を重ねて「自分は飛び込むタイミングを逃したな」と考えていました。しかし、ここ数年でスタートアップ市場は様相がどんどん変わってきており、経験者が飛び込むフィールドとして、有力な候補になっています。
スタートアップの年収も上がっていて、資金調達するVCやCVCも増えて、リスクも以前より低下している部分があり、経験者も飛び込みやすくなってきていると言えます。
業種の壁
スタートアップでは様々な対応を求められますし、成長のスピードに合わせて、考えることもやることも激動のようにどんどん変わっていきます。
そんな状況なので、自分の経験が生きるフィールドを軸にしつつも、それ以外のことも急速に学びながら対応していく必要があります。気づいたら、自分がやる業務についても「ITコンサルタント」的な要素以外の部分が増えてきました。
ちなみに、MBAで学んだことも、スタートアップにきてすごい役に立ちました。なんでもやる、ぐらいの環境が自分には必要なんだと気づきました。
また、どんな環境でも「なんとかする」耐性が身につくのも、スタートアップの重要な点です。これは、不確実性が高いこれからの世の中で、とても重要になるんじゃないかと思っています。
地方の壁
今は、数年前では信じられないぐらい、リモートワークが可能な社会になりました。これと相まって、スタートアップは採用に困っているので、採用の幅を広げるために、地方でもリモートワークで働ける企業が増えています。Acompanyもその一社です。
「地方にいる自分は働く場所がない」と考えたりしていましたが、時代の変化がその考え方を変えてくれました。
実際、自分も岐阜に住みながらAcompanyで普通に仕事ができています。家族への負担を大きくかけることがないので、とてもありがたいです。Acompanyではリモートワークでも快適に働く仕組みがたくさん整備されている点も大きいです。
モチベーションの壁
スタートアップの最大の特徴は、新しい事業を作ることです。
Acompanyは、パーソナルデータの安全な利用という、これから全世界で社会課題になる領域にチャレンジしています。
このような新しい市場を創るのはとっても難しいことですし、苦しいことも山ほどありますが、それと同時に「自分がやらねば誰がやるのだ」と強く思えるのは、個人的には大きな魅力です。加えて、それを同じように信じる仲間が会社にはいます。
結局、限られた人生の中で自分の時間とエネルギーを何に投下するのか、ということなんだと思います。
今Acompanyで取り組んでいることは、社会的にとても難しい問題であり、かつ自分がそれで役立てる部分がある、ということが、自分のモチベーションにとってはとても大きいと実感しています。
30代を超えて、もし同じような理由でキャリアを悩んでる人がいるなら、こんな世界もあると思い出してもらえると嬉しいです。
そして、お決まりの宣伝ですが、Acompanyではそのような経験者の方々も積極的に採用しています。ぜひお気軽にお問い合わせフォームか、僕にDMをください。