賢者の贈り物

ときめきメモリアル
高校最後の週末

A組で3年間過ごした
高校生活最後の週末

君は、詩織君と帰るだろう
ボクは、窓を見ながら明日の運命を願った

明日はボクや館林君のような
3年間の思いが繋がる

未知な週末を君は選択するだろうか

きっと館林君なら、郵便受けの
チラシに気付き、明日
此処まで辿り着くだろう

望君からプールトレーニングの
有効性を教わった君は

ボクがプールの所在を説明せずとも
きっと此処まで辿り着くだろう

きっと外井なら、君の魅力に気付き
ボクの許可を得ずプールへ通すだろう

そのとき、もしボクが専用更衣室に居たなら

最初で最後の
「全ての偶然により、気持ちが叶う瞬間」
の選択肢が訪れるだろう。

そのとき、ボクはどうするだろう。

ボクは着替えず君達を
追い出すことを選択するかもしれない
それでも、、

きっと、、館林君なら
君にボクへのお礼とお詫びの電話を
薦めてくれるだろう

もしこの世に
賢者のような神が居て、
ボクの最後の我儘を許すならば

明日、高校生活
最後の週末
君は

ボクの家に電話をくれるだろう。