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ヤスリがけを制す者はガンプラを制す!

私がガンプラ製作に要している時間の60%程度はヤスリ掛け作業が占めていると思うのですが、皆さんは如何でしょうか?

プラモデルは人それぞれに楽しみ方も作り方も異なりますので正解はないのですが、全塗装を前提として、多少の改造やミキシングを守備範囲にしている私にとって、ヤスリがけは重要かつ多くの時間を割く作業になります。

■紙ヤスリを使いこなせ!

現在巷では一昔前では考えられない程に多種多彩なプラモデル用ヤスリが出回っています。プロの方がどんなヤスリを使われているのか興味津々で日々情報取集しているのですが、、、ちなみにガンプラの神様である川口名人は金属ヤスリ派なのだそうです、、、という話を聞きつけてから金属ヤスリについても日々探求してはいます。しかしそれはまた別の機会に、、、

私は基本は紙ヤスリ派です。これでプラモをキコキコしているだけで幸せです。とにかく微調整が効くところに安心感があります。ですから金属ヤスリを使っても最後は紙ヤスリで仕上げる派です。

なお紙ヤスリと便宜上書いていますが、実際に使っているのはタミヤのフィニッシングペーパーですので、ご注意ください。

最近はゴッドハンドの「神ヤス」なるスポンジヤスリが大流行していて、もちろん私も愛用していますが、、、このヤスリの欠点は「高価」なことです。使い捨ての紙ヤスリと異なり繰り返し使えるとは言うものの、少しずつへたって行きますので、切削能力は徐々に低下していきます。それは良しとしても、やはり神ヤスは高額です。それに比べると紙ヤスリは圧倒的に安いのが魅力なのです。

■「あて板」は重要

紙ヤスリは基本は「あて板」が必要です。単体で使う場面もありますが、基本は固い物に貼りつけて面を出して使う必要があります。これはマストポイントです。このあて板に合わせて紙ヤスリを切ったり、あて板に貼ったりする作業が面倒なので、高価なスポンジヤスリやあて板付きヤスリが出回っているのです。

私はこのFFボードに出会ってから、安価な紙ヤスリを積極的に使うようになりました。15mmの幅ですので、15mm幅の両面テープを買ってくれば、簡単に貼り合わせが出来ます。紙ヤスリは切り出さず、先にFFボードに両面テープを貼って、そのまま紙ヤスリに貼りつけます。厚みがありアクリル樹脂で固いですので、これそものを定規代わりにして紙ヤスリを切り出せばよいのです。

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しかもこのPPボード。ゴッドハンド社がつくっていますから、ボードのカラーが「神ヤス」と同じ色になっていますので、番手を合わせたチョイスをすることが出来るもの面白いところです。

■#320でガシガシとヤスろう

ところで、私はヤスリの粗さ=番手は#320を愛用しています。かつて私は#600と#800しか使わないモデリングをしていましたが、#320の切削力を覚えてから圧倒的に模型作りが上手くなりました。#600は仕上げに相当する番手ですので、実は切削力はほとんどありません。なかなか切削が進まないうちに面やエッジがダレてきてしまいます。#320はパーツに結構顕著な傷を付けていきますので、怖くて使っていませんでしたが、それだけに切削力があり、ガシガシと希望の形に短時間で面出しを行ってくれます。非常にシャープな面やエッジを出すことが出来るようになりますので、一気に工作の幅が広がり上達感が生まれてきます。この事を体感してから私は#320を愛用しています。

#320はプラは勿論 、改造に使用するエポキシパテ、硬化後の瞬着、幅増しや長さ増しで適当に切り出してパーツ間に挟み込んだプラバン、、いずれもガシガシとあっと言う間に切削して、精悍な面を形成してくれます。時には#240を使うことすらあります。

もちろん面は荒れますが、その後に#600で整えればおおむね綺麗になってしまいます。

無塗装派、光沢塗装派、キャンディー塗装派の方は話は別です。これらを目指す人は#320でヤスってしまったら、#100毎に徐々に番手を上げていき#1200や#2000まで磨いていく必要があります。しかしガンプラの多くは艶消し仕上げ、あるいはウエザリング仕上げをするでしょうから、そういったケースでは#320&#600の2ステップ+サフで十分だと私は思っています。

■急場で便利なスティッククッションやすり

PPボード+紙ヤスリ(フィニッシングペーパー)の黄金コンビで日々ヤスリがけ作業をしている私ですが、それでもたまに、、ボードのヤスリの貼り換えが面倒、、、って時があります。今すぐヤスリたい!パチ組のゲート処理だけなので気軽にヤスリたい。

そんな時は100均(セリア)で売っている「スティッククッションやすり」を使います。残念ながら番手が一番粗くても#600しかないのが欠点なのですが、、、、ゲート処理程度であれば#600でも使えます。ちょっとしたヤスリがけに重宝します。なんといっても1本10円ですので。

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これの#320か#240って商品化して欲しいなと思います。

■神ヤスは神です。

ところで、もちろん私も神ヤスは使っています。曲面を綺麗にヤスるには、あれに勝るものはありませんので。また平面出しにおいても作業時間を減らすべく、神ヤスでエッジだけ立てて面出したかのように見せることもできてしまいます。神ヤスが素晴らしいというは話は世の中いくらでも転がっていますから、ここでは敢えて軽く触れる程度にしました。

さてあなたも、#320の紙ヤスリでガシガシと面出しをしてみてください。これまでと違う世界が見えてくると思います。

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